シエンタの5人乗りを中古で探し始めると、170系のファンベースと現行の10系のどちらを選べばよいか迷う人は多いと思います。
中古で選べる5人乗りは、2018年9月に追加された170系ファンベースと、2022年8月に発売された10系の5人乗りの2世代です。
この記事では、トヨタの公表情報をもとに、世代ごとの違い、10系の改良前後の差、中古で確認したい装備と価格の比べ方を整理します。
記事のポイント
- 中古の5人乗りは170系ファンベースと10系の5人乗りの2世代から選ぶ
- ファンベースは2WDのみ、10系はハイブリッドにE-Fourがある
- 10系は2025年8月の改良から電動パーキングブレーキが標準装備
- 価格は支払総額・年式・走行距離・保証をそろえて比べる
シエンタの中古で5人乗りを選べる世代
シエンタに5人乗りが設定されたのは、170系の途中からです。
車いす仕様車などの福祉車両を除くと、初代と170系の2018年8月以前のモデルには5人乗りがありません。
表は、中古で探せる5人乗りを世代ごとにまとめたものです。
| 世代 | 5人乗りのグレード | 販売時期 | 駆動方式 | 主な型式 |
|---|---|---|---|---|
| 170系 | FUNBASE X、FUNBASE G、FUNBASE G Cuero(2020年6月追加) | 2018年9月〜2022年 | 2WDのみ | NHP170G(ハイブリッド)、NSP170G(ガソリン) |
| 10系 | Z・G・Xの各グレードに5人乗りを設定 | 2022年8月〜 | 2WD、E-Four(ハイブリッドのみ) | MXPL10G・MXPL15G(ハイブリッド)、MXPC10G(ガソリン) |
170系の5人乗りには「FUNBASE(ファンベース)」という名前が付いていますが、10系には専用の名前がなく、各グレードの5人乗りとして販売されています。
中古車の掲載情報では、グレード名だけでなく乗車定員が5名になっているかも確かめてください。
在庫を世代で絞り込んで比べたい場合は、カーセンサーでシエンタの在庫を探すと、年式や駆動方式を条件にして並べられます。
170系ファンベースと10系の5人乗りの違い
同じ5人乗りでも、世代によって荷室の寸法、安全装備、燃費が違います。
どちらを探すか決める前に、次の3つを比べておきます。
荷室の広さと床の高さ
170系ファンベースは、2列目シートを倒すと最大荷室長が2,065mm(トヨタの社内測定値)になり、26インチのマウンテンバイクを2台積めると発表されています(参考:トヨタ「TOYOTA、シエンタをマイナーチェンジ」)。
10系の5人乗りは、トヨタのよくある質問で最大荷室長が約2,045mmとされ、26インチの自転車を2台載せられると案内されています。
10系の発売時の発表では、5人乗りは2列目シートを格納したときの背面を低くしたことで、荷室高が170系より50mm高くなったと説明されています。
10系の2WDでは、荷室の床の高さが5人乗りで約565mm、7人乗りで約505mmで、5人乗りのほうが床が高くなります。
床下のデッキアンダートレイは7人乗りにも設定があるため、床下収納だけを理由に5人乗りを選ぶ必要はありません。
自転車などを積む前提で選ぶ場合は、シエンタで自転車を積むときの注意点もあわせて確認してください。
安全装備と運転支援
170系は、2018年9月のマイナーチェンジで、昼間の歩行者を検知する機能を加えたToyota Safety Senseが設定されました。
ただし、ファンベースではFUNBASE Gに標準装備、FUNBASE Xはオプションだったため、Xの中古車は装着の有無を確認する必要があります。
10系は、発売時からToyota Safety Senseが全車に標準装備されています。
170系の中古車は、同じファンベースでもグレードとオプションで安全装備が違う点に注意してください。
燃費と駆動方式
燃費は、同じ世代でも年式やグレードで値が変わるため、公表された時点をそろえて見ます。
| 世代・仕様 | WLTCモード燃費 | 出典の時点 |
|---|---|---|
| 170系 ファンベース ハイブリッド(2WD) | 22.8km/L | 2018年9月の主要諸元表 |
| 10系 5人乗り ハイブリッド(2WD) | 28.0〜28.4km/L | 2026年8月の主要諸元表 |
| 10系 5人乗り ハイブリッド(E-Four) | 24.8〜25.2km/L | 2026年8月の主要諸元表 |
| 10系 5人乗り ガソリン(2WD) | 18.2km/L | 2026年8月の主要諸元表 |
助手席ターンチルトシート装着車などは値が異なり、中古車は製造された年のカタログ値で確かめる必要があります。
170系ファンベースには4WDがないため、雪の多い地域で4WDの5人乗りを探す場合は、10系のE-Fourが候補になります。
10系の5人乗りは2025年8月の改良前後で装備が違う
10系を中古で探すときは、2025年8月の一部改良の前か後かで装備が変わります。
2025年8月5日に発売された一部改良で、電動パーキングブレーキとブレーキホールドが全車に標準装備されました。
それ以前の主要諸元表では、パーキングブレーキは足踏み式です。
信号待ちや渋滞でブレーキを踏み続ける負担を減らしたい人は、改良後のモデルかどうかを先に確かめると候補を絞りやすくなります。
中古車の年式は初度登録の時期で表示されることが多いため、年式だけで判断せず、電動パーキングブレーキのスイッチがあるかを現車や装備表で確認してください。
2026年8月3日にも一部改良が行われているため、年式の新しい中古車は、その時期の主要諸元表で装備を確かめてください。

どちらの世代を探すかの決め方
ここまでの違いを、中古で探すときの優先順位に置きかえます。
何を優先するかで、探す世代が決まります。
- 予算を抑えて荷室の長さを優先したい人は、170系ファンベース
- 運転支援と燃費を優先したい人は、10系の5人乗り
- 4WDの5人乗りが必要な人は、10系のE-Four
- 渋滞や信号待ちが多い人は、2025年8月以降の10系
170系は発売から年数がたっているため、同じ予算でも年式・走行距離・整備の状態の差が大きくなります。
10系は年式が新しい分、価格も高めになりやすく、改良前後で装備の差もあるため、条件をそろえて比べることが大切です。

カーセンサーでは、年式や駆動方式、走行距離を条件にしてシエンタの在庫を絞り込めます。
探す世代を決めたら、同じ条件で170系と10系の在庫を並べてみると、予算との差が見えてきます。
\ 170系と10系の在庫を比べる /
※在庫を見るだけなら申し込みにはなりません
そもそも5人乗りで足りるか迷っている場合は、5人乗りと7人乗りの違いと選び方を先に確認してください。
中古のシエンタ5人乗りで確認すること
探す世代が決まったら、1台ずつ条件を確かめます。
装備の違いと価格の比べ方を分けて確認すると、見落としを減らせます。
装備と車両の状態
掲載情報と現車で、次の点を確認します。
- 車検証の乗車定員が5名になっているか
- 170系のFUNBASE Xは、Toyota Safety Senseが付いているか
- 10系は、電動パーキングブレーキとブレーキホールドが付いているか
- 駆動方式が2WDかE-Fourか
- 整備記録簿が残っているか
- リコールの対象になっていないか、対象なら改善済みか
リコールの届出は、国土交通省のサイトでリコール情報として検索できます(参考:国土交通省「自動車不具合情報ホットライン」)。
個々の車が対象かどうかは、販売店に車台番号で確認してもらえます。
170系の年式ごとの装備の違いは、170系の型式と装備の違いで詳しく整理しています。
価格を比べるときの条件
中古車の価格は、車両本体価格ではなく、諸費用を含めた支払総額で比べます。
比べる車は、次の条件をできるだけそろえてください。
- 世代と年式
- グレードとハイブリッド・ガソリンの別
- 駆動方式
- 走行距離
- 修復歴の有無
- 保証の有無と期間
保証の内容は販売店ごとに違うため、同じ支払総額でも保証の長さで実際の負担は変わります。
今の車を手放して乗り換える場合は、下取り額とあわせてカーネクストで買取額を調べると、支払総額から差し引ける金額の目安がつかめます。
保証の違いは、シエンタの認定中古車の保証と一般中古車との違いで比べています。
シエンタの中古5人乗りに関するよくある質問
シエンタの5人乗りは何年式から中古で探せますか?
5人乗りが設定されたのは、2018年9月に170系へ追加されたファンベースからです。
車いす仕様車などの福祉車両を除くと、それより前のシエンタには5人乗りがありません。
170系ファンベースに4WDはありますか?
ありません。
170系ファンベースは2WDのみで、4WDの5人乗りを探す場合は10系のハイブリッドに設定されているE-Fourが候補になります。
5人乗りは7人乗りより荷室の床が低いですか?
10系の2WDでは、床の高さは5人乗りが約565mm、7人乗りが約505mmで、5人乗りのほうが高くなります。
5人乗りの利点は床の低さではなく、2列目を倒したときの荷室の長さにあります。
10系の中古で電動パーキングブレーキ付きを見分けるには?
2025年8月の一部改良以降のモデルに標準装備されています。
年式の表示だけでは分かりにくいため、現車でスイッチの有無を見るか、販売店に装備表で確認してもらってください。
シエンタの中古5人乗りのまとめ
シエンタの中古5人乗りは、170系ファンベースと10系の5人乗りの2世代から選びます。
探すときは、次の順で進めると迷いにくくなります。
- 荷室・予算・運転支援・4WDのどれを優先するかを決める
- 170系か10系か、10系なら2025年8月の改良前後のどちらかを決める
- 乗車定員・駆動方式・安全装備を掲載情報と現車で確かめる
- 支払総額・年式・走行距離・保証をそろえて価格を比べる
装備や燃費は年式とグレードで変わるため、正確なスペックやオプションはメーカーの公式サイトで確認してください。
最終的な判断はご自身で確認したうえで行ってください。





