2026年8月の一部改良を受けたシエンタ(2022年に登場した10系)は、新車で選べるボディカラーがモノトーンの6色になりました。
人気色は、販売店の集計ではアーバンカーキとプラチナホワイトパールマイカが上位で、その次にダークグレーやベージュが続きます。
ただし、トヨタの公式サイトやカタログに色別の販売順位は載っておらず、出回っている順位はどれも1社か1店舗の集計で、改良前の色を含みます。
今の6色から選ぶなら、順位より先にグレードで選べる色を確かめ、汚れ方と手放すときの考え方を決めてから、屋外の実車で決めると後悔しにくくなります。
記事のポイント
- 2026年8月以降の新車は全6色で、有料色はプラチナホワイトパールマイカ〈089〉の33,000円だけ
- 販売店の集計ではアーバンカーキと白が上位だが、トヨタが出した全国の順位はない
- Xは4色だけで、ダークグレーとグレイッシュブルーはZ・Gでしか選べない
- 旧ベージュ〈4V6〉・スカーレットメタリック・ツートーンは、新車では選べず中古車で探す色になった
シエンタの人気色は販売店の集計でアーバンカーキと白が上位
人気色の順位として出回っている数字は、トヨタ系の販売会社や店舗が自社の受注などをもとに出したものです。
トヨタの公式サイトや主要諸元表には、色別の販売台数や人気順位は載っていません。
販売店の集計を時期と範囲つきで比べる
主な集計を、いつ・どこの数字かが分かる形で並べると次のとおりです。
| 集計 | 時期 | 範囲 | 上位の色 |
|---|---|---|---|
| トヨタモビリティ東京 | 2025年11月末時点 | 同社の調べ(東京で売れている色) | 1位アーバンカーキ、2位プラチナホワイトパールマイカ、3位ダークグレー、4位ベージュ、5位グレイッシュブルー |
| トヨタカローラ千葉 小室店 | 2025年1月〜7月末 | 1店舗の受注 | 1位プラチナホワイトパールマイカ(28.3%)、2位アーバンカーキ(25.2%)、3位ベージュ(11.9%) |
| ネッツトヨタ北九州 | 予約開始〜2022年9月 | 同社の受注 | 1位アーバンカーキ、2位ホワイトパールクリスタルシャイン、3位ブラック、4位ベージュ、5位スカーレットメタリック |
| KINTOマガジン | 2022年12月時点 | トヨタの見積りシミュレーションを参考にした調査 | 1位ベージュ、2位アーバンカーキ、3位ダークグレー |
4つの集計に共通しているのは、アーバンカーキがどれでも2位以内に入っていることです。
パール系の白も4つのうち3つで2位以内に入り、ダークグレー・ベージュ・ブラックがその次に並びます。
言い切れるのは「アーバンカーキと白が上位で、ダークグレーやベージュがそれに続く」という大まかな傾向までです。
順位が集計ごとに違う理由
順位がそろわないのは、集計の条件がそれぞれ違うからです。
- 地域が違う(東京の販売会社、千葉の1店舗、北九州の販売会社)
- 時期が違い、2022年の集計は発売直後の予約が中心
- 実際の受注の数字と、見積りの段階の数字が混ざっている
- 集計した時点で選べた色の顔ぶれが違う
とくに気をつけたいのは、4つとも2026年8月の改良より前の集計で、今は新車で選べないベージュ〈4V6〉やスカーレットメタリック、070の白が順位に入っていることです。
改良で加わったクリアベージュメタリックの順位を出した販売店の集計は、2026年10月時点では見当たりません。
私は、1つの順位をそのまま信じるより「どの集計でも上位に来る色はどれか」を見るほうが、今の6色を選ぶ材料として使いやすいと考えています。
2026年8月以降に選べる全6色とグレード別の設定
今の新車で選べる色は、2026年8月版の主要諸元表に載っている6色です。
このうち追加の費用がかかるのはプラチナホワイトパールマイカ〈089〉だけで、メーカーオプションとして33,000円(消費税抜き30,000円)が必要です。
6色のうち、プラチナホワイトパールマイカ・ブラック・ダークグレーは白黒系、クリアベージュメタリック・アーバンカーキ・グレイッシュブルーは色みのある色です。

グレードごとに選べる色
選べる色はグレードで違い、Xで選べるのは6色のうち4色だけです。
2026年10月時点のトヨタ公式サイトのグレード情報では、次のように設定されています(○は設定あり、-は設定なし)。
| ボディカラー〈色番号〉 | Z | G | X | 追加費用 |
|---|---|---|---|---|
| プラチナホワイトパールマイカ〈089〉 | ○ | ○ | ○ | 33,000円 |
| ダークグレー〈1L7〉 | ○ | ○ | - | なし |
| ブラック〈202〉 | ○ | ○ | ○ | なし |
| クリアベージュメタリック〈4Y3〉 | ○ | ○ | ○ | なし |
| アーバンカーキ〈6X3〉 | ○ | ○ | ○ | なし |
| グレイッシュブルー〈8W2〉 | ○ | ○ | - | なし |
ダークグレーかグレイッシュブルーに決めているなら、ZかGを選ぶことになります。
XからGへ上げると、同じパワートレイン・駆動方式・乗車人数どうしで、車両本体価格は328,900〜341,000円上がります(2026年10月時点)。
反対にXで考えているなら、白・ブラック・クリアベージュメタリック・アーバンカーキの4色から選ぶ前提で比べると迷いが減ります。
公式サイトのグレード紹介では、Zがアーバンカーキ、Gがクリアベージュメタリック、Xがブラックの車体で紹介されています。
色のほかに2026年8月の改良で変わった価格や装備は、一部改良の値上げ額と変更点で確かめられます。
内装色との組み合わせもグレードで決まる
内装色も、グレードによって選べる範囲が違います。
- Z:ブラック・カーキ・フロマージュ
- G:ブラック・カーキ
- X:ブラックのみ
カーキの内装は0円のメーカーパッケージオプション(ファンツールパッケージ)で、選ぶと外装のドアサッシュ(センターピラー)がボディカラーと同じ色になります。
カーキやフロマージュの内装は注文時に指定しないとブラックになるため、外装と内装の色は見積もりの段階でまとめて決めておく必要があります。
6色それぞれの特徴と向いている人
ここでは6色を、人気の集計での位置、グレードの制限、汚れの目立ち方の3つで短く見ていきます。
汚れの目立ち方は、ウエインズトヨタ神奈川が6色ごとの傾向を案内しているので、その内容を「販売店の案内」として添えます。
プラチナホワイトパールマイカ〈089〉
6色のうち唯一の有料色で、Z・G・Xのすべてで選べます。
販売店の集計では、小室店で1位、トヨタモビリティ東京で2位に入っています。
販売店の案内では、泥はねは目立ちやすい一方で、小傷は比較的目立ちにくい傾向とされています。
2024年5月版のカタログからは、発売当初のホワイトパールクリスタルシャイン〈070〉に代わってこの色が載っています。
070と089の色みや手入れの違いは、2つのパールホワイトの比較で詳しく見られます。
ダークグレー〈1L7〉
Z・Gだけの設定で、Xでは選べません。
トヨタモビリティ東京の集計でもKINTOマガジンの調査でも、3位に入っています。
販売店の案内では、ホコリや水あかが比較的目立ちにくい色とされています。
改良前は、ツートーンの屋根側の色としても使われていました。
濃い色で気になりやすい洗車傷や雨じみは、ダークグレーの汚れの目立ち方で条件ごとに整理しています。
ブラック〈202〉
Z・G・Xのすべてで選べ、追加の費用はかかりません。
ネッツトヨタ北九州の2022年の集計では3位でした。
一方、2025年の2つの集計では、発表された順位(東京は5位まで、小室店は3位まで)に入っていません。
販売店の案内では、ホコリ・水あか・小傷が目立ちやすい傾向とされています。
公式サイトのグレード紹介でXの車体に使われている色で、Xを選ぶ人にとっては、有料色を避けながら定番の色を選べる候補になります。
こまめに洗車できる環境があり、黒の引き締まった見た目を優先したい人に向く色です。
屋根のない駐車場で洗車の回数を増やせない場合は、白やアーバンカーキと見比べてから決めると後悔を減らせます。
クリアベージュメタリック〈4Y3〉
2026年8月の一部改良で加わった新色で、Z・G・Xのすべてで選べます。
改良前のベージュ〈4V6〉とは色番号が違い、色名に「メタリック」が付く別の色です。
新しい色なので、販売店の人気の集計にはまだ出てきません。
販売店の案内では、薄い色のため泥はねは目立ちにくい傾向とされています。
旧ベージュは4つの集計のうち3つで3〜4位、KINTOマガジンの調査では1位だった色なので、ベージュ系を探している人にとっては、今の新車で選べる唯一の候補です。
タッチアップペンなどの補修用品を買うときは、4V6と4Y3で別の色番号を選ぶ必要があります。
旧ベージュ〈4V6〉の見え方や設定された年式は、ベージュの見え方と設定年式で確かめられます。
アーバンカーキ〈6X3〉
Z・G・Xのすべてで選べ、4つの集計すべてで2位以内に入っている色です。
公式サイトのグレード紹介でZの車体に使われている色でもあります。
販売店の案内では、土ぼこりが比較的目立ちにくい色とされています。
ZとGでは、カーキの内装と組み合わせることもできます。
光の当たり方による見え方の差や後悔しやすい条件は、アーバンカーキの見え方と汚れの目立ち方で詳しく書いています。
グレイッシュブルー〈8W2〉
Z・Gだけの設定で、Xでは選べません。
トヨタモビリティ東京の2025年11月末時点の集計では5位に入っています。
6色の中で青系はこの1色だけです。
ほかの集計では上位に出てこないため、街で同じ色の車に出会う機会は、白やアーバンカーキより少ないと考えられます。
販売店の案内では、中間色のため汚れは比較的目立ちにくいとされています。
2022年の発売当初はダークグレーとのツートーンもありましたが、2024年5月の改良でその組み合わせはなくなりました。
人と違う色を選びたい人には有力な選択肢ですが、Xでは選べないので、グレードの予算と合わせて決める必要があります。
2026年8月に選べなくなった色と、今の色への置き換え
人気色の記事や中古車の情報には、今の新車では選べない色がよく出てきます。
改良前の色が今のどの色に当たるかを、次の表にまとめました。
| 改良前の色 | 新車で選べた時期 | 今の新車での扱い |
|---|---|---|
| ホワイトパールクリスタルシャイン〈070〉 | 2022年の発売当初から2024年5月の改良前まで | プラチナホワイトパールマイカ〈089〉が今の白 |
| ベージュ〈4V6〉 | 2026年8月の改良前まで | 色番号の違うクリアベージュメタリック〈4Y3〉が今のベージュ系 |
| スカーレットメタリック〈3U4〉 | 2026年8月の改良前まで | 赤系の設定なし |
| ダークグレー×スカーレットメタリック[2WR] | 2026年8月の改良前まで | ツートーンの設定なし |
| ダークグレー×アーバンカーキ[2WU] | 2024年5月から2026年8月の改良前まで | ツートーンの設定なし |
| ダークグレー・ブラック・アーバンカーキ・グレイッシュブルー | 2024年5月版から同じ色番号 | 今も選べる |
色の名前が似ていても、色番号が違えば別の色として扱われます。
中古車を選ぶときや補修用の塗料を買うときは、販売店や車両の資料で色番号を確かめておくと取り違えを防げます。
ツートーンは中古車で探す色になった
2026年8月の改良後は、どのボディカラーにもツートーンの設定がありません。
改良前の主要諸元表(2025年8月版)では、2WRが77,000円、2WUが55,000円のメーカーオプションでした。
屋根の色が違う見た目が欲しい場合は、改良前の10系の中古車や未使用車から探すことになります。
組み合わせごとのカラーコードと設定された年式は、ツートンカラーの組み合わせと年式で一覧にしています。
赤系は新車では選べなくなった
スカーレットメタリック〈3U4〉は、改良前は33,000円のメーカーオプションでした。
今の6色に赤系の色はないため、赤いシエンタを選ぶなら中古車が前提になります。
170系にも赤系の色はありましたが、色番号が違うので、世代ごとに分けて探す必要があります。
世代ごとの赤の違いは、歴代シエンタの赤系カラーで比べられます。
後悔しにくいシエンタの色の選び方
人気の順位は参考になりますが、自分に合う色は使い方と予算で変わります。
私は、次の順番で絞り込むと決めやすいと考えています。
- グレードを先に決め、選べる色を確かめる(Xは4色)
- 駐車環境と洗車の頻度から、汚れの目立ち方が合う色を残す
- 手放すときの価格をどこまで気にするかで、定番色と色みのある色のどちらを優先するか決める
- 公式サイトで候補を2〜3色に絞る
- 屋外で実車の色を見て、見積もりで色の追加費用と内装色まで確かめる
汚れとリセールで迷ったときの考え方
販売店の案内をまとめると、白は泥はね、黒は水あかや小傷が目立ちやすく、アーバンカーキ・ダークグレー・グレイッシュブルーは比較的目立ちにくい傾向です。
屋根のない駐車場で洗車の回数が少ないなら、黒より中間の明るさの色を選ぶほうが、手入れの負担は小さくなると考えられます。
リセール(手放すときの価格)は、白や黒のような定番色が有利と言われることが多い一方で、色だけで買取額がどれだけ変わるかを示す公式のデータはありません。
数年で乗り換える予定がある人ほど色の影響を気にする意味がありますが、長く乗るなら好みを優先しても困る場面は少ないと私は考えます。
グレードと色が査定にどう影響するかは、価値が残りやすいグレードと色の選び方で詳しく整理しています。
実物の色は屋外で確かめる
トヨタ公式サイトのシエンタのページには「カラー&360ビュー」の項目があり、ボディカラーごとの見え方を画面で確かめられます。
ただし公式サイトにも、撮影や表示画面の関係で実際の色とは異なって見えることがあり、屋内外や光の角度でも見え方が変わると書かれています。
(参考:トヨタ公式サイト シエンタ)
画面で候補を絞ったら、販売店の展示車や試乗車を晴れた日の屋外で見ておくと、思っていた色との差に気づきやすくなります。
店に候補の色の車がない場合もあるので、来店前に見たい色を伝えて確かめておくと無駄足を防げます。
この記事の色見本の図も画面上のおおよその色で、実際の塗装の色とは違います。
シエンタの人気色に関するよくある質問
シエンタの人気色の1位は何色ですか?
トヨタが公式に出している色別の順位はありません。
販売店などの4つの集計のうち3つでは、アーバンカーキかパール系の白が1位でした。
シエンタの人気色のうち、追加料金がかかるのはどの色ですか?
2026年8月以降の6色では、プラチナホワイトパールマイカ〈089〉だけです。
33,000円のメーカーオプションで、ほかの5色は追加の費用がかかりません。
シエンタの人気色は、Xグレードでも選べますか?
上位に入ることの多いアーバンカーキとプラチナホワイトパールマイカは、Xでも選べます。
Xで選べるのはこの2色にブラックとクリアベージュメタリックを加えた4色で、ダークグレーとグレイッシュブルーは選べません。
シエンタの人気色に対して、選ばれにくい不人気色はありますか?
不人気色を示す公式のデータはありません。
2025年の販売店の集計ではブラックが発表された順位に入っていませんが、2022年の北九州の集計では3位で、地域や時期によって変わります。
シエンタの人気色の6色以外に、福祉車両だけの色はありますか?
ウェルキャブの車いす仕様車には、専用色のスーパーホワイトⅡ〈040〉が設定されています。
通常の6色にはない白で、詳しい設定はウェルキャブ専用のカタログで確かめられます。
シエンタの人気色と選び方のまとめ
2026年8月以降のシエンタの新車は全6色で、有料色はプラチナホワイトパールマイカ〈089〉の33,000円だけです。
販売店の集計ではアーバンカーキと白が上位ですが、どれも1社か1店舗の数字で、改良前の色を含みます。
Xは4色だけなので、ダークグレーかグレイッシュブルーを選ぶならZかGが前提です。
ベージュ〈4V6〉・スカーレットメタリック・ツートーンは、新車では選べず中古車で探す色になりました。
色はグレード、駐車環境と洗車の頻度、手放す時期の順に絞り、最後は屋外の実車で確かめてください。
色の設定や価格は変わることがあるため、最新の情報はトヨタの公式サイトと販売店の見積もりで確認してください。

