現行型シエンタには、2列目が左右独立したキャプテンシートの設定はありません。
2022年8月に登場した3代目シエンタは、2列シートの5人乗りと、3列シートの7人乗りから選ぶ構成です。
一方、2代目シエンタには6人乗りが設定されていました。
ただし、トヨタの公式カタログでは、2代目6人乗りの2列目は「5:5分割セカンドシート」と案内されており、キャプテンシートという名称は使われていません。
2列目の中央には通路ではなく、アームレストとマルチユーストレイが配置されています。
そのため、フリードのキャプテンシートのように、2列目の中央を通って1列目から3列目まで移動できる構造とは異なります。
この記事では、現行型と旧型のシート構造、旧型6人乗りの中古車選び、改造の注意点、天井サーキュレーターやシートヒーターなどの快適装備を解説します。
記事のポイント
- 現行型シエンタにキャプテンシートがあるか
- 2代目6人乗りのセカンドシート構造
- ウォークスルーと3列目への乗り降り方法
- キャプテンシートへ改造する際の注意点
- 天井サーキュレーターやシートヒーターの設定
シエンタのキャプテンシート設定を徹底解説
シエンタのシート構成は、現行型と旧型で大きく異なります。
現行型にはキャプテンシートが設定されていませんが、2代目には2列目が2人掛けとなる6人乗り仕様が用意されていました。
ただし、旧型6人乗りもトヨタの公式名称はキャプテンシートではなく、2列目中央を通って3列目へ移動できる構造でもありません。
ここでは、現行型と旧型の違い、6人乗りのシート構造、中古車の探し方、キャプテンシートへ改造する際の注意点を解説します。
新型シエンタにキャプテンシートはある?
結論として、2022年8月に登場した現行型シエンタには、キャプテンシートの設定はありません。

現行型の乗車定員とセカンドシートの構成は、次の2種類です。
- 5人乗り:2列シート、6:4分割セカンドシート
- 7人乗り:3列シート、5:5分割セカンドシート

5人乗りのセカンドシートには、背もたれを前方へ倒すチルトダウン機構が採用されています。
7人乗りのセカンドシートには、スライド、リクライニング、タンブル機構が備わっています。
どちらもトヨタの公式装備名称は「セカンドシート」であり、左右独立型のキャプテンシートではありません。
なお、現行型には「フロントシートウォークスルー」が用意されています。
これは、運転席と助手席の間を通り、1列目と2列目の間を移動しやすくした構造です。
7人乗りで3列目へ乗り降りするときは、2列目中央を通るのではなく、セカンドシートを最前方へスライドさせてタンブルします。
(参照:トヨタ公式シエンタ)
旧型6人乗りは公式上キャプテンシートではない
2代目シエンタには、3列シートの6人乗り仕様が設定されていました。
シート構成は、1列目2人、2列目2人、3列目2人の合計6人です。
ただし、トヨタの公式カタログに記載されている2列目の名称は、次のとおりです。
- 5:5分割セカンドシート
- シートスライド機構
- リクライニング機構
- タンブル機構
- センター側アームレスト
2代目6人乗りは、2列目の中央席がない2人掛け仕様ですが、左右の間にはマルチユーストレイと収納式アームレストが配置されています。
フリードやアルファードのように、左右の座席間が通路になったキャプテンシートとは構造が異なります。
中古車情報サイトでは「キャプテンシート風」「独立シート」などと表現されることがありますが、トヨタの公式装備名称ではありません。
キャプテンシートを希望して中古車を探す場合は、名称だけで判断せず、実車で2列目中央の構造を確認しましょう。
また、2代目6人乗りの設定は年式によって異なります。
2015年の発売当初は、一部の2WD車やハイブリッド車にも6人乗りが設定されていました。
2018年9月のマイナーチェンジ以降は、3列シートの6人乗りがガソリン4WD車に限定されています。
(参照:トヨタ公式シエンタ主要装備一覧表)
旧型6人乗りのウォークスルーを確認
2代目シエンタの6人乗りは、2列目中央を通って3列目へ移動できるキャプテンシート式のウォークスルーではありません。
2列目の左右席の間には、マルチユーストレイとアームレストが配置されています。
3列目へ乗り降りするときは、2列目シートを前方へスライドさせ、タンブル機構で折りたたんで通路を確保します。

中古車情報に「ウォークスルー」と記載されている場合は、1列目の運転席と助手席の間から2列目へ移動できる構造を指している可能性があります。
次の2つは意味が異なるため、区別して確認しましょう。
フロントシートウォークスルー:1列目と2列目の間を移動する
キャプテンシートの中央通路:2列目左右席の間を通って3列目へ移動する
現行型シエンタにもフロントシートウォークスルーはありますが、7人乗りの3列目へ乗り降りするときはセカンドシートのタンブル操作が必要です。
2列目中央の通路を利用して1列目から3列目まで移動したい場合は、キャプテンシートを設定している車種も比較しましょう。
旧型6人乗りは中古車で探せる?
シエンタの2列目に2人だけが座る6人乗り仕様を希望する場合は、2代目の中古車から探すことになります。
ただし、2代目6人乗りは、左右の間に通路があるキャプテンシートではありません。
中古車を検索するときは、「キャプテンシート」ではなく、乗車定員を「6人」に指定する方が見つけやすくなります。
年式によって駆動方式の設定が異なるため、次の項目も確認してください。
- 初度登録年月
- 乗車定員が6人になっているか
- 2WD・4WDの違い
- ガソリン車・ハイブリッド車の違い
- 2列目シートのスライドとタンブルが正常に動くか
- アームレストやマルチユーストレイの破損がないか
- 3列目シートを正常に格納できるか
- シートベルトやバックルに損傷がないか
2018年9月以降の6人乗りは、基本的にガソリン4WD車です。
それ以前の年式には2WD車やハイブリッド車の6人乗りもあるため、車検証と車両情報を照合しましょう。
\ 2代目シエンタの6人乗りを確認 /
なお、2列目中央を通って3列目へ移動できるキャプテンシートを優先する場合は、現行フリードの6人乗りも比較対象になります。
現行フリードには、タイプ別に2列目キャプテンシートが設定されており、1列目から3列目までウォークスルーできます。
シエンタのキャプテンシート改造は可能か
現行シエンタのベンチ式セカンドシートを、別の車種のキャプテンシートへ単純に交換することはできません。
シートの固定位置、シートレール、フロア形状、シートベルトの取付位置などが車種や仕様ごとに異なるためです。
車体側の床へ穴を開けたり、シートレールを溶接したりすると、メーカーが確認した衝突安全性能を維持できなくなる可能性があります。
また、シートの変更によって乗車定員が変わる場合は、車検証の記載内容にも影響します。
国土交通省は、乗車定員などに変更が生じる改造について、構造等変更検査の対象になると案内しています。
シートやシートベルト、その取付部も保安基準へ適合しなければなりません。
そのため、適合確認ができていないシートをDIYで取り付ける方法は避けてください。
改造を検討する場合は、作業を始める前に次の窓口へ確認しましょう。
キャプテンシートを重視する場合は、現行シエンタを改造するよりも、最初からキャプテンシートが設定された車種を選ぶ方が現実的です。
シエンタにこだわる場合は現行型の5人乗りまたは7人乗り、2列目を2人掛けにしたい場合は2代目6人乗り、中央通路を重視する場合はフリード6人乗りなどを比較しましょう。
現行シエンタのシートと快適装備を確認
現行シエンタにはキャプテンシートがありませんが、乗車人数や荷物に合わせて使い分けられるシートアレンジが用意されています。
5人乗りは荷室を広く使いやすい2列シート、7人乗りは必要に応じて3列目を格納できる構造です。
また、天井サーキュレーターやシートヒーターなど、後席や前席の快適性を高めるオプションも選べます。
ここでは、現行7人乗りのセカンドシート、後席を倒す方法、5人乗りと7人乗りの違い、快適装備の設定を確認します。
現行7人乗りのセカンドシートの使い勝手
現行シエンタの7人乗りには、5:5分割セカンドシートが採用されています。
左右が5:5に分割されており、スライド、リクライニング、タンブル操作が可能です。
3人が座れるベンチ式のシートですが、一体型ではなく左右に分割されています。
3列目へ乗り降りするときは、セカンドシートを最前方へスライドさせ、回転させながら前方へ折りたたみます。
2列目中央を通るキャプテンシート式ではないため、3列目へアクセスするときはタンブル操作が必要です。
3列目には、5:5分割サードシートのダイブイン機構が採用されています。
背もたれを倒してロックを解除すると、サードシートをセカンドシートの下へ格納できます。
なお、サードシートをセカンドシートの下へ格納する方式は、2代目にも採用されていました。
現行型だけに追加された機構ではありません。
現行型の乗り込み口は地上から330mmで、段差のないフラットフロアになっています。
室内高は1,300mmあり、コンパクトミニバンながら頭上空間にもゆとりがあります。
また、運転席と助手席の間を利用したフロントシートウォークスルーにより、1列目から2列目へ移動しやすい構造です。
天井サーキュレーターで後席も快適
現行シエンタには、後席へ空気を送る天井サーキュレーターが用意されています。
天井サーキュレーターは、前席のエアコンで冷やした空気や温めた空気を後席へ送り、車内の温度差を抑えるための装備です。
風速と風向きを調整できます。
ただし、後席専用のエアコンやヒーターではありません。
サーキュレーター自体が空気を冷却したり加熱したりするのではなく、車内の空気を循環させる装備です。
天井サーキュレーターは、ZとGにメーカーオプションとして設定されています。
Xには設定されていません。
メーカーオプションは新車注文時に装着するため、中古車を購入するときは天井部分にサーキュレーターが付いているかを実車で確認してください。
3列目を使用する機会が多い方や、後席に子どもを乗せる方は、装着車を比較するとよいでしょう。
シートヒーターは標準装備?
現行シエンタのシートヒーターは、標準装備ではありません。
ZとGにメーカーパッケージオプションとして設定されています。
ヒーターが付くのは運転席と助手席で、2列目と3列目には設定されていません。
温度はHIとLOの2段階で切り替えられます。
同じくZとGには、ステアリングヒーターもメーカーパッケージオプションとして用意されています。
グレードがZやGであっても、すべての車両にシートヒーターが装着されているわけではありません。
新車を購入するときはオプションの組み合わせを確認し、中古車を購入するときはシートヒーターのスイッチと装備内容を実車で確認しましょう。
シエンタのシートは倒せますか?
シエンタは、5人乗りと7人乗りの両方で後席を倒せます。
ただし、乗車定員によってシートの構造と格納方法が異なります。
| 仕様 | セカンドシート | サードシート |
|---|---|---|
| 5人乗り | 6:4分割チルトダウン機構 | なし |
| 7人乗り | 5:5分割スライド・リクライニング・タンブル機構 | 5:5分割ダイブイン機構 |
5人乗りは、セカンドシートの背もたれを前方へ倒して荷室を広げます。
7人乗りは、サードシートをセカンドシートの下へ格納し、セカンドシートを前方へタンブルすることで、後席部分を荷室として使用できます。
現行シエンタに用意されている主なシートアレンジは、次のとおりです。
| モード | 7人乗り | 5人乗り | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| ノーマルモード | 最大7人 | 最大5人 | 通常の乗車 |
| フロントシートフラットモード | 対応 | 対応 | 休憩や仮眠 |
| サードシートアレンジモード | 最大5人 | なし | 3列目を格納して荷室を拡大 |
| ハーフラゲージモード | 最大3人 | 最大3人 | 人と長尺物を同時に載せる |
| フラットラゲージモード | 最大2人 | 最大2人 | 後席部分を荷室として使用 |
シートを操作するときは、安全な場所へ停車し、パーキングブレーキをかけてください。
シートの上や足元に荷物がないことを確認し、シートベルトやバックルを挟み込まないようにします。
操作方法やヘッドレストの扱いは、年式や仕様によって異なる場合があるため、所有している車両の取扱説明書を確認しましょう。
シエンタの5人乗り後部座席の倒し方は?
現行シエンタの5人乗りには、6:4分割セカンドシートのチルトダウン機構が採用されています。
左右を別々に倒せるため、片側に人を乗せながら、もう片側へ長い荷物を載せることも可能です。
基本的な操作の流れは、次のとおりです。
- 安全な場所へ停車してパーキングブレーキをかける
- セカンドシートの上や足元に荷物がないことを確認する
- シートベルトやバックルが挟まらない位置へ収納する
- 必要に応じてヘッドレストを下げる
- セカンドシートの肩口にあるレバーを引く
- 背もたれを前方へ倒す
戻すときは、背もたれを起こして確実にロックされたことを確認します。
シートを戻したあとは、前後に軽く動かし、固定されていることを確認してください。
肩口のレバーを引いて背もたれを倒すシンプルな構造ですが、荷物やシートベルトを挟み込んだまま無理に操作しないようにしましょう。
フラットラゲージモードにすると広い荷室を確保できますが、床面の形状や段差の感じ方は使用するマットや荷物によって異なります。
自転車などの大きな荷物を載せる場合も、車体サイズによっては積めないことがあるため、販売店の実車で確認してください。
シエンタのキャプテンシートに関するよくある質問
新型シエンタにキャプテンシートはありますか?
2022年8月に登場した現行シエンタには、キャプテンシートの設定はありません。
現行型は、2列シートの5人乗りと3列シートの7人乗りから選ぶ構成です。
5人乗りには6:4分割セカンドシート、7人乗りには5:5分割セカンドシートが採用されています。
どちらも左右の座席間を通路として使用できるキャプテンシートではありません。
旧型シエンタの6人乗りはキャプテンシートですか?
2代目シエンタの6人乗りは、2列目が2人掛けになっていますが、トヨタの公式名称は「5:5分割セカンドシート」です。
左右の座席の間には、マルチユーストレイやアームレストが配置されています。
中古車情報ではキャプテンシートや独立シートと表現されることがありますが、一般的なキャプテンシートとは構造が異なります。
購入前に、2列目中央の形状を実車で確認しましょう。
旧型6人乗りは2列目中央を通って3列目へ移動できますか?
2列目中央を通って3列目へ移動することはできません。
旧型6人乗りの2列目中央には、マルチユーストレイとアームレストがあります。
3列目へ乗り降りするときは、2列目シートを前方へスライドさせ、タンブル機構で折りたたんで通路を確保します。
1列目と2列目の間を移動するフロントシートウォークスルーとは意味が異なるため、混同しないようにしましょう。
シエンタのベンチシートをキャプテンシートへ改造できますか?
適合確認が取れていないキャプテンシートへの交換は避けてください。
シートの固定位置、シートレール、床の形状、シートベルトの取付位置は、車両の仕様に合わせて設計されています。
乗車定員が変わる場合は、構造等変更検査が必要になる可能性もあります。
キャプテンシートを重視する場合は、シエンタを改造するのではなく、最初からキャプテンシートが設定されている車種を選ぶ方が現実的です。
天井サーキュレーターやシートヒーターは標準装備ですか?
天井サーキュレーターとシートヒーターは、すべてのシエンタに標準装備されているわけではありません。
天井サーキュレーターは、ZとGにメーカーオプションとして設定されています。
運転席と助手席のシートヒーターも、ZとGのメーカーパッケージオプションです。
中古車では、グレード名だけで判断せず、サーキュレーター本体やシートヒーターのスイッチが付いているかを実車で確認しましょう。
シエンタにキャプテンシートはない|まとめ
現行シエンタには、キャプテンシートの設定がありません。
現行型のシート構成は、次の2種類です。
- 5人乗り:6:4分割セカンドシートを備えた2列シート車
- 7人乗り:5:5分割セカンドシートを備えた3列シート車
2代目シエンタには6人乗りが設定されていましたが、トヨタの公式名称は「5:5分割セカンドシート」です。
2列目の中央にはマルチユーストレイとアームレストがあり、キャプテンシートのような通路にはなっていません。
3列目へ乗り降りするときは、セカンドシートのタンブル操作が必要です。
旧型6人乗りを中古車で探す場合は、「キャプテンシート」という表記ではなく、乗車定員を6人に指定して検索しましょう。
2018年9月以降の6人乗りは基本的にガソリン4WDですが、それ以前には2WD車やハイブリッド車もあります。
現行型にはフロントシートウォークスルーがあり、1列目と2列目の間は移動しやすくなっています。
ただし、2列目中央を通って3列目まで移動できる構造ではありません。
キャプテンシートへの改造は、シートの固定位置やシートベルト、乗車定員、安全基準に関わります。
適合確認の取れていないシートをDIYで取り付けることは避け、キャプテンシートを重視する場合は、最初から設定のある車種を選びましょう。
現行フリードの6人乗りには、タイプ別に2列目キャプテンシートが設定されています。
シエンタを選ぶ場合は、5人乗りの荷室の広さ、7人乗りの乗車人数、2代目6人乗りの2人掛けセカンドシートを比較し、使い方に合う仕様を選ぶことが大切です。
また、現行シエンタの天井サーキュレーターはZとGのメーカーオプション、運転席・助手席のシートヒーターはZとGのメーカーパッケージオプションです。
中古車では、グレード名だけでなく、実際に装備されているかを確認しましょう。
