2025年8月にシエンタが一部改良されましたね。今回の「シエンタ 2025 外観」について、フロントマスクとか変わったのかな？と気になってる方、多いんじゃないでしょうか。
特に新モデルの「JUNO（ジュノ）」って何？標準モデルとの外観の違いは？とか、GグレードとZグレードでの装備の違い、新しいボディカラーも気になりますよね。
外観以外にも、最大のライバルである新型フリードに対抗するための電動パーキングブレーキの採用や、価格、5人乗りと7人乗りの室内の違いなど、チェックしたいポイントが山積みです。
この記事では、2025年モデルのシエンタの外観情報を中心に、気になる改良点をスッキリまとめていきますね。
記事のポイント
- 2025年標準モデルの外観デザインの変更点
- 新モデル「JUNO（ジュノ）」の外観と専用色
- 外観に影響するグレード別（Z/G/X）の装備差
- 電動パーキングブレーキなど外観以外の主要な改良点
シエンタ2025の外観の変更点を解説
2025年8月5日に、トヨタからシエンタの一部改良と新モデル「JUNO（ジュノ）」の発売が発表されました。
「外観」と検索している皆さんが一番気になっているのは、「見た目、変わったの？」という点だと思います。
特に新モデルのJUNO は何が違うのか、標準モデルの変更点からJUNOの特徴、グレード別の装備の違いまで、外観に関する情報を徹底的にチェックしていきますね。
一部改良でも外観デザインは変更なし
まず、今回の2025年8月の一部改良で「標準モデル（X, G, Zグレード）の外観は変わったのか？」という点。私、真っ先にそこを調べたんですが、結論から言うと、標準モデルの外観デザイン（フロントグリル、バンパー、ヘッドライト形状など）の変更は、公式には発表されていません。
トヨタの公式発表（出典：トヨタ自動車ニュースルーム） を見ても、今回のアップデートは「一部改良」とされており、主な改良点は機能面（電動パーキングブレーキなど）に集中しています。
2022年8月に登場した3代目の「シカクマル」コンセプト が、まだまだ市場でも大好評ということでしょうね。デザイン金型を変更するコストのかかる「マイナーチェンジ（フェイスリフト）」ではなく、ユーザーの要望が強かった「機能面」のアップデートにリソースを集中した、というのが実情かなと思います。
新モデル「JUNO」の外観
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じゃあ、2025年モデルの外観のニュースは何もないのか？...というと、そうではありません。最大のトピックが、新しいコンプリートカー「シエンタ JUNO（ジュノ）」の登場です。
「JUNO」は、標準の5人乗りZグレード（ハイブリッド）をベースに 、後部座席を大胆に取っ払って「乗車定員2名」にした、特別なモデルです。コンセプトは「車の中に新しい部屋を作る」。
名前の「JUNO（ジュノ）」も、多様なライフスタイルに「順応（じゅんのう）」するという言葉から来ているそうです。
じゃあ、そのJUNOの外観は標準モデルとどう違うのか？専用グリルや専用バンパーが付いて、SUVっぽくなってるのかな？と期待するかもですが、こちらも外観上の専用エクステリアパーツは、特に設定されていません 。
ベースが最上位のZグレードなので、Bi-Beam LEDヘッドランプやアルミホイールなど、もともと上質な外観を持っています。JUNOの魅力は、あくまで2シーター化されたフラットな室内空間 や、家具モジュールを自由に組めるという「内装の作り込み」にあるようです。
外観で「あ、JUNOだ」と分かるポイントは、次に紹介するボディカラーが一番大きいかもしれません。
JUNO専用のボディカラーは2色
標準モデルとJUNOの外観を分ける最大のポイントが、選べるボディカラーです。
シエンタ JUNOで選べるのは、「ベージュ〈4V6〉」と「アーバンカーキ〈6X3〉」の2色のみ。
JUNOの「カフェ」や「アウトドア」、「部屋」といったコンセプト に合わせて、標準色のラインナップの中からこの2色が厳選された、ということですね。
逆に言うと、標準モデルで人気のプラチナホワイトパールマイカやブラック〈202〉といった定番色は、JUNOでは選べない、ということになります。
標準モデルのボディカラー全ラインナップ
2025年8月の改良後も、標準モデル（X, G, Z）のボディカラーのラインナップに変更はないようです。
現行モデルで選べるカラーを、モノトーンとツートーンに分けてざっくりまとめますね。
【モノトーン】（全7色）
- プラチナホワイトパールマイカ（メーカーオプション）
- ブラック〈202〉
- ダークグレー〈1L7〉
- スカーレットメタリック〈3U4〉
- ベージュ〈4V6〉
- アーバンカーキ〈6X3〉
- グレイッシュブルー
【ツートーン】（全2色・メーカーオプション）
- ダークグレー〈1L7〉 × スカーレットメタリック〈3U4〉
- ダークグレー〈1L7〉 × アーバンカーキ〈6X3〉
※色の名称や設定は変更される場合があります。特にメーカーオプションカラーは追加費用が発生します。最新の情報は必ずトヨタ公式サイトや販売店でご確認ください。
グレード別（Z・G・X）の外観装備
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ボディ形状は同じでも、グレードによって外観の「質感」や「利便性」は結構違ってきます。ここは所有満足度に直結する大事なポイントです。
ヘッドランプ
Zグレードは「Bi-Beam LEDヘッドランプ（オートレベリング機能付）」 で、見た目もキリッとシャープですし、夜間の視界も明るくクリアです。GとXグレードは標準のLEDランプ（マニュアルレベリング機能付）になります。
ホイール
Zグレードは「15インチアルミホイール」が標準装備 。切削光輝とブラック塗装のコンビが、足元をグッと引き締めますね。GとXグレードは「15インチスチールホイール（樹脂フルキャップ付）」です。デザインも悪くないですが、やはりアルミホイールの質感には敵いません。
パワースライドドア
これが外観の利便性として、意外と大きな違いです。
- Xグレード：助手席側のみワンタッチスイッチ付パワースライドドアが標準装備 。運転席側は手動です。
- Gグレード：両側にワンタッチスイッチ付パワースライドドアが標準装備 。これだけでもGグレードを選ぶ価値はありますね。
- Zグレード：Gの機能に加え、キーを携帯して足先をかざすだけで開閉できる「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」が標準装備されます。
【2025年改良の超重要注意点】
従来モデルではGグレードでもオプション（メーカーオプション）で「ハンズフリー」を選べたんですが、2025年8月の改良で、Gグレードのハンズフリー機能は設定廃止となりました。
これにより、「両手がふさがっていてもドアを開けたい！」というハンズフリー機能が絶対欲しい方は、Zグレード一択になった、ということですね。これは大きな変更点です。
こうしたグレードごとの装備の違いは、新車だけでなく中古車を選ぶ際にも重要なポイントになります。
特に「Zグレードのアルミホイールは譲れない」「Gグレード以上で探したい」など、こだわりの条件がある場合は、在庫が豊富な中古車・新車検索サイトで探してみるのが効率的です。
シエンタ2025の外観以外の注目点
さて、ここまで「シエンタ 2025 外観」に絞って見てきましたが、今回の改良の真価は、むしろ外観以外の「中身」にあります。外観デザインこそ変わりませんでしたが 、ライバルの新型フリードを徹底的に意識した、重要な機能アップデートが目白押しです。
全車標準の電動パーキングブレーキ
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これ、待ってた方、本当に多いんじゃないでしょうか。ついに、電動パーキングブレーキ（EPB）とブレーキホールド機能が、全グレードに標準装備されました！
従来のシエンタは、昔ながらの「足踏み式」パーキングブレーキで、これが唯一にして最大の弱点...とまで言われていましたからね。2024年6月に出たライバルの新型フリードがEPBを搭載してきた ので、トヨタもすぐに対応してきた形です。
指先ひとつでパーキングブレーキが作動し、さらに信号待ちなどでブレーキペダルを踏み続けなくていい「ブレーキホールド」機能 は、ストップ＆ゴーの多い日本の交通環境において、運転の疲れを劇的に減らしてくれます。これが全車標準になったのは、本当に大きな進化だと思います。
安全装備（PDA）の機能向上
安全装備「トヨタセーフティセンス」もシレッと、しかし大幅に進化しています。
プロアクティブドライビングアシスト（PDA）とは？
まず「プロアクティブドライビングアシスト（PDA）」 という機能。これは、従来の「ぶつからない」ための安全機能とは少し違い、「安全運転を先読みして、そっと助けてくれる」機能です。
例えば、「前方のカーブがちょっとキツそうだな」と車が判断したら、アクセルを戻す操作に合わせて緩やかに減速を支援したり 、道路脇の歩行者や自転車 、駐車車両に近づきすぎないよう、ハンドル操作を微妙にアシストしてくれます。
2025年モデルの追加機能
今回の改良では、このPDAの機能が強化され、「車線内走行時の常時操舵支援機能」が追加されました。
これは、高速道路などで使う「レーントレーシングアシスト（LTA）」とは異なり、一般道でも車線を検知している間、ステアリング操作をより積極的にアシストしてくれる機能です。これにより、長距離運転やバイパスでの運転の疲れが、さらに軽減されそうですね。
ドライバー異常時対応システム
また、LTA作動中にドライバーが無操作状態になった場合、音や表示で警告し、最終的に車を自車線内に減速・停車させて救命要請も行う「ドライバー異常時対応システム」も新たに採用されています。万が一の時のセーフティネットが、さらに手厚くなりました。
ただし、これらの安全機能はあくまで「運転支援」です。システムが作動しない条件（例：歩行者が小さい、光の反射が強いなど ）や、検知限界があります。
機能を過信せず、常に安全運転を心がけることが大前提ですね。購入時には必ずトヨタの公式サイトや販売店で、詳しい説明を受けてください。
5人乗りと7人乗り、室内の違い
シエンタを選ぶ上で、外観デザインと同じくらい...いや、それ以上に悩むのが「5人乗り（2列シート）」と「7人乗り（3列シート）」の選択だと思います。この2つ、全長・全幅・全高はまったく同じです。外から見たサイズ感は変わりません。
でも、中身（特に荷室）はまったくの別物です。その違いは2列目シートの格納方法にあります。
「外観」からは判断できない、購入後の満足度を左右する両者の荷室スペックの比較は以下の通りです。
| 比較項目 | 5人乗り（2列シート） | 7人乗り（3列シート） |
| 乗車定員 | 5名 | 7名 |
| セカンドシート機構 | チルトダウン式（背もたれが倒れ、座面が沈み込む） | タンブル式（前方に回転するように格納） |
| 最大荷室長（フラットラゲージモード時） | 2,045 mm | 1,525 mm |
| フラット時の荷室フロア | 凹凸や隙間が少ない | 凹凸や隙間ができる |
| 荷室フロア高（地面から） | 565 mm | 505 mm |
最大のポイントは、5人乗りモデルの最大荷室長が2,045mmに達し、7人乗りの1,525mmと比較して約520mmも長い点です。これにより、5人乗りは車中泊や自転車の積載にも対応できる広大なフラットスペースを生み出せます。
一方で、7人乗りは荷室長こそ短いものの、荷室フロア高（地面から荷室床までの高さ）が505mmと、5人乗りの565mmより60mmも低く設計されています。これは、重い荷物の積み下ろしにおいて大きな利点となります。
（ちなみに、新モデルの「JUNO」は荷室長が約1,955mm と、5人乗りの最大長より少し短いですが、これは家具モジュール用の専用フロアが設置されているためみたいですね。）
ご自身のライフスタイルで、「7人乗る可能性がある」か「大きな荷物を積む（車中泊する）」か、どちらを優先するかで選ぶのが良さそうです。この辺りの詳しい比較は、シエンタの5人乗りと7人乗りを徹底比較した記事でも解説していますので、よければ参考にしてください。
2025年モデルの価格
これだけ機能が向上（EPB、安全装備の標準化 、Gグレードの8インチDA標準化 など）したので、当然ながら価格も改定（値上げ）されています。2025年8月5日以降の主な価格帯は以下の通りです。
【標準モデル】ガソリン車（2WD）価格一覧
| グレード | 5人乗り | 7人乗り |
| X | 2,077,900円 | 2,117,500円 |
| G | 2,424,400円 | 2,464,000円 |
| Z | 2,733,500円 | 2,773,100円 |
【その他モデル】
- 標準モデル（ハイブリッド車）：約246万9,800円 ～ 332万2,000円
- 新モデル JUNO（Zベース/Hybrid）：約365万4,200円 ～ 385万2,200円
EPBや安全装備の標準化を考えると、個人的には納得感のある価格改定かなと思います。
※上記は消費税込みのメーカー希望小売価格です 。実際にはオプション費用やリサイクル料金、諸費用が別途必要になりますので、あくまで目安としてください。正確な見積もりは必ずお近くの販売店で取得してくださいね。
電動パーキングブレーキなどの新機能は魅力的ですが、やはり価格改定（値上げ）が気になりますよね。
初期費用を抑えて最新モデルに乗りたい場合や、数年後の乗り換えも視野に入れている場合は、頭金なしで月々定額（税金・メンテナンス費用込み）で乗れる「カーリース」も賢い選択肢の一つです。
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ライバル、新型フリードとの比較
今回のシエンタの改良、明らかにライバルであるホンダの「新型フリード」（2024年6月28日発売 ）を意識したものです。
特に「電動パーキングブレーキ」の搭載 は、新型フリードが全車標準装備としてきたことへの、トヨタの素早い対抗策ですね。
これで、シエンタの最大のウィークポイントが解消されたわけですから、コンパクトミニバン市場の競争はますます激しくなりそうです。外観デザインの方向性も好みが分かれるところです。
- シエンタ：「シカクマル」 の親しみやすく、ちょっと道具感（ツール感）のあるデザイン。
- 新型フリード：クリーンで上質な「AIR（エアー）」と、専用外観を持つSUVテイストの「CROSSTAR（クロスター）」の2系統。
どちらも5ナンバーサイズ（全幅1,695mm） を堅持してくれたのは、日本の道路事情を考えると本当にありがたいです。見た目の好みと、室内の使い勝手（特に3列目シートの格納方法の違いなど）をじっくり比較検討するのが良さそうですね。
シエンタ 2025 外観と改良点まとめ
最後に、「シエンタ2025の外観」と、今回の改良点について、もう一度ポイントをまとめておきます。
外観に関するポイント
- 標準モデル（X, G, Z）の外観（グリル、バンパー等）は変更なし。
- 新モデル「JUNO（ジュノ）」が追加 。ただし専用グリル等はなく、外観はZグレードに準拠。
- JUNOが選べるボディカラーは「ベージュ」「アーバンカーキ」の2色のみ（ただし標準モデルでも選べる色）。
- Gグレードで「ハンズフリーパワースライドドア」が選べなくなった。（Zグレードは標準装備 ）
外観以外の重要ポイント
- 電動パーキングブレーキ＆ブレーキホールドが全車標準！
- PDA（安全装備）にステアリング支援機能が追加され、より賢く進化。
- ドライバー異常時対応システムも新規採用。
- Gグレードの装備が充実（8インチDA標準化など）。
- 上記に伴い、価格は全体的にアップ。
見た目の変化は少なかったですが、中身は「待望の機能がついに来た！」という、非常に中身の濃い、ユーザーにとっては嬉しいアップデートだったかなと思います。特にEPBの搭載は、これまでシエンタの購入を迷っていた人の背中を押す、決定打になるかもしれませんね。
