シエンタの170系は、2015年7月9日から2022年8月まで売られた2代目で、2018年9月11日のマイナーチェンジを境に前期と後期に分かれます。
中古で選ぶなら、前期か後期か、ガソリンかハイブリッドか4WDか、何人乗りかの3つを先に決めると、型式とグレードは自然に絞れます。
子どもを乗せる車なら、自動ブレーキを含むToyota Safety SenseがG系に標準で付くようになった後期が基準になります。
カーセンサーの掲載では、2026年10月28日時点で170系は3,091台あり、平均価格は141.1万円です。
記事のポイント
- 前期(2015年7月〜)はToyota Safety Sense Cが全車オプション、後期(2018年9月〜)はG系に標準
- 型式はNSP170G(ガソリン2WD)・NHP170G(ハイブリッド)・NCP175G(ガソリン4WD)・NSP172G(車いす仕様車)
- 後期の2WDは7人乗りか2列5人乗りのFUNBASE、4WDは6人乗りだけ
- 2020年1月以降のセーフティエディションは、踏み間違いに備える自動ブレーキ(静止物)付き
シエンタ170系はいつの車か|年式とサイズ
170系の情報は、2022年8月から売られている10系の情報と混ざりやすいので、範囲を先に決めておきます。
中古車の画面で迷ったら、年式よりも車検証の型式で確かめるほうが早く判断できます。
2015年7月から2022年8月までの2代目
170系は2015年7月9日に発売され、2022年8月に3代目の10系へ切り替わるまで約7年売られました。
2018年9月11日のマイナーチェンジで顔まわりと装備が変わり、ここから後を後期と呼びます。
カーセンサーの掲載では、2026年10月28日時点で10系は2,336台・平均275.5万円で、170系の平均141.1万円との差は約134万円です。
この差を安全装備と使い勝手のどこで埋めるかが、170系を選ぶかどうかの分かれ目になります。
5ナンバー枠のサイズと低い乗り込み口
2015年の発売時の主要諸元表では、サイズは次のとおりです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全長 | 4,235mm |
| 全幅 | 1,695mm |
| 全高 | 1,675mm(4WDは1,695mm) |
| ホイールベース | 2,750mm |
| 最小回転半径 | 5.2m(16インチタイヤ装着車は5.8m) |
スライドドアの乗り込み口は地面から330mm(2WD)と低く、薄い燃料タンクを2列目の下に置いて床を下げています。
子どもや足腰の弱い家族が乗り降りする場面では、この低さが170系の強みになります。
シエンタ170系の前期と後期の違い
前期と後期は見た目だけでなく、自動ブレーキの付き方が大きく違います。
年式と装備の主な差は次のとおりです。
| 項目 | 前期(2015年7月〜) | 後期(2018年9月〜) |
|---|---|---|
| Toyota Safety Sense | 「C」を全車オプション | G Cuero・G・FUNBASE Gに標準、X・FUNBASE Xはオプション(昼間の歩行者の検知を追加) |
| 踏み間違いに備える自動ブレーキ(静止物) | 設定なし | G Cueroに標準、G・FUNBASE G・X・FUNBASE Xはオプション |
| 2列5人乗り(FUNBASE) | なし | あり |
| ハイブリッドのJC08燃費 | 27.2km/L | 28.8km/L |
前期のToyota Safety Sense Cは、レーザーレーダーと単眼カメラを組み合わせ、自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティ)、車線をはみ出しそうなときの警報(LDA)、オートマチックハイビームをまとめたものです。
自動車メディアの解説では、後期もセンサーは同じレーザーレーダーと単眼カメラで、昼間の歩行者を検知できるように機能が広がったとされています。
後期では、バンパー・グリル・ヘッドランプ・リヤランプ・ホイールキャップの形も変わりました。(参考:トヨタ シエンタをマイナーチェンジ(2018年9月))
前期を選ぶときは、Toyota Safety Sense Cが付いた車かどうかを装備欄で確かめます。
年式ごとの安全装備を細かく比べるなら、170系の前期・後期で変わった安全装備の比較に年式別にまとめています。
型式の見分け方|NSP170G・NHP170G・NCP175G・NSP172G
170系の型式は4つあり、ガソリンかハイブリッドか、2WDか4WDか、車いす仕様車かで分かれます。
| 型式 | パワートレイン | 駆動 | エンジン |
|---|---|---|---|
| NSP170G | ガソリン | 2WD | 2NR-FKE(80kW・109PS) |
| NHP170G | ハイブリッド | 2WD | 1NZ-FXE(54kW・74PS)+モーター |
| NCP175G | ガソリン | 4WD | 1NZ-FE(76kW・103PS) |
| NSP172G | ガソリン(車いす仕様車) | 2WD | 2NR-FKE |
型式の頭に付くDBA・5BA・DAA・6AAなどの記号は年式によって変わるので、比べるときは後ろの部分を見ます。
NHP170GとNSP170Gの違い
どちらも1.5Lの2WDで、NHP170Gがハイブリッド、NSP170Gがガソリン車です。
2015年の発売時のJC08燃費は、ハイブリッドが27.2km/L、ガソリン車のX“Vパッケージ”が20.6km/Lでした。
燃料タンクはどちらも42Lです。
170系のハイブリッドには4WDがないので、雪道のために4WDが要るなら、選べるのはガソリンのNCP175Gだけになります。
年間の走行距離が長く、街中の発進と停止が多い使い方ほど、ハイブリッドの燃費の差が効いてきます。
NCP175Gと車いす仕様車のNSP172G
NCP175Gは1NZ-FEのエンジンを積んだ4WDで、燃料タンクは45Lと2WDより大きく、全高は1,695mmになります。
立体駐車場の高さ制限がある人は、4WDだけ20mm高い点を先に確かめておきます。
NSP172Gは、後ろのスロープから車いすごと乗り込める車いす仕様車(ウェルキャブ)の型式で、トヨタの中古車カタログでも車いす仕様車にこの型式が載っています。
2018年の価格表では、タイプI(助手席側セカンドシート付)は5人乗りで、車いすを載せたときは車いすの人を含めて4人が乗れます。
車検証のどこを見れば型式が分かるかは、10系・170系・80系の型式と車検証での調べ方で確かめられます。
何人乗りを選ぶか|7人・6人・5人(FUNBASE)
170系は、年式と駆動方式で選べる定員が変わります。
トヨタの発売時と2018年のマイナーチェンジ時の価格表では、次のとおりです。
| 年式 | 2WD(ガソリン・ハイブリッド) | 4WD(ガソリン) |
|---|---|---|
| 前期(2015年7月〜) | 7人乗り、Gは6人乗りも選べた | 6人乗りのみ |
| 後期(2018年9月〜) | 7人乗り、または2列5人乗りのFUNBASE | 6人乗りのみ |
2列目が独立した6人乗りを2WDで探すなら前期のG、後期なら4WDに絞られます。
7人乗りは3列目を2列目の下へしまう
3列シート車の3列目は、2列目の下へ沈めてしまう「ダイブイン」という格納のしかたです。
しまった席が荷室の左右に張り出さないので、荷室の幅をそのまま使えます。
3列目を年に数回しか使わないなら、次のFUNBASEも比べる価値があります。
FUNBASEは荷室長2,065mm|GとXの違い
FUNBASE(ファンベース)は後期で加わった2列5人乗りで、2列目を倒すと荷室の長さが最大2,065mm(社内測定)になり、26インチのマウンテンバイクを2台積めると案内されています。
FUNBASE GとFUNBASE Xの違いで大きいのは、Toyota Safety SenseがGは標準、Xはオプションという点です。
踏み間違いに備える自動ブレーキ(静止物)は、2018年9月の時点ではどちらもオプションでした。
2020年6月には、この自動ブレーキと合成皮革×スエード調のシートを標準にしたFUNBASE G Cueroが加わっています。
FUNBASEを中古で探すときの相場と車中泊での使い方は、170系ファンベースと10系の5人乗りの中古の選び方で比べています。
年式ごとの特別仕様車と装備の違い
170系は、毎年のように特別仕様車やグレードが加わったので、同じ「G」でも年式で装備が違います。
トヨタの発表をもとに、主な追加を年の順に並べます。
- 2015年7月:ガソリンのXに、価格を抑えたX“Vパッケージ”を設定
- 2017年8月:特別仕様車G“Cuero”(合成皮革とファブリックを組み合わせたシート)
- 2018年9月:マイナーチェンジでG Cueroがカタログのグレードになり、FUNBASEが加わる
- 2019年10月:特別仕様車“GLAMPER”(外装のブラックの加飾と、アンバー色のファブリックシート)
- 2020年1月:特別仕様車G“Safety Edition”とFUNBASE G“Safety Edition”(踏み間違いに備える自動ブレーキ、パノラミックビュー対応のナビレディパッケージなど)
- 2020年6月:G・FUNBASE GのヘッドランプをLEDに変え、ハイブリッド全車でAC100V・1500Wのコンセントを選べるようにする改良、FUNBASE G Cueroの追加
- 2021年6月:特別仕様車G“Safety Edition Ⅱ”とFUNBASE G“Safety Edition Ⅱ”(踏み間違いに備える自動ブレーキ、バックカメラ付きのナビレディパッケージ)
安全装備を重く見るなら、踏み間違いに備える自動ブレーキが標準のG Cuero・セーフティエディション・FUNBASE G Cueroが探しやすい目印になります。

オプションの装備は車ごとに付いているかどうかが違うので、中古車の装備欄で1台ずつ確かめます。
シエンタ170系を中古で選ぶときに確かめること
型式と定員が決まったら、次は相場と1台ごとの記録を見ます。
170系は台数が多いぶん、年式と走行距離による価格の幅も大きくなっています。
中古の相場は平均141.1万円
カーセンサーの掲載では、2026年10月28日時点で170系(2015年7月〜2022年7月)は3,091台、価格は37万〜256.6万円、平均は141.1万円です。
この幅には、前期のガソリン車から後期のハイブリッドの特別仕様車までが入っています。
予算から先に決めると、「安全装備のある後期にするか、価格の低い前期で装備付きの車を探すか」の選び方になります。
10系も含めた年式ごとの狙い目は、シエンタの中古で狙い目になる年式と相場で整理しています。
ハイブリッドはリコールの処置を確かめる
NHP170G(ハイブリッド)には、2019年6月に国土交通省へ届け出られたリコールがあります。
届出の時点の対象は2015年5月から2018年9月に作られた車でしたが、その後に原因が分かり、2022年3月に作られた車まで対象が広げられました。
中古で見るときは、販売店に車台番号でリコールの処置が済んでいるかを確かめてもらいます。
車台番号で調べる手順は、10系・170系のリコールの調べ方と修理の受け方にまとめています。
買った後の自動車税は登録日で変わる
170系の排気量は1.496Lなので、自動車税は1L超1.5L以下の区分です。
2019年9月30日までに初めて登録された車は年34,500円、2019年10月1日以降に初めて登録された車は年30,500円です。
同じ170系でも、初度登録の時期で年4,000円の差があります。
予算は今の車の売却額も足して考える
今乗っている車から170系に乗り換えるなら、その車がいくらで売れるかで、狙える年式と装備が変わります。
たとえば売却額が数十万円になるなら、前期のガソリン車から、自動ブレーキが標準の後期のG系まで候補を広げられます。
カーセンサーの愛車買取査定では、最大30社へまとめて査定を申し込み、金額を比べてから売り先を選べます。
\ 乗り換えの予算を先に決める /
※申し込んでも売却は決まりません
使い方から決めるシエンタ170系の選び方
ここまでの条件を、よくある使い方に当てはめると次のようになります。
| いちばん多い使い方 | 候補 | 見る所 |
|---|---|---|
| 子どもの送迎と買い物 | 後期のハイブリッドG・G Cuero、2020年1月以降のセーフティエディション | リコールの処置、踏み間違いに備える自動ブレーキの有無 |
| 自転車・キャンプ道具・車中泊 | 後期のFUNBASE G・FUNBASE G Cuero | 3列目が要らないと言い切れるか |
| 雪の多い地域 | NCP175G(ガソリン4WD・6人乗り) | 台数が少ないので年式の幅を広げる |
| 費用を抑えたい | 前期のガソリンG | Toyota Safety Sense Cが付いているか |
決める順番は、定員、駆動方式、前期か後期か、最後にグレードと特別仕様です。
この順に絞ると、予算の中で何をあきらめるかがはっきりします。
シエンタ170系に関するよくある質問
シエンタ170系は何年から何年までの型ですか?
2015年7月の発売から、2022年8月に10系へ切り替わるまでが170系です。
2018年9月のマイナーチェンジより前が前期、後が後期です。
シエンタ170系のハイブリッドに4WDはありますか?
170系のハイブリッド(NHP170G)は2WDだけです。
4WDはガソリン車のNCP175Gで、定員は6人乗りです。
シエンタ170系に車線の運転支援は付いていますか?
Toyota Safety Senseが付いた車には、車線をはみ出しそうなときに知らせる警報(LDA)があります。
前期はオプション、後期はX系でオプションなので、付いているかは車ごとに装備欄で確かめます。
シエンタ170系の福祉車両はどの型式ですか?
車いす仕様車はNSP172Gで、ガソリンの2WDです。
セカンドシートの有無などでタイプが分かれるので、定員は車ごとに車検証で確かめます。
シエンタ170系の選び方のまとめ
シエンタ170系は2015年7月から2022年8月までの2代目で、2018年9月を境に前期と後期に分かれます。
前期はToyota Safety Sense Cが全車オプション、後期はG系に標準で、昼間の歩行者も検知できるようになりました。
型式はNSP170G・NHP170G・NCP175G・NSP172Gの4つで、ハイブリッドに4WDはありません。
後期の2WDは7人乗りかFUNBASEの5人乗り、4WDは6人乗りです。
安全装備を重く見るなら、2020年1月以降のセーフティエディションやG Cuero系が目印になります。
装備は1台ごとに違うので、最新の情報はトヨタの公式ページと販売店の装備欄で確かめてください。

