クルマ選びって、乗る人数と荷物のバランスが本当に悩ましいですよね。
特に「シエンタ 6人乗り 荷物」で調べている方は、「家族が増えたけど、荷物も積みたい」「新型シエンタに6人乗りってあったっけ？」「旧型の中古モデルはどうなの？」といった具体的なシーンを思い浮かべているんじゃないかなと思います。
実際のところ、現行の新型シエンタには「6人乗り」というモデルはラインナップされていないんです。じゃあダメなのかというと、そうではありません。「7人乗り」モデルをうまく活用することで、「6人乗車と荷物」を両立させる方法があるんですね。
一方で、中古市場には旧型の6人乗りモデルも存在します。この新型と旧型、さらに5人乗りモデルとの違いや、それぞれの荷室寸法、荷室容量がどうなっているのか。
7人乗りに6人乗車した時の荷物が狭いんじゃないか、ベビーカーやスーツケース、あるいは自転車やゴルフバッグが積めるのか、気になりますよね。
この記事では、そうしたシエンタの「6人乗りと荷物」に関する疑問をスッキリ解決していきますね。
記事のポイント
- 現行型シエンタで「6人乗り＋荷物」を実現する方法
- 旧型6人乗り（中古）の特徴とメリット
- ベビーカーやスーツケースなど具体的な積載例
- 5人乗りモデルと7人乗りモデルの荷室の違い
シエンタ6人乗りで荷物は積める？
まず、一番気になる「6人乗り」の存在についてです。実は新型と旧型ではラインナップが違うんです。現行モデルには「6人乗り」という設定自体がありません。
ですが、現行モデルの「7人乗り」をうまく使うことで、6人乗車と荷物の積載を両立させる「裏ワザ」的な方法があるんです。その具体的な方法と、中古市場での旧型6人乗りの特徴を詳しく見ていきましょう。
現行新型に6人乗りモデルはある？
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結論から改めて言うと、2022年8月に発売された現行の新型シエンタ（3代目）には、「6人乗り」モデルのラインナップは存在しません。新車で購入できるのは「5人乗り（2列シート）」と「7人乗り（3列シート）」の2種類のみです。
おそらく、後述する7人乗りモデルのシートアレンジの柔軟性が非常に高いため、「6人乗り」という専用モデルを設定するよりも、7人乗りでニーズをカバーできるというメーカーの判断があったのかもしれませんね。
ですから、もし「新車のシエンタで6人乗りたい」と考えた場合、必然的に「7人乗りモデル」を選ぶことが前提となります。ちなみに、新車の7人乗りモデルは、購入だけでなく、頭金なし・月々定額で乗れるカーリースで賢く利用する方も増えています。
旧型シエンタ6人乗り中古という選択
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「いや、私は『6人乗り』というモデルそのものにこだわりたい」という方もいるかもしれません。その場合は、旧型（2代目・2015年～2022年）のシエンタを中古車で探すという選択肢が現実的です。
旧型の6人乗りモデルは、現行モデルにはない大きな特徴がありました。それは、シート配列が「2-2-2」だったことです。
現行の7人乗りは2列目が3人掛けのベンチシート ですが、旧型6人乗りは2列目シートが独立したキャプテンシート風になっていたんです。
しかも、左右の席の間にマルチユーストレイが設置されていたり、収納式のアームレストも装備されていたり と、2列目の快適性や質感が非常に高かったんですね。
また、2列目の中央が通路（ウォークスルー）になっていたので、車内での移動がしやすかったのもメリットです。中古車市場でも「荷物が載せやすい」「荷室が広い」といった好意的なレビューが見られます。
「普段は4人でゆったり乗り、時々6人乗る。特に2列目の快適性を重視したい」という方には、今でも魅力的な選択肢かなと思います。
こうした旧型ならではの魅力を持つ6人乗りモデルは、在庫が豊富な中古車情報サイトで条件を絞って探してみるのが効率的です。
シエンタ7人乗りでの6人乗車と荷物
ここが今回の記事の核心ですね。現行の新型シエンタで「6人乗車＋荷物」を実現する唯一の方法、それは「7人乗りモデル（3列シート）のシートアレンジ」を活用することです。
現行シエンタの3列目シートは、「5:5分割サードシート ダイブイン機構」というのを採用しています 。これは、3列目のシートが左右独立して（50:50で）別々に格納できる仕組みです。
操作も簡単で、背もたれを倒してロックを解除し、シート全体を2列目シートの下に潜り込ませるように送り込むだけ 。これにより、床下にすっきりと収まります。
この「5:5分割」のおかげで、3列目の片側（1席）だけを床下に格納して荷室にし、もう片側（1席）は座席として使うというレイアウトが可能になります。
この結果、シート配列は前から「1列目2名＋2列目3名＋3列目1名」となり、合計6名の乗車定員と、格納した1席分の荷室スペースを同時に確保できるわけです。
例えば、「家族5人＋おじいちゃん1人＋1泊分の荷物」といった、まさに「6人乗り 荷物」で検索する人がイメージするようなシーンに完璧に応えてくれるんですね。
7人乗り3列目使用時は荷室が狭い？
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ただし、注意点がひとつ。7人乗りモデルで3列目シートを両方とも使用する「7人フル乗車モード」 の場合、荷室は正直かなり狭いです。
具体的な荷室容量（VDA法）はわずか177L と公表されています。これは、日常のスーパーの買い物カゴを数個置いたらもう一杯、という程度のスペースです。もちろん、A型ベビーカーをそのまま積んだり、家族7人分のスーツケースを積んだりするのは困難です。
トヨタの公式情報でも、この状態では9.5インチのゴルフバッグは「搭載できません」と明記されています。
実際のユーザーレビューでも「3列目を使うと荷物はほぼ積めない」「狭い」といった意見 が見られます。3列目シートそのものの座り心地も、大人が長時間乗るには少し厳しい という声もあり、3列目はあくまで「短時間・短距離用」と割り切り、普段は格納して荷室として使うのが現実的かもしれませんね。
このあたりのリアルな使い勝手は、シエンタの7人乗りは狭い？購入前に確認すべき実用上の注意点の記事も参考にしてみてください。
3列目片側格納時の荷室寸法
では、先ほど紹介した「6人乗車モード（3列目片側格納）」の時、荷室寸法はどれくらいになるんでしょうか。まず基準として、3列目を左右両方とも格納した「5人乗車モード」の時の荷室長（奥行き）が990mm（約99cm）です。
「6人乗車モード」では、この奥行き990mmのスペースが、荷室幅（約1,265mm）の約半分、つまり幅60cm強×奥行99cmの縦長の荷室スペースが出現するイメージですね。
7人フル乗車時（容量177L ）とは比べ物にならないくらい、格段に実用的なスペースが生まれます。これなら、ベビーカーや中型のスーツケースも積載できそうですよね。
シエンタ6人乗りと荷物の積載量
「6人乗車と荷物が両立できるのは分かった。じゃあ、具体的にどんな荷物がどれくらい積めるの？」という点が次に気になりますよね。特にベビーカーやスーツケース、自転車といった「これ積める？」の代表格について、積載例をチェックしてみましょう。
ベビーカーやスーツケースの積載例
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7人フル乗車時には積載が難しかったA型の大型ベビーカーやスーツケースも、「6人乗車モード（3列目片側格納）」なら十分積載可能です。
特に現行7人乗りモデルは、荷室の設計が秀逸です。荷室の床面地上高が505mm と非常に低く、重い荷物の積み下ろしがラクなんです。さらに、荷室高（床から天井まで）も1,105mm と高さが確保されています。
この「低フロア＆高天井」という特徴が、畳んだベビーカーを立てて積んだり、機内持ち込みサイズのスーツケースを2個重ねて積んだりする際に、ものすごく有利に働きます。
6人での1泊旅行程度（中型スーツケース数個＋α）なら十分対応できる積載量かなと思いますね。ただし、あるQ&Aサイトでは「6人乗車＋スーツケース6個」は難しいだろう という見解もあり、さすがに人数分の大型スーツケースを積むのは厳しいので、その点は現実的な判断が必要ですね。
自転車（ママチャリ）は乗るか検証
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大きな荷物の代表格、自転車はどうでしょうか。特に「27インチのママチャリ」が積めるかどうかは、積載能力の大きな指標になりますよね。これについては、ある検証動画 で非常に興味深い結果が出ていました。
- 7人乗りモデル（3列目格納の5人乗車状態）：27インチのママチャリは積載できなかった。
- 5人乗りモデル（5人乗車状態）：同じ27インチのママチャリが積載可能だった。
この違いは、2列目シートを倒した時の「最大荷室長（奥行き）」の違いが決定的な理由です。7人乗りは1,525mm なのに対し、5人乗りは2,045mm と、50cm以上も5人乗りの方が長いんです。
もし、「6人乗車」の機会は無いけれど「自転車やサーフボードのような長尺物」を積む機会が非常に多い、という方なら、5人乗りモデルを選ぶ方が幸せになれるかもしれません。
ゴルフバッグは何個積める？
ゴルフに行かれるお父さん（お母さん）も気になるポイントですよね。ゴルフバッグについては、トヨタが公式に見解を出しています。
- 7人フル乗車時：搭載できません。
- 5人乗車時（3列目格納）：9.5インチのゴルフバッグが2個積載可能です。
（出典：トヨタ自動車株式会社 お問い合わせ・よくあるご質問 ）
では、この記事のテーマである「6人乗車モード（片側格納）」の場合はどうでしょうか？公表値はありませんが、5人乗車時に2個積めるスペース（奥行990mm）の半分が荷室になるわけですから、1個はまず確実に積載できると考えて良さそうですね。
もしかしたら、もう1人分の座席（3列目の残り1席）の足元などに工夫すれば、バッグだけならもう1個置けるかもしれませんが、これは実車での確認が必要そうです。
※トヨタの公式情報 によると、積載できる数はあくまで9.5インチのゴルフバッグ（長さ46インチ）の目安です。ゴルフバッグの形状や大きさによっては収納できない場合もありますので、購入前にはトヨタ販売店などで実車確認をお願いします。シューズバッグ等は含まれていません。
5人乗りモデル荷室容量との違い
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シエンタには「5人乗り（2列シート）」モデルもありますが、これが7人乗りとどう違うのか、気になりますよね。単純に3列目シートが無いだけじゃないんです。実は荷室の「寸法」に大きな違いがあり、これが使い勝手に直結しています。
荷室容量（VDA法）での比較
まずカタログスペックである容量（VDA法）で見ると、以下のようになっています。
- 5人乗り：693L（5人乗車時）～ 1,860L（最大時）
- 7人乗り：177L（7人乗車時）～ 1,818L（最大時）
5人乗車時の容量は、当然ながら5人乗りモデルの方が大きくなっていますね。
荷室「寸法」の重要な違い
しかし、注目すべきは「容量（L）」よりも「寸法（mm）」です。ここで面白い逆転現象が起きています。
| 比較項目（単位：mm） | 7人乗り（3列シート） | 5人乗り（2列シート） | ポイント |
| 荷室高（室内） | 1,105 | 1,055 | 7人乗りの方が50mm高い |
| 地上高（積み下ろし） | 505 | 565 | 7人乗りの方が60mm低い |
| 5人乗車時の奥行き | 990（3列目格納時） | 840 | 7人乗りの方が150mm長い |
| 最大奥行き（2人乗車） | 1,525 | 2,045 | 5人乗りの方が520mm長い |
なぜ7人乗りの方が日常使いしやすい？
この表、すごく重要です。「日常的な5人乗り＋荷物」という一番よく使うシーンでは、実は7人乗りモデルの方が荷室が「長く（+150mm）」「低く（-60mm）」「高く（+50mm）」て使いやすいんです。
これは、7人乗りモデルが3列目シートを床下に格納（ダイブイン） するために、元々荷室の床が「深く」設計されているからです。
この「深さ」が、そのまま荷室の「低フロア(505mm)」と「高天井(1,105mm)」として機能し、さらに3列目を格納することで「奥行き(990mm)」もしっかり確保できている、というわけですね。
5人乗りモデルが勝る点
一方で、5人乗りモデルが圧倒的に勝っているのが「最大奥行き(2,045mm)」 です。これは2列目シートを倒した時の長さで、7人乗り（1,525mm） より50cm以上も長いです。
先ほどの「27インチのママチャリが積める」 というのは、まさにこの「長さ」のおかげです。自転車やサーフボード、DIY用の木材など、長尺物を積むなら5人乗りが最適ですね。
結論：シエンタ6人乗り荷物の最適解
ここまで見てきた「シエンタ 6人乗り 荷物」という悩み。この最適解を、考えられるシナリオ別で私なりにまとめてみますね。
「6人乗り」というキーワードで検索する方は、本質的に「乗車人数が5人では足りない時がある。でも荷物も積みたい」という、「乗車人数と積載の柔軟性（Versatility）」を一番求めているんじゃないかなと思います。
そう考えると、7人乗り（乗車特化）・6人乗り＋荷物（両立モード）・5人乗り＋大荷室（日常モード）・2人乗り＋最大荷室（積載特化）と、多彩なモードを切り替えられる「4-in-1」の多機能性を備えている、現行の「7人乗り」モデルが、最も多くの人の「シエンタ 6人乗り 荷物」の悩みを解決してくれる、と私は思いますね。
荷室の使い勝手はどのグレードを選んでも共通 ですが、荷物を固定するためのデッキフック や、フロア下のデッキアンダートレイ（小物収納） など、便利な装備も用意されています。
実際の寸法や積載感、シートアレンジの操作感は、ぜひ一度ご自身の目で実車を確認してみてくださいね。
