シエンタの3列目は、出し方も収納も手順を1つ飛ばすだけで動かなくなります。
結論から言うと、3列目は常に出しておく席ではなく、必要なときだけ出して普段は床下にしまう使い方が合っています。
2列目の下が格納場所になっているため、先に2列目を動かさないと3列目には手が届きません。
この記事では、出し方と収納の手順、片方だけ使うときの注意点、動かなくなったときの確認先までを順番に整理します。
記事のポイント
- 3列目は2列目の足元へ潜り込ませて格納するので、先に2列目を跳ね上げる
- 収納の前にシートベルトのバックルを格納し、ヘッドレストを一番下まで下げる
- 左右は別々に動かせるが、同時に格納すると指を挟むおそれがある
- 片方だけ使うときは荷物の固定と、隙間に物を落とさない対策をしておく
シエンタの3列目は2列目の下に潜り込む
操作でつまずく人の多くは、格納場所を誤解しています。
まず、どこにどう収まるのかを押さえておきます。
ダイブイン格納という仕組み
シエンタの3列目は、2列目シートの足元へ潜り込ませてしまう構造になっています。
荷室の左右へ跳ね上げる方式ではないため、格納しても荷室の幅が狭くなりません。
この構造のおかげで、3列目をしまえば横幅をそのまま使える四角い荷室になります。
その代わり、格納先が2列目の足元なので、2列目を動かさないと作業が始められません。
この一手間が、他の車と操作感が違うと感じる原因です。
出し入れは2列目を動かしてから始める
2列目シートには、前へスライドさせてから座面ごと跳ね上げるタンブル機構が付いています。
この跳ね上げは、シートが最前方まで来ている状態でないと動きません。
座席同士がぶつからないようにするための仕組みです。
2列目が前に出ていないうちにレバーを引いても、シートは持ち上がりません。
力任せに引く前に、まずスライド位置を確かめてください。
シエンタの3列目の出し方
ここからは、床下から座席を起こすまでの流れを順番に見ていきます。
慣れれば1分ほどで終わる作業です。
平らな場所に停めてパーキングブレーキをかける
シートを動かす前に、車を平らな場所へ停めます。
シフトレバーをPに入れ、パーキングブレーキをかけてから作業を始めてください。
座席に人が座っている状態でシートアレンジを行わないでください。
指や手を挟むおそれがあるため、車内が空になってから操作します。
2列目を最前方までスライドさせて跳ね上げる
2列目シート下のレバーを引き上げ、シートを最前方までスライドさせます。
次に肩口のレバーを引きながら背もたれを前へ倒します。
背もたれが倒れきると床のロックが外れ、シート全体が前方へ回るように跳ね上がります。
この動きはばねの力で補助されるので、片手でも操作できます。
ここで床下の3列目が姿を見せます。
ストラップを引きながら引き上げて固定する
3列目を起こす流れは次のとおりです。
- シート後方のロック解除ストラップを後ろへ引く
- ストラップを引いたまま、シート全体を斜め上へ持ち上げる
- レールに沿って後方へ滑らせ、所定の位置まで移動させる
- 脚部を床のストライカーへ静かに降ろす
- リクライニングレバーを引きながら背もたれを起こす
降ろすときは、シート後方を床へ押し付けるようにすると噛み合いやすくなります。

ロックの音とガタつきを必ず確かめる
脚部を降ろしたとき、カチッという音がすれば固定できています。
音が鳴らないまま走り出すと、加速や減速のたびにシートが動いて危険です。
背もたれを手で前後に強く揺すり、遊びがないことを確かめてください。
小さな子どもを乗せる前は、この確認を毎回入れる習慣にしておくと安心です。
シエンタの3列目の収納は準備でつまずく
収納が途中で止まる原因は、機構の故障ではなく準備不足であることがほとんどです。
先にやっておくことを2つ押さえておきます。
シートベルトのバックルを先に格納する
3列目のシートベルトのバックルは、シートに付いている所定の位置へ先に収めます。
金具が出たまま座席を折りたたむと、クッションやヒンジに挟まります。
金具がギアに噛み込むと、ストラップを引いてもロックが外れなくなります。
その状態で力任せに引くと機構を痛めるので、一度背もたれを起こしてやり直してください。
ヘッドレストは一番下まで下げる
ヘッドレストは最下位まで押し下げてから格納します。
上げたままだと、2列目のフレームや床に当たって最後まで入りません。
取扱説明書では、ヘッドレストを取りはずさずに格納するよう案内されています。
外して収納するやり方は想定されていないので、そのまま下げるだけにしてください。
背もたれを倒して足元へ押し下げる
準備ができたら、次の順番で格納します。
- 2列目を最前方までスライドさせて跳ね上げる
- 3列目のシートベルトのバックルを格納する
- ヘッドレストを最下位まで下げる
- リクライニングレバーを引いたまま背もたれを前へ倒す
- ロック解除ストラップを引いてロックを外し、シートを引き上げる
- 押し下げるようにしながら2列目の足元へ収める
最後に、跳ね上げていた2列目を床へ戻してロックし、背もたれを起こせば完了です。
(参考:トヨタ公式のシエンタ取扱説明書)
左右を同時に格納しない
3列目は左右が別々に動くため、まとめて片付けたくなります。
ただし公式には、左右のシートを同時に格納しないよう案内されています。
同時に動かすと指や手を挟むおそれがあるため、必ず片側ずつ終わらせてから次へ移ります。
床面やクッションの上に物が残っていないかも、そのつど確認してください。
シエンタの3列目を片方だけ使うときの注意点
左右を別々に扱えるのが、この車のシートアレンジの強みです。
ただし、片側だけ出した状態には固有の注意点があります。
左右は別々に動かせる
3列目は左右5対5の分割で、片側だけ出したまま反対側を荷室にできます。
乗車人数を減らさずに、長さのある荷物を積めるのがこの使い方の利点です。
サーフボードや組み立て前の家具のように、幅は取らないが長い物と相性がよくなります。
2列目も同じく左右別々に倒せるので、通路側と荷室側を分けて使えます。

そもそも3列目が必要かどうかで迷っているなら、5人乗りと7人乗りの選び分けを先に見ておくと判断しやすいです。
荷物が倒れてこないように固定する
片側を荷室にすると、隣に座っている人のほうへ荷物が倒れる形になります。
急ブレーキやカーブで荷物が動くと、そのまま乗員に当たります。
長い荷物を積むときは、ラゲッジネットや固定ベルトで車体側のフックへ留めてください。
横に人が座る配置では、積み方より固定のほうが優先です。
ベビーカーを一緒に積む場合の入れ方は、ベビーカーの積み方と向きの決め方にまとめています。
隙間に小物が落ちるのでマットで塞ぐ
片側を格納すると、荷室の床と出している座席のあいだに隙間と段差ができます。
これは機構を動かすために必要な逃げなので、なくすことはできません。
ここへ鍵やスマートフォンを落とすと、取り出すのにシートをもう一度出す羽目になります。
砂やほこりがレールへ入り込むと、スライドが重くなる原因にもなります。
7人乗り用に成型されたラゲッジマットを敷いておくと、隙間を覆いながら汚れも受け止められます。
購入前に、商品ページで対応する型式と年式、乗車定員を確認してください。
\ 隙間と汚れをまとめて防ぐ /
2列目を前に出して足元を分け合う
3列目に大人が座るときは、そのすぐ前の2列目を5cmから10cmほど前へ出します。
この調整だけで膝の前が広がり、前席の背もたれに膝が当たる状態を避けられます。
2列目の足元にはもともと余裕があるので、少し譲っても窮屈にはなりません。
片側だけ出している場合は、空いている荷室側へ斜めに足を伸ばすと膝の角度がゆるみます。
シエンタの3列目の乗り降りと座り方
操作そのものより、乗り降りで危ない場面のほうが多くなります。
やってはいけない動線から確認します。
リアゲートからは乗り降りしない
3列目への出入りは、必ず横のスライドドアから行います。
後ろのバックドアは荷物の積み下ろし用で、人が足をかけるステップも手すりもありません。
後続車が来る路上や雨の日にバックドア側から乗り込もうとすると、転倒や接触の危険があります。
回り込むのが面倒でも、乗り降りはスライドドア側に統一してください。
2列目を跳ね上げれば、大人がまたがずに通れる幅の通路ができます。
リクライニングは停車してから調整する
3列目にもリクライニングの調整が付いています。
ただし走行中に背もたれを動かすと、体が座席から離れてシートベルトが正しく効かなくなります。
角度を変えるときは、停車してから操作してください。
倒しすぎるとベルトが首や腹部に当たる位置になるので、深く倒しきらないほうが安全です。
3列目の広さや荷室がどこまで使えるかは、7人乗りの居住性と荷室の実用性で検証しています。
3列目にチャイルドシートは付けられない
3列目にはISOFIXの固定金具がありません。
そのため、チャイルドシートの設置場所は2列目が基本になります。
2列目に2台載せると3列目への通路がふさがるので、乗車人数の組み合わせは先に決めておいたほうが安全です。
取り付け位置と手順は、ISOFIXの設置場所と固定の手順で詳しく扱っています。
シエンタの3列目が動かないときに確認すること
途中で止まったときは、力を入れる前に原因を切り分けます。
多くは3つのどれかに当てはまります。
ストラップを引いてもロックが外れない
ストラップを斜めに引いていたり、引く力が弱かったりすると、内部の金具が外れきりません。
シートを一度前方へ強めに押し込んでから、まっすぐ後ろへ引き直してみてください。
押し込むことで金具にかかっていた張力が抜け、少ない力でも外れやすくなります。
操作の相談で多いのが、この「引く方向」の問題でした。
力を足すより、角度を直すほうが解決は早いようです。
2列目が跳ね上がらない
2列目が持ち上がらないときは、スライド位置が最前方まで来ていない可能性が高いです。
もう一度レバーを引いて、止まるところまで前へ送ってください。
それでも動かない場合は、2列目のシートベルトが背もたれに巻き込まれていないか確認します。
足元にかばんや傘が残っているだけでも、シートは途中で止まります。
収納しきれないときは足元の荷物を疑う
床下まで入りきらないときは、格納先である2列目の足元に物が残っていることがほとんどです。
靴、ペットボトル、掃除道具などが1つあるだけで、シートは奥まで進みません。
操作の前に足元を目視で空にしておくと、この手戻りはなくなります。
レールの溝に小石や小銭が入っている場合は、掃除機で吸い取ってから動かしてください。
シエンタの3列目に関するよくある質問
シエンタの3列目は出したまま走っても問題ありませんか?
脚部が床のストライカーへしっかりロックされていれば、出したままで走行できます。
ロックの音がしていない、または揺すったときにガタつく状態では走らないでください。
人を乗せない日は格納しておくと、荷室が広く使えて燃費にも有利です。
シエンタの3列目は子どもだけで乗り降りできますか?
通路の幅は確保されていますが、2列目を跳ね上げる操作には手順があります。
跳ね上げたシートが戻る動きで指を挟むおそれがあるため、小さな子どもだけで操作させないでください。
乗り込むところまでは大人が付き添う前提で考えたほうが安全です。
シエンタの3列目のシートを外して軽くすることはできますか?
取り外して使う想定にはなっていません。
座席は車体側と結合された保安部品で、乗車定員の届け出にも関わります。
床下へ格納すれば荷室はフラットになるので、そのまま収納して使ってください。
シエンタの3列目を出すのに毎回どれくらい時間がかかりますか?
慣れた人なら片側で30秒前後、左右で1分ほどが目安になります。
手間取るのはたいてい準備の部分で、足元に物が残っていると時間が延びます。
人を乗せる予定がある日は、出発前に出しておくと乗車時に慌てません。
まとめ|シエンタの3列目
シエンタの3列目は、2列目の足元へ潜り込ませて格納するダイブイン方式です。
出すときも収納するときも、先に2列目を最前方までスライドさせて跳ね上げるところから始まります。
収納の前には、シートベルトのバックルを格納し、ヘッドレストを一番下まで下げてください。
迷ったときに確認する場所は、次の3つに絞れます。
- 2列目が最前方までスライドしているか
- シートベルトやバックルが挟まっていないか
- 格納先の足元に荷物が残っていないか
操作方法は年式やグレードで細部が変わることがあるので、手元の取扱説明書もあわせて確認してください。
最終的な判断はご自身で確認したうえで行ってください。
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