10系シエンタのボンネットは、室内の解除レバーを引いて少し浮かせ、すき間の奥のレバーを左方向に押しながら持ち上げて開けます。
開けたらボンネットステーをステー穴に差し込み、ボンネットを支えます。
ウォッシャー液は、タンクの液面が1/2の位置に近づいたら補充します。
ハイブリッド車はシステムが熱いときや作動中に、ガソリン車はエンジンが熱いときやかかっているときに、ウォッシャー液を入れてはいけないと取扱説明書に書かれています。
記事のポイント
- 開け方は「解除レバーを引く→レバーを左へ押して開ける→ステーを穴に差す」の3つで、2022年8月の版から同じ
- 閉めるときはステーをクリップに戻し、体重をかけて押さえつけない
- ハイブリッド車の補機バッテリーは荷室にあり、ボンネットを開けても見当たらない
- ウォッシャー液は1/2が補充の目安で、タンクの容量は取扱説明書に数値がない
ボンネットを開ける3つの手順
10系の取扱説明書のボンネットの開け方は、2022年8月の版から2025年8月以降の版まで同じで、ハイブリッド車とガソリン車でも変わりません。
手順は次の3つです。
- 室内のボンネット解除レバーを引く(ボンネットが少し浮き上がる)
- 浮いたボンネットのすき間の奥にあるレバーを左方向に押し、ボンネットを持ち上げる
- ボンネットステーを、ボンネットの裏のステー穴に差し込む
1つ目の解除レバーの位置は、取扱説明書では図で示されていて、文章では書かれていません。
トヨタ販売店の一般的な補充手順の案内では、運転席の足元付近のレバーを引き、車の前からすき間をのぞいて2つ目のレバーを探す流れになっています。

2つ目のレバーは、車種によって押す向きが上下や左右で違いますが、10系の取扱説明書は「左方向」と書いています。
ボンネットステーは樹脂の部分を持ちます。
走ったあとは金属の部分が熱くなっていることがあるので、素手で金属をつかまないようにします。
ボンネットの閉め方と、開かないとき
閉めるときにボンネットやステーを傷めやすい所と、開かないときに確かめることをまとめます。
ステーを戻してから閉め、体重をかけない
取扱説明書の注意に沿うと、閉めるときの手順は次のとおりです。
- エンジンルームに工具や布を置き忘れていないか見る
- ボンネットステーをステー穴から外し、クリップに正しく戻す
- 手を挟まないよう気をつけて、ボンネットを下ろして閉める
- ボンネットがしっかりロックされたかを確かめる
ステーをクリップに戻さないまま閉めると、ボンネットやステーが損傷するおそれがあります。
閉まりきらないときも、体重をかけて強く押さえつけると、ボンネットがへこむおそれがあると書かれています。
ロックしないまま走ると、走行中にボンネットが突然開くおそれがあるため、走り出す前に浮いていないかを確かめます。
工具や布の置き忘れは、故障や車両火災の原因になるおそれがあります。
解除レバーを引いても開かないとき
ボンネットが開かないときの対処は、取扱説明書には載っていません。
開け方の手順に照らして、次の2つを確かめます。
- 解除レバーを引いたあと、ボンネットの前側が少し浮いているか
- 2つ目のレバーを左方向に押しながら、ボンネットを持ち上げているか
レバーを引いても浮かない場合や、2つ目のレバーを押しても持ち上がらない場合は、すき間に工具を差し込んでこじ開けず、トヨタ販売店に見てもらいます。
無理にこじ開けると、ボンネットや塗装を傷めるおそれがあります。
ボンネットを開けて見るもの
ボンネットを開けて自分で見るものは、ウォッシャー液の量とエンジンオイルの量が中心です。
オイルの量と粘度の見方は、年式別のシエンタのオイルの量と粘度で扱っています。
見るものは、ハイブリッド車とガソリン車で一部が違います。
| 項目 | ハイブリッド車 | ガソリン車 |
|---|---|---|
| 12Vのバッテリー | ラゲージルーム(エンジンルームにはない) | エンジンルーム |
| 修理・車検・整備点検 | 整備モードへの切りかえが要るので販売店に相談 | ― |
| ウォッシャー液を入れてはいけないとき | ハイブリッドシステムが熱いとき、作動中 | エンジンが熱いとき、かかっているとき |
12Vのバッテリー以外の行は、10系の取扱説明書(2025年8月以降の版)のボンネットとウォッシャー液のページに書かれていることです。
(参考:SIENTA 2025.08~ 取扱説明書「ボンネット」)
ハイブリッド車はバッテリーを探さない
ハイブリッド車の取扱説明書は、補機バッテリーはラゲージルームにあり、エンジンルームにはないと書いています。
ボンネットを開けてバッテリーが見つからないのは、異常ではありません。
バッテリーがあがったときは、エンジンルーム内の救援用端子を使って処置すると案内されています。
高電圧のシステムを使っているため、修理・車検・整備点検では整備モードへの切りかえが必要で、販売店に相談するよう警告されています。
荷室の中のどこにあるかは、世代と駆動方式で分けたシエンタのバッテリーの位置で確かめられます。
ガソリン車はバッテリーもエンジンルームにある
ガソリン車の12Vバッテリーはエンジンルームにあるため、ボンネットを開ければ本体が見えます。
走った直後のエンジンルームは高温で、熱い部品に触れるとやけどのおそれがあるため、点検は時間をおいてからにします。
交換が近いと感じたら、シエンタのバッテリーの本体価格と依頼先別の工賃を見て、頼む先を決めておくと慌てずに済みます。
ウォッシャー液の補充の手順と目安
10系の取扱説明書は、液面が1/2の位置に近づいたらウォッシャー液を補給するよう案内しています。
トヨタの公式FAQの案内も合わせると、補充は次の順で進めます。
- エンジン(ハイブリッド車はハイブリッドシステム)を止め、走った直後なら少し時間をおく
- ボンネットを開け、エンジンルームの中でウォッシャー液のマークが付いたキャップを探す
- タンクの液面が1/2の位置に近づいているかを見る
- キャップを開けて、あふれない量まで入れる
- キャップを閉め、ステーを戻してボンネットを閉める
ウォッシャー液にはアルコール成分が含まれていて、熱いハイブリッドシステムやエンジンにかかると出火するおそれがあります。
1つ目の手順で、システムやエンジンが冷めるのを待つのはそのためです。
タンクの容量は、取扱説明書のウォッシャー液のページに数値が載っていません。
容量を知らなくても、1/2を目安に足して、あふれない所で止めれば足ります。
入れてはいけないものと、冬のウォッシャー液
ウォッシャー液のかわりに、せっけん水やエンジン不凍液を入れてはいけません。
塗装にしみが付いたり、ポンプが故障してウォッシャー液が出なくなったりするおそれがあると、取扱説明書に書かれています。
ウォッシャー液は必要に応じて水でうすめ、水との割合は容器に書かれた凍結温度を参考に決めます。
トヨタの公式FAQは、凍るおそれがある冬は凍結防止用の液を使うよう案内しています。
寒い朝は、フロントガラスが暖まるまでウォッシャー液を使わないでください。
冷えたガラスに液が凍り付き、前が見えなくなるおそれがあるためです。
夏のあいだ水を多めにうすめて入れていた車は、冬の冷え込みに凍結温度が足りていないことがあります。
冬の前に補充するときは、住んでいる地域の冷え込みに合う凍結温度の液を選びます。
冬用を選ぶときは、容器の凍結温度の表示と、原液のまま使うか水でうすめて使うかを見比べます。
購入前に、商品ページで対応する型式と年式を確認してください。
\ 冬の凍結温度で選ぶ /
雪の多い地域でワイパーやガラスの凍結が気になる人は、シエンタの寒冷地仕様の中身と2WDで要るかどうかも合わせて見てください。
ウォッシャー液が出ないとき
10系のフロントのウォッシャーは、パワースイッチがONのときに、ワイパーのレバーを手前に引くとワイパーと連動して液が出ます。
出ないときは、次の順で確かめます。
- タンクの液面が下がりきっていないかを見る
- 寒い朝なら液が凍っている場合もあるため、ガラスが暖まるまで使わずに待つ
- 液が足りているのに出ないなら、ノズルがつまっていないかを点検する
- ノズルがつまっていたら、トヨタ販売店に連絡する
液が出ないまま、ウォッシャーのスイッチを操作し続けないでください。

取扱説明書は、操作し続けるとポンプが故障するおそれがあるとしています。
つまったノズルを、ピンなどで突いて取り除くことも避けるよう書かれています。
せっけん水などを入れたあとに出なくなった場合は、ポンプが故障している可能性があるので、販売店で点検を受けます。
液は出るのに拭き残しが出るなら、原因はウォッシャーではなくワイパーゴムの側にあると考えられます。
替えゴムの長さと幅は、世代ごとのシエンタのワイパーのサイズと替えゴムの選び方で確かめられます。
シエンタのボンネットの開け方に関するよくある質問
シエンタのボンネットの開け方は年式で違いますか?
10系では、2022年8月の版から2025年8月以降の版まで、取扱説明書の開け方は同じです。
170系の開け方は、170系の取扱説明書で確かめてください。
シエンタのボンネットが閉まりきらないときは上から押してよいですか?
体重をかけて強く押さえつけないでください。
取扱説明書は、ボンネットがへこむおそれがあるとしていて、ステーがクリップに戻っているかを先に確かめます。
シエンタのウォッシャー液の容量は何Lですか?
10系の取扱説明書のウォッシャー液のページには、容量の数値が載っていません。
液面が1/2の位置に近づいたら補充し、あふれない量で止めます。
シエンタのボンネットを開けたらバッテリーが見当たらないのはなぜですか?
ハイブリッド車は、補機バッテリーがラゲージルームにあるためです。
バッテリーがあがったときは、エンジンルーム内の救援用端子を使います。
シエンタのボンネットの開け方のまとめ
10系シエンタのボンネットは、解除レバーを引き、すき間の奥のレバーを左方向に押して持ち上げ、ステーをステー穴に差して開けます。
閉めるときはステーをクリップに戻し、体重をかけずに閉めて、ロックされたかを確かめます。
開かないときは無理にこじ開けず、販売店に見てもらいます。
ハイブリッド車の補機バッテリーは荷室にあり、ボンネットの中にはありません。
ウォッシャー液は1/2の位置が補充の目安で、システムやエンジンが熱いときや動いているときは入れず、冬は凍結温度の表示が合う液にします。
液が出ないときはスイッチを操作し続けず、液面、凍結、ノズルの順に確かめてください。
自分の車の手順は、生産年月に合う版のトヨタの取扱説明書でも確かめてください。

