シエンタで6人乗りを探すと、新車のカタログには見当たらず中古車ばかりが出てきます。
結論から言うと、6人乗りは旧型の170系にしかない仕様で、しかも年式によって選べる範囲が変わります。
定員だけを条件にして古い個体へ飛びつくと、安全装備や修理費で後から差が出ます。
この記事では、どの年式に6人乗りがあるのか、中古の価格帯、そして買う前に確認しておく項目を順番に整理します。
記事のポイント
- 6人乗りは2015年から2022年の170系だけの設定で、現行型にはない
- ハイブリッドと2WDの6人乗りは2018年9月の改良で整理された
- 後期まで6人乗りが残ったのはガソリン4WDのNCP175Gだけ
- 年式が古くなるぶん、安全装備の水準とリコールの処置履歴を先に確認する
シエンタの6人乗りは旧型にしかない
まず、探す範囲を年式で絞り込みます。
ここを間違えると、条件に合わない中古車を延々と見ることになります。
現行型に6人乗りの設定はない
2022年8月に登場した現行型のシエンタは、5人乗りと7人乗りの2つだけです。
6人乗りを条件にした時点で、候補は自動的に旧型の170系だけになります。
170系は2015年7月から2022年8月まで販売された2代目で、流通量は多い世代です。
そのため、6人乗りという条件でも一定の台数は見つかります。
ただし新車では買えないので、車両の状態を見る目が必要になります。
前期は2WDにも6人乗りがあった
170系は発売時点で、3列シート車に6人乗りと7人乗りの2タイプを用意していました。
ハイブリッドでもガソリンでも6人乗りが選べたのは、2015年7月から2018年8月までの前期型です。
2018年9月の改良で2列シートの5人乗りが加わり、定員の構成が組み替えられました。
| パワートレインと駆動 | 型式 | 6人乗りの設定 |
|---|---|---|
| ハイブリッド2WD | NHP170G | 前期のみ |
| ガソリン2WD | NSP170G | 前期のみ |
| ガソリン4WD | NCP175G | 前期と後期 |
燃費を優先して6人乗りのハイブリッドを探すなら、前期型に絞られます。
後期はガソリン4WDだけに残った
2018年9月以降も6人乗りが継続したのは、ガソリン4WDのNCP175Gです。
この型式は後期でも6名の設定で、2022年8月の生産終了まで続きました。
後期の安全装備を求めつつ6人乗りにしたい場合、選べるのはガソリンの4WDだけになります。
燃費と装備の両方は取れないので、どちらを優先するかを先に決めてください。
型式ごとの中身をまとめて見たい場合は、170系の型式と装備の違いで整理しています。
シエンタの6人乗りと7人乗りの違い
定員が1人違うだけに見えますが、使い勝手はかなり変わります。
2列目の形と、3列目の使い方の2点に差が出ます。
2列目は中央にトレイが入る2人掛け
7人乗りの2列目は3人が横に並べるベンチシートです。
6人乗りは2人掛けで、左右の座席のあいだに小物置きとひじ掛けを兼ねたトレイが入ります。
隣と肩が触れないぶん、大人が並んで座るときはこちらのほうが楽です。
その代わり、真ん中に人を座らせることはできません。
独立したキャプテンシートとどう違うのかは、キャプテンシートとの違いと現行型の座席で詳しく扱っています。
3列目へは毎回シートを跳ね上げる
6人乗りでも、2列目のあいだを通り抜けて3列目へは行けません。
中央のトレイが通路をふさいでいるためです。
3列目に人を乗せるときは、7人乗りと同じように2列目を前へスライドさせて跳ね上げます。
雨の日に後ろの子どもの様子を見るときも、いったん降りてスライドドアから回り込む形になります。
3列目の出し方と収納の順番は、3列目の出し方と収納の手順にまとめています。
5人で乗ると荷室が半分になる
6人乗りで5人が乗る場合、2列目は2人までなので3列目を片側だけ出すことになります。
7人乗りなら2列目に3人並べるため、3列目を格納したまま荷室を全部使えます。
5人で出かける機会が多い家庭では、この差が毎回の積載量に効いてきます。
普段何人で乗るかを数えてから、6人乗りにするかを決めてください。

シエンタの6人乗りの中古価格
6人乗りは需要が7人乗りに寄っているぶん、価格が抑えられています。
ここが中古で狙う最大の理由になります。
支払総額70万円から150万円が中心
6人乗りの中古は、支払総額でおおむね70万円から150万円のあたりに集まっています。
同じ170系でも高年式の7人乗りは200万円を超えることがあり、価格差は小さくありません。
2015年から2018年の前期型が中心になるため、新車時の価格からはかなり下がった水準です。
金額は2026年9月時点で確認できた目安で、走行距離と状態で上下します。
7人乗りより安く出る理由
中古車の評価は、いざというときに何人乗れるかで決まる部分があります。
7人乗りは同じ車両で最大7人まで運べるため、業者間の取引でも値が付きやすくなります。
一方の6人乗りは、5人乗車で荷室が削られる点が敬遠されがちです。
売るときの評価は下がりますが、長く乗り切る前提なら安く買えるぶんが有利に働きます。
ハイブリッドとガソリンの選び分け
6人乗りのハイブリッドは前期型だけなので、年式は自動的に古くなります。
それでも走行距離が多い使い方なら、燃料費の差で車両価格の差は縮まります。
年間の走行距離が5,000km程度なら、燃料費の差より車両価格と修理費の差のほうが大きくなります。
ハイブリッドは後述する電池の交換費用も見込んでおいてください。
車両価格の差だけでなく、乗る距離まで含めて計算してから決めてください。
シエンタの6人乗りを中古で買う前に確認すること
価格の安さだけで決めると、あとから費用が乗ってきます。
確認する順番を決めておくと判断が早くなります。
リコールの処置が済んでいるか
170系には、走行に関わる複数のリコールが届け出されています。
なかでも重いのが、ハイブリッド車のカウルルーバの防水構造に関するものです。
多量の雨水がかかるとエンジンの燃焼室へ水が入り、最悪の場合エンジンが破損するおそれがあるとして、2019年6月26日に届け出されました。
届出時点の対象は137,016台で、対象はNHP170Gです。
中古車には、処置が済んでいない個体が残っている可能性があります。
車台番号を控えて、購入前に販売店へ実施履歴を照会してください。(参考:トヨタのリコール等情報)
ハイブリッドのバッテリーは2種類ある
ハイブリッド車で見ておきたいのは、種類の違う2つのバッテリーです。
- 走行に使う駆動用バッテリー
- システムの起動と電装品に使う補機バッテリー
駆動用は10万kmから15万km前後が交換の目安で、ディーラーでの新品交換は15万円から20万円程度が目安になります。
補機バッテリーは専用サイズが指定されており、一般的な国産規格のものは使えません。
走行距離が10万kmに近い個体を見るときは、両方の交換履歴を整備記録簿で確かめてください。
履歴がなければ、購入後すぐに費用が発生する前提で予算を組んでおくと安全です。
安全装備は前期の水準にとどまる
前期型に用意されていた予防安全装備は、レーザーレーダーと単眼カメラを使うToyota Safety Sense Cです。
昼間の歩行者検知には対応していないため、後期型やいまの車と同じ水準では考えられません。
グレードによっては、そもそも装着されていない個体もあります。
小さな子どもを乗せる予定があるなら、この点は価格より優先して判断したいところです。
前期と後期で何が変わったのかは、前期と後期の安全装備の差で比べています。
シエンタの6人乗りが向いている人
ここまでの内容を、選ぶかどうかの判断に落とし込みます。
条件が合えば、価格の安さがそのまま利点になります。
向いているのはこんな使い方
6人乗りが合うのは、次のような条件がそろっている場合です。
- 普段は4人までで、後席に大人が座る機会が多い
- 3列目を使うのは年に数回だけ
- 10年近く乗り切るつもりで、売るときの値段を重視しない
- 車両価格を抑えて、浮いたぶんを整備や用品に回したい
後席に大人が並ぶ機会が多いほど、中央にトレイが入る2人掛けの利点が出ます。
逆に子どもを3人並べたいなら、7人乗りのベンチシートのほうが素直です。

7人乗りを選んだほうがよい場合
5人での乗車が日常的なら、7人乗りを勧めます。
荷室を削らずに5人が座れるかどうかは、使ってみると想像以上に効いてきます。
後期型の安全装備が欲しい場合も、選択肢の広さで7人乗りが有利です。
調べていて感じたのは、6人乗りが安いのは中身が劣るからではないという点です。
市場の需要が7人乗りへ集まった結果なので、条件が合う人にとっては割安に買える仕様だと言えます。
7人乗りの3列目と荷室がどこまで使えるかは、7人乗りの居住性と荷室の実用性で検証しています。
シエンタの6人乗りに関するよくある質問
シエンタの6人乗りは何年式まで探せますか?
ガソリン4WDのNCP175Gであれば、2022年8月の生産終了まで6人乗りがあります。
ハイブリッドとガソリン2WDで探す場合は、2018年8月までの前期型が対象になります。
車検証の型式と初度登録年月で確認すると間違いがありません。
シエンタの6人乗りを7人乗りに変更することはできますか?
座席の交換で定員を増やすことは想定されていません。
乗車定員は車検証に記載される届け出事項で、変更には構造の変更手続きが必要になります。
7人乗せる予定があるなら、はじめから7人乗りの個体を探してください。
シエンタの6人乗りにスーツケースは積めますか?
3列目を格納していれば、機内持ち込みサイズなら複数を並べて置けます。
6人が乗った状態では奥行きがほとんど残らないため、大型のものは足元へ分けるか後日送る形になります。
人数と荷物が両方多い日は、屋根の上に載せる装備も含めて計画してください。
シエンタの6人乗りは走行距離が多い個体でも大丈夫ですか?
距離そのものより、整備の履歴が残っているかで判断してください。
とくにハイブリッドは、駆動用バッテリーの状態が価格に見合うかどうかの分かれ目になります。
記録簿がない個体は、購入後の出費を見込んで価格を判断する必要があります。
まとめ|シエンタの6人乗り
シエンタの6人乗りは、2015年から2022年まで販売された170系にしかありません。
ハイブリッドと2WDの6人乗りは前期型まで、後期まで残ったのはガソリン4WDのNCP175Gだけです。
中古の価格は支払総額70万円から150万円あたりが中心で、7人乗りより安く出ています。
買う前に確かめる項目は、次の3つに絞れます。
- リコールの処置が済んでいるか
- ハイブリッドなら2種類のバッテリーの交換履歴
- 予防安全装備が付いているかと、その世代
年式ごとの装備や価格は個体で違うので、最新の状態は販売店とメーカーの公式情報で確認してください。
最終的な判断はご自身で確認したうえで行ってください。
シエンタの6人乗りについて気になる方は、ぜひDRIVE SHIFTの他の記事もあわせて参考にしてみてください。






