トヨタの人気コンパクトミニバン、シエンタ。いざ給油しようとした時、「シエンタのガソリン口の開け方は?」と迷った経験はありませんか。
特に新型シエンタは給油口がどっち側にあるのか、旧型モデルとの違いはあるのか、気になりますよね。シエンタの給油口レバーの場所が分からなかったり、そもそも給油口にボタンが見当たらなかったりすると焦ってしまいます。
また、セルフスタンドでの正しいガソリンの入れ方や、給油が止まる仕組み、シエンタのガソリン種類(ガゾリンはレギュラーでいいのか?)など、基本的な疑問も多いでしょう。
この記事では、シエンタのガソリン開け方の基本から、トラブル時の対処法、さらにはおしゃれな給油口カバーの情報まで、詳しく解説します。
記事のポイント
- シエンタの給油口レバーの正確な位置
- 新型と旧型での給油口の開け方の違い
- 安全なガソリンの種類と正しい給油手順
- 給油時の具体的な注意点と豆知識
シエンタのガソリン開け方と給油口の場所
- シエンタのガソリン口の開け方は?
- シエンタの給油口レバーはどこにある?
- シエンタに給油口ボタンはある?
- 新型シエンタの給油口はどっち側?
- 給油口は旧型シエンタと同じ位置?
シエンタのガソリン口の開け方は?
シエンタの給油口(フューエルリッド)は、運転席にある専用のレバー(フューエルリッドオープナー)を引いて開けるのが基本的な方法です。
これは、近年の多くの車種で採用されている標準的な方式です。主な理由は防犯性の向上にあります。例えば、給油口のフタ自体を押して開ける「プッシュオープン式」は、車のロックが解除されていると誰でも開けられてしまう可能性があります。
また、かつて主流だった鍵穴式は、給油のたびにキーを抜き差しする手間がありました。
シエンタのレバー式は、車内にいるドライバーしか操作できないため、駐車中のいたずらや燃料盗難のリスクを大幅に低減できます。
操作手順は非常にシンプルです。運転席にあるレバーを手前に引くと、ワイヤーを通じて給油口のフタのロックが機械的に解除されます。すると、「カチッ」という小さな音と共にフタが少し浮き上がります。
その後、車外に出てフタを手で開ける、という流れになります。
シエンタの給油口レバーはどこにある?

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シエンタの給油口レバー(フューエルリッドオープナー)は、運転席シートの右脇、足元(フロア)に配置されています。
具体的には、運転席の右側シートレール(シートを前後にスライドさせるためのレール)のすぐ横あたりです。多くの車種では、ボンネットオープナーと並んでダッシュボード右下のパネルに設置されていますが、シエンタは床に近い位置にあるのが特徴です。
この配置は、ボンネットオープナーと間違えて引いてしまう「誤操作」を防ぐ意味合いもあると考えられます。レバーにはガソリンスタンドの給油機マークが分かりやすく描かれているため、一度場所を覚えれば迷うことはないでしょう。
レバーが見つからない時のチェックポイント
初めて操作するときや夜間は見つけにくいかもしれません。レバーは多少奥まった位置にあるため、車内が暗いと視認しにくい場合があります。また、社外品のフロアマットなどがめくれて、レバーに被さっていないかも確認してみましょう。マットの下に隠れてしまっているケースも意外と多いです。
シエンタに給油口ボタンはある?
結論から言うと、現行モデル(2015年以降の2代目、および2022年以降の3代目)のシエンタには、給油口を開けるための専用ボタンはありません。
シエンタは前述の通り、電気的なボタン式(スイッチ式)ではなく、物理的なワイヤーで操作する「レバー式」を一貫して採用しています。
この方式のメリットは、構造がシンプルでコストが抑えられる点や、万が一バッテリーが上がってしまっても給油口を開けられる点にあります(車種の設計によります)。
他車種(例えばインプット情報にあったホンダ フィット4やダイハツ タントなど)では、車のドアロックと連動して給油口のフタ自体を押して開けるタイプ(プッシュオープン式)も増えています。
シエンタで給油口のフタ(フューエルリッド)を直接押しても開かないため、無理に押したりこじ開けたりしないよう注意しましょう。
新型シエンタの給油口はどっち側?

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新型シエンタ(3代目・2022年~)および現行モデル(2代目・2015年~)の給油口は、車両の左側(助手席側)の後方にあります。
インプットされた情報によれば、後席スライドドアのすぐ後ろ、黒いレールの下あたりに丸いフタとして配置されています。ボディの凹凸ラインにうまく溶け込むデザインになっており、外観のスマートさを損なわない工夫がされています。
ガソリンスタンドでは、給油機に対して車の左側を近づけるように停車させましょう。セルフスタンドの場合は、停車位置が遠すぎると給油ノズルのホースが届かない場合があるので注意が必要です。
豆知識:給油口の位置はメーターで確認できる
レンタカーや社用車、あるいは家族の車など、普段乗り慣れない車で給油口が左右どちらにあるか迷った際は、運転席の燃料メーター(フューエルメーター)を確認するのが確実です。
メーター内にある給油機マークの横には、「◀」や「▲」といった三角形の矢印が必ず描かれています。この矢印が指している方向(シエンタの場合は左)が、その車両の給油口がある側を示しています。これは国内外の多くのメーカーで共通の仕様となっており、覚えておくと非常に便利です。
給油口は旧型シエンタと同じ位置?
給油口の位置は旧型シエンタ(初代・2003年~2015年)から一貫して車両の左側(助手席側)にあります。
これは、トヨタのFF(前輪駆動)ベースの乗用車に多く見られる設計思想です。一般的に、マフラー(排気管)の取り回しとの兼ね合いで、FF車はマフラーが右側、給油口が左側に配置される傾向があると言われています(すべての車種が当てはまるわけではありません)。
また、開け方についても、インプット情報のNCP80系など旧型シエンタも同様に、運転席足元のレバー式を採用しています。
そのため、旧型シエンタから新型シエンタに乗り換えた場合でも、給油口の位置や開け方で戸惑うことは少ないでしょう。こうした操作系の一貫性は、ユーザーにとって安心できるポイントの一つです。
シエンタのガソリン開け方と給油時の注意点
- シエンタのガソリン種類は?
- ガゾリンはレギュラーで良い?
- 安全なガソリンの入れ方と手順
- 給油が止まる仕組みと継ぎ足し
- おすすめの給油口カバーを紹介
- シエンタのガソリンの開け方まとめ
シエンタのガソリン種類は?

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シエンタ(ガソリン車・ハイブリッド車ともに)の使用燃料は、「無鉛レギュラーガソリン」です。
シエンタに搭載されているエンジンは、日本のレギュラーガソリン(JIS規格でオクタン価89以上)の使用を前提に設計されています。
ハイオクガソリン(無鉛プレミアムガソリン、オクタン価96以上)を指定する高性能車もありますが、シエンタはレギュラーで全く問題ありません。
なお、インプット情報によれば、バイオ混合ガソリン(エタノール混合率10%以下、またはETBE混合率22%以下のもの)も使用可能とされています。現在、日本で「E10」として流通しているバイオガソリンは、この規格の範囲内です。(参照:経済産業省 資源エネルギー庁「バイオ燃料(バイオエタノール、ETBE)について」)
指定以外の燃料は絶対NG(特に軽油)
インプット情報にも警告がある通り、指定以外の燃料の使用は絶対に避けてください。特にガソリン車に「軽油」を誤って給油すると、致命的な故障につながります。
軽油を給油すると、最初は走行できてもすぐに黒煙が上がり、やがてエンジンが停止します。
燃料タンクからエンジン内部のインジェクター、燃料ポンプに至るまで、燃料系統全体の洗浄や部品交換が必要となり、数十万円以上の高額な修理費用が発生するおそれがあります。
セルフスタンドでは、ノズルの色(レギュラーは赤、ハイオクは黄、軽油は緑が一般的)を必ず確認しましょう。
ガゾリンはレギュラーで良い?
はい、前述の通り、シエンタの指定燃料は「無鉛レギュラーガソリン」です。メーカー(トヨタ)が、レギュラーガソリンの使用を前提に、エンジンの性能(出力や燃費)が最も効率よく発揮されるよう設計・調整しています。
時折、「車を大事にしたいから」「エンジン内部がキレイになりそうだから」といった理由で、レギュラー仕様車にハイオクガソリンを入れる方もいらっしゃいます。
ハイオクには洗浄剤が多く含まれている製品もありますが、シエンタのエンジンはハイオクの高いオクタン価(ノッキングのしにくさ)を活かすようには設計されていません。
期待されるような「馬力が上がる」「燃費が劇的に改善する」といった効果はほとんど得られず、レギュラーとの価格差分、ガソリン代が余計にかかってしまうだけになる可能性が非常に高いです。

安全なガソリンの入れ方と手順

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給油口レバーでフタを開けた後、セルフスタンドなどで安全に給油を行うための正しい手順を再確認しておきましょう。ガソリンは非常に引火しやすい危険物であることを忘れてはいけません。
給油の手順
- 給油所に到着したら、指定の枠内に停車し、必ずエンジンスイッチをOFFにします。法律(危険物の規制に関する政令)でも給油中のエンジン停止は義務付けられています。
- クルマのドアと窓を閉めて、気化したガソリンが車内に入るのを防ぎます。
- 給油機の操作パネルで油種(レギュラー)や給油量などを選択する前に、必ず静電気除去シートにしっかりと触れてください。冬場など乾燥した時期は特に静電気が発生しやすく、これがガソリン蒸気に引火する事故が報告されています。(参照:全農「給油に関するご注意|JA-SSセルフ店について」)
- 運転席足元のレバーを引いて、給油口のフタを開けます。
- 内部にある燃料口キャップ(給油キャップ)を、反時計回りにゆっくりと回して外します。急に開けると、タンク内の圧力が高い場合に燃料が噴き出すおそれがあるため、"シュー"という音がする場合は音が止まるまで待ってから開けましょう。
- 外したキャップは、給油口のフタの裏側にある専用ホルダーに引っ掛けておくと、置き忘れや紛失、ボディへの接触を防げます。
- 指定の油種(レギュラー:赤色のノズル)であることを再確認し、ノズルを給油口の奥まで確実に挿入します。
- レバーを引いて給油を開始します。ノズルがしっかり挿入されていないと、オートストップが早めに作動したり、燃料が吹きこぼれたりする原因になります。
給油後の手順
- 給油が自動で止まったら(オートストップ)、レバーから手を離します。この後の「継ぎ足し給油」は厳禁です。
- ノズルを給油口から抜き、静かに元の場所に戻します。
- ホルダーからキャップを取り、給油口に締めます。
- キャップが「カチッ」と1回音がするまで、時計回りにしっかり回して締めます。この音は、適正な力で締まったことを知らせるトルク機構の音です。何度もカチカチと回す必要はありません。
- 最後に、給油口のフタを手で押して「カチッ」とロック音がするまで確実に閉めます。半ドア状態だと走行中に開いてしまう危険があります。
給油が止まる仕組みと継ぎ足し
セルフスタンドの給油ノズルには、ガソリンが満タンになったことを検知して自動的に給油を停止する「オートストップ機能」が備わっています。
これは、給油ノズルの先端にある小さな穴(センサー)が、タンク内のガソリン液面の上昇によってふさがれると、それを検知してノズル内部の弁が瞬時に作動し、給油が止まる仕組みです。非常に精度の高い安全装置と言えます。
時折、給油量がキリの良い数字になるよう、オートストップ作動後に少しずつ追加で給油する「継ぎ足し給油」を行う人がいますが、これは非常に危険です。
「継ぎ足し給油」は厳禁です
オートストップ機能が作動した後、さらに給油を続ける「継ぎ足し給油」は絶対にしないでください。
インプットされた警告情報にもある通り、燃料が給油口から噴き出したり、あふれたりする原因となります。あふれたガソリンに静電気やマフラーの熱などで引火すれば、大規模な車両火災につながるおそれがあります。
それだけでなく、燃料を入れすぎると、車に搭載されている燃料蒸発ガス排出抑制装置(チャコールキャニスター)に液体のガソリンが流れ込み、装置を破損させる可能性があります。この装置が故障すると、アイドリング不調やエンジン警告灯の点灯を引き起こし、高額な修理費用が必要になる場合があります。
おすすめの給油口カバーを紹介

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シエンタの給油口(フューエルリッド)は、ボディサイドのアクセントとして、手軽に愛車の印象を変えられるカスタムパーツが人気です。ここではインプット情報にあった例をいくつか紹介します。
| タイプ | 特徴 | 具体例 |
| カーボン調シート | 給油口のフタに貼り付けるステッカー(シール)タイプ。手軽にスポーティーなカーボン調の見た目に変更できます。取り付けも両面テープで貼るだけと簡単です。 | マジカルカーボンシート (CFT-16S) など |
| アルミパネル | 0.3mmほどの薄いアルミ製パネルを貼り付けるタイプ。金属のリアルな質感が加わり、より本格的でレーシーなドレスアップが可能です。 | フューエルリッド アルミパネル (TYPE3) など |
パーツ選びの最重要注意点
インプット情報にもある通り、シエンタは給油口のすぐ上(斜め上)を後席のスライドドアが通過するレイアウトになっています。
そのため、あまり厚みのあるカバーや立体的なパーツを選ぶと、スライドドアの開閉時にパーツとドアが接触(干渉)する可能性があります。最悪の場合、ドアやボディに傷がついたり、パーツが破損したりするおそれがあります。
パーツを購入する際は、必ず「シエンタ(型式)専用品」であることを確認し、商品のレビューや販売店の説明で「スライドドアとの干渉がないか」をよく確認することが非常に重要です。
シエンタのガソリン開け方まとめ
最後に、シエンタのガソリン開け方と給油に関する要点をまとめます。これらのポイントを押さえておけば、シエンタでの給油はもう迷うことはありません。
シエンタのガソリン開け方は、運転席の右足元(フロア)にある専用レバーを操作するのが基本です。プッシュ式の給油口ボタンは装備されていません。
また、安全装置により後席のスライドドアが開いているとレバーを引いても開かない点も特徴です。給油口の位置は、新型・旧型ともに車両左側(助手席側)に統一されており、メーター内の給油機マーク横の矢印でも確認できます。
燃料は必ず指定の無鉛レギュラーガソリンを使用してください。ハイオクガソリンは性能向上が期待できず非推奨であり、軽油や灯油、高濃度バイオ燃料などは、重大な故障に繋がるため絶対に使用厳禁です。
給油の際は、エンジン停止と静電気除去を徹底します。レバーでフタを開けたら、中のキャップはゆっくり反時計回りに回して外し、フタ裏のホルダーにかけると紛失防止に役立ちます。
給油はオートストップが作動したら必ず止めるようにしましょう。継ぎ足し給油は、噴きこぼれや火災、車両故障の危険があるため絶対に行わないでください。最後に、キャップは「カチッ」と1回音がするまで確実に締めて完了です。