信用情報に不安があり、カーリースに申し込めるのか調べている方が多いと思います。
結論から言うと、申し込むこと自体は制限されていませんが、どこに申し込むかで結果が変わります。
信販会社が審査する形と、その会社自身の基準で審査する形では、見られるものが違うためです。
この記事では、申し込み先を3つに分けたうえで、条件を整えて通すための手順を整理します。
記事のポイント
- ブラックOKという審査の区分は存在しない
- 自社審査でも信用情報を見る会社がある
- 独自の商品では機器の設置などの条件が付くことがある
- 通す前に総支払額と解約の条件を確かめる
ブラックOKという審査の区分はない
まず、言葉の整理からです。
「ブラックOK」は広告で使われる表現で、審査の正式な区分ではありません。
ブラックリストという名簿はない
どこかに「ブラックリスト」という名簿があるわけではありません。
信用情報機関にはそれぞれ別の形で記録が残ります。
- CICでは、61日以上または3か月以上の延滞などが異動として表示される
- JICCでは、延滞や債務整理などが取引の事実として登録される
- 全国銀行個人信用情報センターでは、延滞や代位弁済に加えて官報の情報も登録される
記録される内容も、残る期間も機関ごとに違います。
そのため「5年たてば全部消える」という説明は正確ではありません。
申し込めることと通ることは別
信用情報に記録が残っている状態でも、申し込み自体が禁止されているわけではありません。
ただし、どの会社も「記録があっても必ず通る」とは公表していません。
審査の基準は各社が非公開にしているためです。
「ブラックOK」と書かれていても、それは可決の約束ではないと考えてください。
申し込める先は3つに分かれる
では、どこに申し込むかです。
カーリースの審査は、大きく3つの形に分かれます。
信販会社が審査する通常のリース
もっとも多い形で、提携する信販会社が信用情報を見て判断します。
記録が残っている状態では、この形はかなり不利になります。
ただし、記録がすでに保存期間を過ぎている場合は、この形から当たるのが順当です。
この形の代表が、信販会社のオリコが扱うオリコで乗ーるです。
自社の基準で審査するリース
その会社自身の基準で判断する形です。
ここで誤解されやすいのが、自社審査は信用情報を見ないという思い込みです。
オリックス自動車は、個人信用情報を確認したうえで独自の基準で審査すると説明しています。
一方、カーリースカルモくんやニコノリは、通常の審査が難しい人向けに別の商品や独自のプランを用意しています。
同じ「自社審査」でも中身が違うということです。
この形では、支払いが滞ったときの損失をその会社が自分で負うことになります。
そのぶん、料金や契約の条件が通常のプランと変わることがあります。
通りやすさだけでなく、条件とセットで見てください。
与信審査のない短期の別商品
数は少ないものの、審査のない商品もあります。
カーリースカルモくんは、短期の別商品について与信審査なしと案内しています。
ただし、クレジットカードで支払えることなどの条件があり、通常の長期リースとは別の商品です。
| 申し込み先の形 | 審査で見られるもの | 注意すること |
|---|---|---|
| 信販会社が審査 | 信用情報と支払い能力 | 記録が残っていると不利になりやすい |
| 自社の基準で審査 | 会社によって異なる | 信用情報を見る会社もある |
| 与信審査のない商品 | 支払い方法などの条件 | 期間や支払い方に別の条件が付く |
自分がどの形に申し込もうとしているのかを、先に確かめてください。

会社をどの順番で当たるかは、審査の通り道で会社を比べる考え方で詳しく扱っています。
独自の商品では条件が付くことがある
通常より通りやすい商品には、その分の条件が付くことがあります。
月額だけを見て決めないでください。
機器の設置を求められる場合がある
ニコノリは、審査に不安がある人向けのプランで、GPSの装置が条件になる場合があると説明しています。
支払いが滞ったときに車の位置を把握するための仕組みです。
会社側が損失を抑えるための条件なので、通常のプランにはない項目が付きます。
申し込む前に、どの条件が付くのかを確認してください。
総支払額と解約の条件を確かめる
条件の特殊な商品を使うほど、契約書の確認が重要になります。
カーリースは原則として中途解約ができず、解約できる場合も解約料が生じます。
走行距離などの制約が付くことも多く、契約満了時の返却や残価の精算方法も会社によって違います。(参考:国民生活センター公式サイト)
通ったかどうかと同じくらい、払い終わるまでの総額を見てください。
総額の出し方は、月額だけで比べない計算のしかたで説明しています。
通すためにできる3つのこと
申し込み先を決めたら、条件を整えます。
会社が見ているのは、契約の期間中ずっと払い続けられるかどうかです。
車両の価格を下げる
審査前に見直せる項目の一つが、契約する金額そのものを下げることです。
希望の車で通らなかった場合、価格帯を1つ下げて出し直す選択肢があります。
オプションを削るだけでも、月々の負担は変わります。
新車で条件に届かない場合は、中古車を扱うリースに切り替える方法もあります。
車両の価格が下がれば、契約の総額も下がるためです。
ただし、中古車のリースは車の状態や年式によって条件が変わります。
なお、どこまで下げれば通るかという基準は公開されていません。

連帯保証人を立てる
本人だけで条件に届かない場合、支払いを支える人を立てる方法があります。
オリックスやオリコで乗ーるでは、審査の結果によって連帯保証人を求める場合があります。
ただし、保証人についても改めて審査が行われます。
そして、保証人を立てても本人の記録が消えるわけではありません。
連帯保証人は本人が払えなくなった分を負う立場なので、内容を理解したうえで正式に依頼してください。
頭金を入れる
頭金を入れられる商品なら、月々の負担を下げられます。
ただし、頭金なしを前提に作られている商品もあります。
その場合はこの方法が使えません。
また、頭金を入れれば通るという公式のルールもありません。
条件を整えたら、まずは仮審査で結果を見てみてください。
先に車種やオプションを決めてから申し込む必要はありません。
\ 車種を決める前に出す /
申し込む前に確認すること
申し込み方そのものが結果に響くことがあります。
次の点は、申し込みを出す前に済ませてください。
いまの延滞を先に解消する
支払いが滞ったままの状態で新しい契約を申し込むのは不利です。
過去の記録が残っているだけの状態と、いま払えていない状態では意味が違います。
まずは自分の信用情報を開示して、何がどう記録されているかを確かめてください。
事実と違う内容が登録されている場合は、登録した会社へ訂正を依頼します。
なお、事実として登録された内容を、本人の希望だけで消すことはできません。
開示の方法と読み方は、記録を確かめて出し直す手順で説明しています。
何社も同時に申し込まない
申し込んだ事実も記録として残ります。
CICでは申込情報が6か月保有され、他の会社からも確認できる状態になります。
短い期間に何社も出すと、この履歴が積み上がります。
1社ずつ結果を見てから次に進んでください。
どうしても通らない場合の選択肢
審査に通ることを目的にしすぎると、条件の悪い契約を選んでしまいます。
必要なのが車の所有ではなく移動手段なら、別の方法もあります。
- 必要な期間だけレンタカーやカーシェアを使う
- 中古車を現金で買う
- 審査のない短期の商品を使って、記録が消えるまでしのぐ
個人どうしで車を有料で貸し借りする方法は、法律上の許可が必要になる場合があります。
審査を避ける目的で安易に使わないでください。
短い期間で借りる方法は、1か月や1年で使うときの選び方にまとめています。
カーリースはブラックでも通るかに関するよくある質問
カーリースはブラックでも通ることがありますか?
可能性はありますが、約束されているわけではありません。
いま延滞が続いている場合や、債務整理の直後は不利になります。
審査の基準は各社が公開していないため、結果は個別の判断になります。
カーリースの自社審査なら信用情報は見られませんか?
見る会社もあります。
オリックス自動車は、個人信用情報を確認したうえで独自の基準で審査すると説明しています。
自社審査という言葉だけで、信用情報を見ないと判断しないでください。
カーリースの記録は5年で消えると考えてよいですか?
一律ではありません。
機関によって残る期間が違い、破産や民事再生の官報情報は決定の日から7年以内とされています。
数え始める日も情報によって違うため、開示して確かめてください。
カーリースで連帯保証人を立てれば通りますか?
支払い能力を補える場合はありますが、通ると決まるわけではありません。
保証人についても改めて審査が行われます。
本人の記録が消えるわけでもないため、条件を整える手段の1つとして考えてください。
家族の名義でカーリースを契約してもよいですか?
審査を避けるために実態と違う契約者を申告するのは適切ではありません。
家族が本当に契約する立場になるのであれば、その会社の規約に従って手続きします。
契約者や使用者は、事実のとおりに申告してください。
カーリースとブラックのまとめ
ブラックOKという審査の区分はなく、どの会社も必ず通るとは公表していません。
申し込み先は、信販会社が審査する形、自社の基準で審査する形、与信審査のない短期の商品の3つに分かれます。
自社審査でも信用情報を見る会社があるため、言葉だけで判断しないでください。
条件を整えるなら、車両の価格を下げる、連帯保証人を立てる、頭金を入れるの順で考えます。
申し込む前に、いまの延滞を解消し、信用情報を開示して記録の中身を確かめてください。
そして、通ったあとに困らないよう、総支払額と中途解約の条件を契約書で確認してください。
各社の商品や条件は変わることがあります。
最終的な判断はご自身で確認したうえで行ってください。





