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シエンタで疲れを感じる4つの主な原因と対策を徹底解説

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コンパクトミニバンとして大人気のシエンタ。「ちょうどいいサイズ感」でファミリー層を中心に支持されていますが、その一方で「シエンタ 疲れる」という、ちょっと気になる声も耳にします。

特に長距離運転をしてみたら、「なんだか腰痛が…」「シートが合わないかも?」と感じたり、運転姿勢がどうにもしっくりこない、という悩みを抱えている方もいるようです。

これは旧型(170系)に乗っている方はもちろん、これから新型(10系)の購入を検討している方にとっても、大きな不安材料ですよね。

ステアリングの前後調整(テレスコピック)ができないことへの不満や、高速道路での安定感、さらには静かなはずのハイブリッドモデルで意外とロードノイズがうるさい、といった具体的なポイントも挙がってきます。

でも、それらの問題は本当にシエンタ特有の「欠陥」なのでしょうか?

実は、これらの「疲れ」の多くは、具体的な対策で大幅に改善できる可能性が高いんです。市販のクッションやネックパッドといった対策グッズの活用法から、お金をかけずにできる運転姿勢の見直し方まで、やれることはたくさんあります。

さらに言えば、最新の新型(10系)シエンタには、驚くほど進化した運転支援システムが搭載されていて、オーナーからは「むしろ長距離が疲れない」という正反対の声も出ているくらいです。

こうした最新の「疲れにくい」新型シエンタですが、購入となるとまとまった費用が必要になりますよね。もし「まずは長期間試してみたい」ということであれば、月々定額で新車に乗れるカーリースという選択肢も賢い方法です。

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この記事では、なぜ「シエンタは疲れる」と感じてしまうのか、その根本的な原因をモデルごとの違いも踏まえながら深く掘り下げ、今すぐ実践できる具体的な解決策まで、徹底的に解説していきます。

記事のポイント

  • シエンタで疲れを感じる4つの主な原因
  • 新型(10系)と旧型(170系)の快適性の違い
  • 明日からできる運転疲労の具体的な対策
  • 「疲れない」というオーナーの声と評価の真相

シエンタで疲れると言われる4つの原因

「シエンタ 疲れる」と一言でいっても、その原因は一つじゃないんですよね。シートそのものの構造から、運転姿勢の制約、さらには車の走行特性まで、いくつかの要因が複合的に絡み合っているようです。

まずは、多くのドライバーが「疲れ」を感じるポイントはどこなのか、主な4つの原因を掘り下げて見ていきましょう。そして、それが新旧モデルでどう違うのかも合わせて解説しますね。

原因1:シートと腰痛の問題

雨の高速道路を運転中に疲労困憊している日本人男性ドライバー。耳を塞ぎ、顔をしかめており、助手席の妻と後部座席の子供たちもぐったりしている。

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運転疲労の原因として、最も直接的で、多くの人が真っ先に挙げるのが、やはり「シートが体に合わない」という問題です。特に長時間の運転では、シートの出来が疲労度を大きく左右しますからね。

シエンタがこの点で指摘されがちなのは、市場を見れば明らかかもしれません。

インターネットのショッピングサイトで「シエンタ クッション」と検索すると、現行の10系、旧型の170系、さらに前の80系まで、各世代に対応した多種多様な「腰痛対策クッション」や「ネックパッド」、「ランバーサポート」が販売されています。

これは裏を返せば、それだけ多くのユーザーが純正シートに何らかの不満(サポート不足、硬さ、体圧分散など)を感じて、解決策を求めているということかなと思います。

特に旧型となった170系(2015年~2022年)に関しては、現行の10系と比較して「シートクッションが硬めだった」という評価もあります。もちろん、硬めのシートが好みの人もいますが、長距離ではお尻や腰に負担が集中しやすかったのかもしれません。

メーカー自身も課題を認識?

非常に興味深い点として、トヨタ自身が純正アクセサリーとして「安心ドライブサポートクッション」をラインナップしていることが挙げられます 。

そして、その製品の対象ユーザーとして、なんと「運転で疲れやすい方」「長時間運転をされる方」とハッキリ明記しているんです 。これは、「標準シートのエルゴノミクス(人間工学)だけでは、すべてのお客様のニーズ(特に長距離や毎日の通勤など)を完全には満たせない可能性がある」と、メーカー自身が認識し、その解決策をオプションとして提示している、と分析することもできそうですね。(出典:トヨタ自動車WEBサイト「安心ドライブサポートクッション」

原因2:運転姿勢とテレスコピック

不適切な運転姿勢でシエンタを運転する日本人男性。ハンドルが遠すぎて腕が伸びきっているか、ペダルが近すぎて膝が窮屈になっている状態。

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「どうもベストな運転ポジションが決まらない…」

これも、シエンタの疲れを語る上で非常に重要なポイントです。特に旧型170系など、グレードや年式によってはステアリングの前後位置を調整する「テレスコピック機構」が非搭載、あるいは調整幅が非常に限定的な場合があります。

疲れない運転姿勢の基本は、まず「ペダル操作」に最適なシートの前後位置を決め、次に「ステアリング操作」に最適な背もたれの角度(リクライニング)を決めることです 。しかし、ハンドルが前後に動かないと、ここで大きな問題が発生します。

テレスコピック非搭載による「ポジションの妥協」

  • パターンA:ペダルに合わせる ブレーキペダルをしっかり踏み込める位置にシートを合わせると、ハンドルが遠すぎてしまい、常に腕が伸びきる状態に。これが肩こりや腕の疲労に直結します。
  • パターンB:ハンドルに合わせる ハンドルを楽に操作できる位置(肘が軽く曲がる)までシートを前に出すと、今度はペダルが近すぎて、膝が窮屈に曲がった状態になります 。これが足首や膝の疲れに繋がります。

このように、「足を快適にすると腕が疲れ、腕を快適にすると足が疲れる」というトレードオフをドライバーに強いることになるんです。

結果として、どちらかを犠牲にした不自然な姿勢で長時間運転することになり、これが肩、背中、腕、腰といった全身の筋肉に持続的な緊張を与え、疲労として蓄積されてしまいます。

原因3:ロードノイズがうるさい?

疲労というのは、なにも体(筋肉)だけの問題ではありません。「音」による精神的な疲労も、運転においては非常に大きい要素です。

特にシエンタのハイブリッド(HV)モデルのオーナーや購入検討者から、「意外とロードノイズがうるさい」という声を聞くことがあります。

これはちょっと意外に聞こえるかもしれません。ハイブリッド車は、EV走行時など非常に静かなイメージがありますからね。しかし、実は「静かさ」が逆説的に働いているんです。

どういうことかというと、ガソリン車であればエンジンのメカニカルノイズや排気音にかき消されてしまうような音が、HVではエンジンが停止する領域が多いために、かえって際立ってしまうのです。

その代表格が、タイヤが路面を叩く「ゴー」「ザー」といったロードノイズ(パターンノイズ)や、風切り音です。静かな室内だからこそ、これらの音が余計に耳障りに感じてしまうんですね。

この種の(特に低周波を含む)持続的な騒音は、ドライバーがハッキリと「うるさい!」と意識していなくても、中枢神経系にジワジワとストレスを与え、認知負荷を高めます。

その結果、運転操作そのものによる疲れ以上に、「なんだか分からないけど消耗した…」という精神的な疲労感として現れることがあるんです。

専門のカーオーディオショップなどが、シエンタHV向けにフロアやルーフ(天井)、タイヤハウスへの「防音デッドニング」施工メニューを用意している のも、こうした特有のニーズが存在することの裏付けと言えるでしょう。

原因4:高速道路での特有の疲れ

強い横風を受けながら海上橋を走行するシエンタ。車体が左右に揺れる様子と、運転席の日本人男性がハンドルを修正している様子が描かれている。

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シエンタは、そのコンパクトなサイズと見切りの良さで、都市部や狭い道での取り回しやすさが最大の魅力です。しかし、そのパッケージングが、特定の走行シーン、すなわち「高速道路での長距離巡航」においては、ドライバーに負担をかける側面があるようです。

動力性能とアクセル操作の疲労

一部のオーナーレビューによれば、「高速道路で流れに乗るまでは重たく感じる」といった評価があります。

これは、特に170系の1.5Lガソリンエンジンモデルなどに言えるかもしれませんが、高速巡航速度(時速100km/h前後)を維持するため、特に緩やかな登坂路などでは、アクセルペダルを通常より深く、そして長く踏み続ける必要があることを意味します。

この「踏み続ける」という動作が、ドライバーの右足首やふくらはぎの筋肉に持続的な緊張を強いることになり、疲労に繋がります。

横風の影響とステアリング修正

もう一つの大きな要因が、「横風の影響」です。シエンタは、コンパクトながら全高が1,695mm(現行10系)と、いわゆる「トール(背高)ミニバン」に分類されます。

背が高く、車体の側面積が広い車は、構造的に横風の影響を受けやすいという特性があります 。高速道路(特に橋の上やトンネルの出口など)で強い横風を受けると、車体が不意にふらつこうとします。

ドライバーはこれを抑え込むため、無意識的かつ継続的にステアリングの微細な修正操作を要求されます

この絶え間ない修正操作は、腕や肩の物理的な疲労を蓄積させるだけでなく、「いつふらつくか分からない」という精神的な緊張感も高め、疲労を何倍にも増大させてしまうのです。

新型(10系)と旧型(170系)の比較

ここまで「シエンタ 疲れる」とされる4つの主な原因を挙げてきました。しかし、ここで非常に重要なことをお伝えしなければなりません。それは、これらの疲労要因の多くは、主に旧型となった170系(およびそれ以前の80系)に強く当てはまるということです。

現行の新型(10系)シエンタ(2022年~)は、車の土台となる設計基盤(プラットフォーム)が「TNGA GA-Bプラットフォーム」という最新のものに刷新されたことに伴い、これらの疲労要因に対して抜本的かつ体系的な対策が施されています。

旧型(170系)で不満点として挙がることがあった快適性に関して、新型(10系)では以下のような具体的な進化を遂げています。

新型(10系)はココが劇的に改善された!
比較項目旧型(170系)新型(10系)疲労への影響・改善点
シートクッション「硬めのクッション」との評価あり「シートクッション性能が改良」体圧分散性やサポート性が向上し、長距離運転時の身体的な不快感や腰痛リスクを直接的に軽減しています。
室内幅1,470 mm1,530 mm (+60mm)この+60mmは非常に大きいです。主に2列目シートの「肩周りのゆとり」に貢献しますが、運転席と助手席の間のスペースにも余裕を生み、ドライバーの心理的な圧迫感を軽減します。
室内高1,280 mm1,300 mm (+20mm)頭上空間のゆとりが+20mm拡大。これも室内の開放感に繋がり、無意識の圧迫による心理的疲労を軽減します。

このように、旧型(170系)オーナーから寄せられていた「シートが硬い」「室内が(特に横幅)ちょっと窮屈」といった快適性に関する物理的な不満点は、新型(10系)ではプラットフォームの刷新によって、かなり根本的に解消されていると考えて良さそうです。

もし、これからシエンタの中古車購入を検討していて、「疲れにくさ」を重視するなら、これらの点が大幅に改善された新型(10系)を探してみるのがおすすめです。

逆に、価格を抑えて旧型(170系)を探す場合でも、どの年式から快適装備が改善されているかを知っておくのは重要ですね。

全国の中古車在庫を網羅している「カーセンサー」なら、新型(10系)と旧型(170系)の価格や装備をまとめて比較検討できるので、ご自身の予算やニーズに合った一台を見つけやすいですよ。

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シエンタは疲れる問題の解決策

さて、原因が明確になってきました。では、どうすればその「疲れ」を解消できるのでしょうか。

「シエンタ 疲れる」問題は、決して我慢するしかないものではありません。

現在シエンタを所有していて疲労を感じている方も、あるいは中古車での購入を検討していて不安な方も、以下の対策を講じることで、シエンタでのドライブを格段に快適にすることが可能です。

今すぐできる姿勢の見直しから、便利なアイテムの活用、車両側のセッティング、そして新型モデルの「切り札」まで、具体的な解決策をステップバイステップで見ていきましょう。

対策1:クッションやネックパッドの活用

腰痛対策クッションとネックパッドを使用してシエンタを快適に運転する日本人男性。腰と首が適切にサポートされ、疲労が軽減されている様子。

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最も手っ取り早く、そして多くの場合で高い効果が期待できるのが、物理的なサポート製品を追加することです。

原因1で触れたように、純正シートが自分の体に合わないなら、クッションなどを使って「合う」状態に調整してしまおう、という非常に合理的なアプローチですね。

トヨタ純正「安心ドライブサポートクッション」

まず検討の土台に上がるのが、やはりメーカー純正のソリューションです。「安心ドライブサポートクッション」は、スウェード調とニットの2タイプから選べます。

トヨタが「3つの安心」として謳っている機能が秀逸です。

  1. 筋肉負担の軽減: 体圧を適切に分散し、快適なドライブをサポート。
  2. 足の開きの自然な補正: ペダル操作時の姿勢を安定させます。
  3. カーブでの身体サポート: コーナリング時に体がズレるのを防ぎます。

メーカーが「車通勤で毎日運転する方」に推奨しているだけあり、疲労軽減と安全運転を両立する、信頼性の高い選択肢と言えそうです。

効果的な社外品クッション・パッド

もちろん、社外品にはさらに多様なニーズに応える製品が無数に存在します 。自分の悩みに合わせてピンポイントで対策できるのが強みですね。

  • 腰痛クッション/ランバーサポート:純正シートではどうしても腰と背もたれの間に隙間ができてしまう、あるいは腰のサポートが足りないと感じる方のマストアイテムです。腰のアーチをしっかり支えることで、背骨が自然なS字カーブを描くのを助け、腰痛を劇的に予防・軽減します 。
  • ネックパッド(首クッション):ヘッドレストと首(頸椎)の間の隙間を埋めてくれるアイテムです 。長時間の運転では、頭の重さを支える首周りの筋肉が常に緊張しています。ここをサポートするだけで、首こりや肩こりが驚くほど楽になることがあります。低反発素材のものが人気のようです。
  • シートカバー/シートクッション:シート全体の「硬さ」そのものが合わない場合や、夏場の蒸れが気になる場合に有効です。通気性の良いリネン生地やメッシュ素材のもの、あるいは低反発ウレタンを使った座布団タイプのクッションなど、選択肢は非常に豊富です。

これらのアイテムは比較的安価(数千円程度から)で試すことができるので、自分の体型や悩みに合うものを探してみる価値は非常に高いと思います。

対策2:正しい運転姿勢の調整法

正しい運転姿勢でシエンタを運転する日本人男性。シートスライドでペダルに合わせ、リクライニングで背中と腰を密着させ、肘に余裕のある状態でハンドルを握っている。

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原因2で挙げた「テレスコピック機構の制約」という問題。これはハードウェアの制約なので根本的な解決は難しいですが、調整の「順番」と「優先順位」を意識するだけで、疲労を最小限に抑える「最適解」に近いポジションを見つけることが可能です。

これはお金が一切かからない、今すぐできる最も重要な対策です。ぜひ、次の手順でご自身のポジションを再確認してみてください 。

疲労を最小限にする「テレスコ無し」前提の調整ステップ

  1. シートスライド調整(最優先はペダル): まず、かかとをフロアにしっかりつけた状態で、ブレーキペダルを一番奥まで強く踏み込んでも、膝が伸び切らず、わずかに余裕が残る位置にシートの前後位置を合わせます 。これが全ての土台です。アクセルではなく、一番強く踏むブレーキが基準です。
  2. シートリフター調整(高さ): 次に、シート座面の高さを調整します。低すぎると前方が見えづらくなりますし 、高すぎると天井に圧迫感を覚えます。ボンネットの先端が見えづらくならない範囲で、できるだけ前方の視界をしっかり確保できる高さに設定します。
  3. リクライニング調整(最重要): ここが最重要です。まず、お尻と背中、特に「腰」を、背もたれに一切の隙間なく「密着」させます 。その密着状態を絶対に崩さずに、ステアリングの上部(12時の位置)を握っても腕が伸び切らず、肘にわずかな余裕が残る角度に、背もたれを「起こして」いきます 。
  4. (装備車のみ)ランバーサポート調整: もし腰部を前後に調整するランバーサポート機能 があれば、ステップ3で密着させた腰とシートの隙間を完全に埋めるように、サポートを調整します。
  5. 最終確認: 全ての調整が終わったら、もう一度、背中や腰がシートから浮いていないか確認します 。特にリクライニングを倒しすぎると、腰が浮いて「猫背」の状態になり、腰に負担が集中してしまいます。

テレスコピックがない場合、多くの方が「ハンドルが遠いから」という理由で、ステップ3のリクライニングを倒しすぎたり、背中をシートから離して運転しがちです。しかし、それが疲労の最大の原因です。

優先すべきは「①ペダル操作の確実性」と「②腰・背中の密着サポート」です。その結果、ハンドルが少し遠いと感じても、それがその車における(テレスコピックの制約を含めた上での)疲労最小ポジション、ということになります。

対策3:タイヤ交換とデッドニング

「音」や「ふらつき」といった、運転操作そのものや環境に起因する疲労には、車両側での介入(セッティング変更)が非常に有効です。

タイヤを「快適性(静粛性)」で選ぶ

原因3で触れたロードノイズによる精神的疲労。これを最も効果的に、かつ比較的簡単に改善できるのが「タイヤ交換」です。

シエンタの標準装着タイヤ(例:185/65R15, 185/60R15 など)は、多くの場合、燃費性能を最優先した「低燃費タイヤ(エコタイヤ)」です。

これらは転がり抵抗を減らすためにコンパウンド(ゴム質)が硬めに設計されている場合が多く、それが路面からの微細な振動や「ゴー」というノイズを拾いやすい一因にもなっています。

そこで、次のタイヤ交換の際には、燃費性能を最優先するのではなく、「コンフォート(快適性)」や「プレミアムツーリング」といったカテゴリーの、静粛性や乗り心地を重視したタイヤを選んでみてください。

これらのタイヤは、ノイズを吸収するトレッドパターンや柔らかいコンパウンドを採用していることが多く、車内に侵入するロードノイズを大幅に低減できます。精神的な疲労感がかなり楽になりますよ。

その他の車両側対策

  • ロードノイズ「デッドニング」: タイヤ交換でもまだ音が気になる、あるいはHVオーナーで究極の静粛性を追求したい場合は、専門業者による「防音デッドニング」が最終手段となります。ノイズの侵入源となるフロア(床下)、ルーフ(天井)、タイヤハウスなどに制振材や遮音材・吸音材を物理的に施工することで、ノイズの発生と侵入を根本から抑制します。
  • 横風(ふらつき)対策: 原因4で挙げた、高速走行時のステアリング疲労(ふらつき)は、車両の空力特性を見直すことで軽減できる場合があります。SUVやミニバン向けの一般的な対策ですが、もし使っていないルーフキャリアやルーフボックスを付けっぱなしにしている場合は、高速道路に乗る前には取り外すことが推奨されます 。これにより車体の側面積が減少し、横風を受けた際のふらつきが軽減され、ステアリング修正の頻度が減り、疲労が軽減します 。

新型の運転支援(ADAS)の効果

さて、ここまでは主に旧型(170系)オーナーや、ハードウェアの制約に対する対策が中心でした。

しかし、現行の新型(10系)シエンタにおいて、疲労対策の「切り札」となるのが、最新の運転支援システム(ADAS:Advanced Driver-Assistance Systems)の搭載です。

これが、旧型(170系)以前のモデルとは疲れ方が「決定的に」違う最大の理由かもしれません。実際のオーナーさんからも「運転支援がスゴイ」「これのおかげで長距離が楽」という体験談が数多く寄せられています 。

新型(10系)の「疲れない」2大機能

・1. レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)

これは、原因4で挙げた「アクセルを踏み続ける疲労」を根本から解消します。高速道路はもちろん、新型シエンタのすごいところは、なんと

一般道や渋滞中も、先行車に追従して自動で加減速、そして「停止・再発進」までやってくれる

ことです。ハンドルスイッチでの簡単な操作 だけで、最もストレスのかかる渋滞時のアクセル・ブレーキ操作から解放されます。これにより、特に長時間の運転や帰省ラッシュ時の「足の疲れ」が劇的に軽減されます。

・2. レーントレーシングアシスト (LTA)

こちらは、原因4で挙げた「横風などによるステアリング修正疲労」を解消します。車載カメラが車線を認識し、車線の中央を維持するようにステアリング操作をアシストしてくれます 。ドライバーはステアリングに軽く手を添えているだけで済むため、あの無意識の修正舵による「神経的な疲労」が大幅に軽減されます。悪天候時や長距離運転でも、リラックスして運転に臨めるようになります。

これらのADAS機能は、ドライバーの役割を、常に車を操作し続ける「オペレーター」から、システムが正しく作動しているかを見守る「モニター(監視役)」へと変化させます。

この「操作負荷」から「監視負荷」への質の変化が、肉体的・精神的な負担を大幅に削減してくれるんです。

これだけ進化したADAS(運転支援システム)が搭載されているなら、長距離運転の疲労も劇的に変わりそうですよね。

こうした最新技術が詰まった新型シエンタは、「SOMPOで乗ーる」のようなカーリースを利用して、税金や維持費の心配なく定額で乗り始めるのもおすすめです。購入前の「お試し」としてリースを利用する方も増えていますよ。

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オーナーは「疲れない」との声も

ここまで「疲れる」というネガティブなキーワードを前提に話を進めてきましたが、最後にとても重要な事実をお伝えします。それは、実際のオーナーレビューを公平に調べてみると、正反対の「疲れない」という評価もちゃんと存在していることです。

代表的なものとして、こんなレビューがあります。

これは一体何を意味しているのでしょうか?

私は、結局のところ「シエンタは疲れる」問題というのは、シエンタという車が持つ絶対的な欠陥(=誰が乗っても疲れる)というわけではなく、非常に「条件による」相対的かつ属人的な問題である、ということを強く示しているのだと思います。

その「条件」とは、本レポートで分析してきた以下の3つの組み合わせです。

  • ドライバーの体格や体質(とシートの相性、音への敏感さ)
  • 乗っているシエンタの世代(ADASが充実した10系か、ハードの制約がある170系か)
  • 主な使用用途(高速道路での長距離が多いか、街乗り中心か)

これらの組み合わせによって、ある人にとっては「すごく疲れる車」になり、別のある人(例:新型10系でADASを多用する人、体格がシートにピッタリ合った人)にとっては「長距離でも疲れにくい大満足の車」にもなり得る、ということです。

まとめ:シエンタは疲れるの誤解と真実

今回は、シエンタは疲れるというキーワードの背景にある原因と、その具体的な対策を徹底的に深掘りしてみました。

分析を統合すると、シエンタで特に「疲れやすい」と感じてしまう可能性があるのは、以下の3つの特徴を持つドライバーの方かもしれません。

シエンタで「疲れやすい」と感じる可能性のある3つの特徴

  1. 170系(またはそれ以前)のオーナー:「硬めのシート」やテレスコピックの制約、そしてADAS非搭載による「高負荷」な高速道路での運転といった、旧世代ならではのハードウェアの課題に直面している方。
  2. 「エルゴノミクス・ミスマッチ」のドライバー:世代を問わず、テレスコピック機構の不足(または調整幅の不足)により、ご自身の体格(例:身長に対して腕が短い、または脚が長い)と車両のポジションがうまく合致しない方 。
  3. 「ノイズ敏感」なドライバー:特にHVモデルにおいて、シートやポジションには不満がなくとも、HV特有の静粛性が逆にロードノイズを目立たせることで、長距離運転後に原因不明の「精神的な疲労」を感じてしまう方。

しかし、結論として、「シエンタ 疲れる」という問題は、その原因が明確である以上、多くの場合、適切な対策によって解決可能です。

現行の10系オーナーの方は、間違いなく運転支援システム(ADAS)を積極的に、そして正しく活用すること 。これが最強の疲労対策です。もし活用していないなら、宝の持ち腐れかもしれません。

170系オーナーの方は、本ガイドの2章で詳述した、「①運転姿勢の最適化(調整順の見直し)」、「②クッションなど製品によるサポート(腰・首)」、そして「③快適性重視のタイヤへの交換」という3つの対策を講じることで、シエンタの快適性を格段に引き上げることができるはずです。

もし、これから旧型(170系)の中古車を探す場合は、これらの対策(クッション代やタイヤ代)も予算に含めておくと安心ですね。カーセンサーなどで車両本体価格と総額を比較しながら、お得な一台を探してみてはいかがでしょうか。

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この記事が、あなたのシエンタ・ライフをより快適で、疲れ知らずなものにするためのヒントになれば、私としてもうれしい限りです。

※本記事で紹介した対策や製品(クッション、タイヤなど)の効果には、ドライバーの体格や体質により個人差があります。運転姿勢の調整は安全な場所で行ってください。

※製品の選定、デッドニングの施工、タイヤ交換などについては、ご自身の判断と責任において行うか、信頼できる専門の販売店や整備工場にご相談ください。

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