カーリースでクラウンに乗る料金は？審査基準や相場を解説

いつかはクラウン、なんて言葉がありましたが、今の時代は「賢くクラウン」に乗るのがスマートですよね。憧れの新型クラウンに乗りたいけれど、初期費用や維持費を考えると購入はハードルが高いと感じていませんか。

特にカーリースなら、法人や個人事業主の方だけでなく、個人の方でも月々の支払いをフラットにして無理なく高級車ライフを始められます。

この記事では、料金の相場や審査のポイント、そして私が個人的におすすめしたいサービスまで、クラウンをリースで検討している方に役立つ情報を余すことなくお伝えします。

カーリースでクラウンに乗る料金相場とデメリット

まずは皆さんが一番気になるお金の話、つまり料金相場から見ていきましょう。クラウンと一口に言っても、クロスオーバーやスポーツ、セダン、エステートと種類も豊富ですし、契約期間やボーナス払いの設定によって月々の支払額は大きく変わります。

また、カーリース特有のデメリットもしっかり把握しておかないと、後で「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。ここでは、賢くクラウンに乗るための費用の目安と注意点を深掘りしていきます。

月額料金やボーナス払いの有無を比較

クラウンをカーリースで契約する場合、月々の支払額は「契約年数」「グレード」「ボーナス払いの有無」という3つの要素で決まります。

よくWEB広告やチラシで「月々2万円台からクラウンに乗れる！」といった衝撃的な価格を見かけることがありますが、あれは基本的に「ボーナス払い」を年2回、各10万円〜16万円程度併用した場合の金額であることがほとんどですので注意が必要です。

ボーナス併用払いは月々の見かけ上のコストを下げるには有効ですが、ボーナスが出ない月や、会社の業績によってボーナスが減額された時のリスクを考えると、個人的にはあまりおすすめしません。

特にクラウンのような高級車を長く乗る場合、家計や会社のキャッシュフローを安定させるためにも、「均等払い（ボーナス払いなし）」で無理のない計画を立てるのが鉄則かなと思います。

では、ボーナス払いなしの「均等払い」にした場合、実際の相場はどれくらいになるのでしょうか。主要なカーリース会社で、クラウン（クロスオーバー）のベーシックなグレードを契約した場合の目安を比較してみましょう。

ざっくりとした目安ですが、ボーナス払いなしでクラウンに乗るなら、月々5万円台後半〜7万円程度の予算は見ておいた方が良いでしょう。

「KINTO」は金額が高く見えますが、これには高額になりがちな「車両保険付きの任意保険」が含まれているため、トータルコストで計算すると実は割安になるケースが多いんです。

一方、「定額カルモくん」のように11年という長期契約を結ぶことで、月々の支払いを5万円台前半まで抑えるという選択肢もありますね。

クロスオーバーやスポーツのリース価格

16代目クラウンは、従来のセダン一辺倒から脱却し、4つの異なるボディタイプを展開しています。それぞれの車両本体価格が異なるため、当然ながらリース料も大きく変わってきます。ここでは、モデルごとの価格感と特徴を整理しておきましょう。

まず、最も街中で見かけることの多い「クラウン クロスオーバー」です。こちらはエントリーモデルとしての役割も担っており、車両価格も比較的抑えられています。

そのためリース料もシリーズの中では最もリーズナブルで、工夫次第では月額5万円台からの導入が可能です。「まずは新型クラウンを体験したい」という方には最適な選択肢ですね。

次に、エモーショナルなデザインで指名買いが多い「クラウン スポーツ」。こちらはSUVとしての人気が高く、中古車市場でのリセールバリュー（残価）も高めに設定される傾向があります。

そのため、車両価格が高い割にはリース料の上昇幅が抑えられており、クロスオーバーにプラス数千円〜1万円程度のアップで乗れるケースが多いです。

そして、正統派の「クラウン セダン」。こちらはショーファーカー（役員車）としての需要も高く、内装の質感や静粛性は別格です。車両価格も700万円〜800万円クラスとなるため、リース料は月額10万円〜12万円程度を見ておく必要があります。

法人契約の役員車として導入されるケースが圧倒的に多いですね。

新型クラウンの納期の目安と早める方法

新車のクラウンを注文しても、昨今の自動車業界の状況では「納車まで半年待ち」「人気グレードは1年以上」といった話も珍しくありません。

特にハイブリッドモデルやPHEV（プラグインハイブリッド）は、世界的な半導体不足や部品供給の影響を受けやすく、納期が不安定になりがちです。せっかく契約したのに、忘れた頃に納車されるのでは熱も冷めてしまいますよね。

実は、カーリースを利用することで、この納期を大幅に短縮できる可能性があることをご存知でしょうか。これには「メーカー直系」と「大手リース会社」の2つのカラクリがあります。

まず、トヨタ直系のサブスクリプションである「KINTO」です。KINTOはメーカーにとって重要な戦略事業であるため、一般のディーラー販売枠とは別に、KINTO専用の生産枠や在庫枠を確保していると言われています。

そのため、ディーラーで普通に注文すると6ヶ月待ちのクラウンが、KINTO経由なら1.5ヶ月〜3ヶ月程度で納車されるというケースが多発しています。これは、どうしても早く新車に乗りたい方にとっては最強のメリットと言えるでしょう。

また、その他の大手リース会社でも、売れ筋のグレードやカラーを見越して先行発注（在庫確保）している場合があります。「即納車」としてリストアップされている車両であれば、審査さえ通れば最短数週間で納車されることも。

色やオプションに強いこだわりがなければ、こういった即納車リストをチェックするのは非常に賢い方法です。

最新の工場出荷時期の目処については、メーカー公式サイトで随時更新されていますので、契約前に一度確認しておくことをおすすめします。（出典：トヨタ自動車「工場出荷時期目処のご案内」）

短期利用や中古車リースの選択肢

「転勤の間だけ車が必要」「次の車の納車待ちの間だけ繋ぎで乗りたい」といった事情で、3年や5年といった長期契約が難しい場合もあるでしょう。そんな時は、短期リースや中古車リースが便利です。

例えば、「ニコリース」のような短期専門のサービスであれば、最短1ヶ月からクラウンを借りることができます。レンタカーよりは割安で、かつ「わ」ナンバーではないプランを選べることもあるため、短期間のビジネス利用にも適しています。

また、あえて新車にこだわらないのであれば、中古車リースも非常に魅力的です。特に210系（アスリート/ロイヤル）や220系の先代クラウンは、今でも根強い人気があります。

「腐ってもクラウン」と言われる通り、静粛性や乗り心地は現行のコンパクトカーとは比較になりません。これらの中古車をリースすれば、月額2〜3万円台で「クラウンのある生活」を手に入れることも可能です。

定額カルモくんの中古車リースや、KINTO ONEの中古車版など、保証がしっかりついたサービスを選ぶのが安心のポイントですね。

後悔しないために知るべきデメリット

カーリースは「月々定額」「頭金なし」といったメリットばかりが強調されがちですが、構造上のデメリットもしっかり理解しておかないと、「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。

特にクラウンのような高額車両の場合、トラブル時の金額も大きくなりがちです。

これらのリスクを回避するには、「クローズドエンド方式（残価精算なし）」の契約を選ぶこと、そして万が一の全損事故に備えて「リース特約付きの車両保険」に加入しておくことが不可欠です。契約書は隅々までチェックしましょう。

KINTOと他社のサービス内容の違い

クラウンのリースを検討する際、必ず比較対象になるのがトヨタ公式の「KINTO」です。他社との決定的な違いは、「任意保険が月額料金に完全コミコミ」である点です。

通常のカーリースでは、自賠責保険は含まれていても、任意保険（対人・対物・車両保険）は自分で別途加入する必要があります。クラウンクラスの車両保険となると、等級が高いベテランドライバーでも年間10万円以上、若年層なら20万円〜30万円かかることも珍しくありません。

しかし、KINTOなら年齢や等級に関係なく保険料が含まれています。つまり、免許取り立ての20代の方でも、過去に事故で等級が下がってしまった方でも、KINTOなら割安な定額料金でクラウンに乗れるのです。しかも、万が一事故を起こしても月額料金は上がりません。

一方で、KINTOには「絶対に返却が必要（買取不可）」「トヨタ車・レクサス車しか選べない」という制約があります。

「気に入ったら買い取りたい」「輸入車と比較したい」という方には、後ほど紹介する「SOMPOで乗ーる」や「定額カルモくん」の方が適している場合もあります。ご自身の状況に合わせて使い分けるのが正解ですね。

カーリースでクラウンを導入する審査と法人活用

クラウンは車両価格が500万円〜800万円を超える高級車です。軽自動車のリースとは異なり、審査のハードルもそれなりに高くなります。しかし、法人や個人事業主の方にとっては、この「高さ」を経費として処理できるメリットが大きくなります。

ここでは、審査通過のポイントと、ビジネスでの戦略的な活用法について解説します。

審査基準や年収の目安を解説

カーリースの審査は、基本的にクレジットカードやローンの審査と同じく、CICなどの信用情報機関のデータを元に行われます。クラウンの場合、リース総額（車両価格＋期間中の税金・金利相当分など）がかなりの金額になるため、審査は慎重に行われます。

一般的に、クラウンクラスの審査に通るための年収の目安は、年収400万円〜500万円以上と言われています。もちろんこれはあくまで目安で、他に住宅ローンやキャッシングの借り入れがあるかどうかが大きく影響します。

もし審査に不安がある場合は、「頭金を入れてリース元本を減らす（対応している会社の場合）」、「親族などの安定収入がある連帯保証人を立てる」、「グレードを下げて再審査を申し込む」といった対策が有効です。

一度落ちても諦めず、条件を変えて相談してみる価値はあります。

法人や個人事業主の節税メリット

法人や個人事業主の方がクラウンをリース導入する最大のメリットは、「経費処理の簡素化」と「節税効果」にあります。

現金やローンで車両を購入した場合、車両は「資産」として計上され、法定耐用年数（普通車は6年）にわたって減価償却を行う必要があります。つまり、800万円支払っても、その年に全額を経費にすることはできません。

一方、カーリース（特にオペレーティングリース）の場合、原則として月々のリース料をそのまま「全額経費（賃借料）」として計上できます。これにより、利益が出ている年度にリースを開始すれば、効果的な節税対策になります。

また、毎月のリース料には車両代だけでなく、登録諸費用や期間中の自動車税が含まれているため、経理担当者がその都度仕訳をする手間も省けます。

さらに、財務諸表上も「資産」や「負債」に計上されない（オフバランス処理）ため、自己資本比率などの財務指標を悪化させずに高級車を導入できるという、経営上のメリットも見逃せません。（※新会計基準の適用を受ける大企業などは処理が異なる場合がありますので、顧問税理士にご確認ください。）

残価設定ローンとリースの違い

ディーラーに行くと必ず勧められる「残価設定型ローン（残クレ）」と「カーリース」。どちらも「残価」を設定して月々の支払いを抑える仕組みは似ていますが、決定的な違いは「維持費が含まれているかどうか」と「金利の考え方」です。

残クレは一見月々の支払いが安く見えますが、毎年の自動車税の納税通知書は自分に来ますし、車検の時にはまとまった現金が必要です。カーリースはそれらが平準化されているため、毎月のランニングコストが完全に一定になります。

「管理の手間をお金で買う」のがカーリース、「手間はかかっても総支払額を調整したい」のが残クレ、と言えるかもしれません。

輸入車も選べるSOMPOで乗ーるがおすすめ

さて、ここまでクラウンのリースについて様々な角度からお話ししてきましたが、私が個人的に今一番プッシュしたいのが、DeNAとSOMPOホールディングスがタッグを組んだ「SOMPOで乗ーる」です。

クラウンを検討している方の中には、「実はメルセデス・ベンツのEクラスや、BMWの5シリーズなんかも気になっている……」という方が結構いらっしゃるんですよね。

KINTOなどのメーカー系リースだと当然そのメーカーの車しか選べませんが、SOMPOで乗ーるなら国産車だけでなく輸入車も選択可能なんです。これは車好きにはたまらない自由度です。

また、先ほど触れた「Anyca（エニカ）」との連携による維持費削減の話を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、残念ながらAnycaのサービスは終了しています。

しかし、SOMPOで乗ーる自体の「輸入車も選べる」「オプションでリスクヘッジできる」という強みは健在です。クラウンと輸入車を同じ土俵で比較検討できるのは、このサービスならではの大きな魅力だと思います。

カーリースでクラウンに乗るのが最適な選択

今回は、カーリースでクラウンに乗るための料金相場や審査、メリット・デメリットについて徹底的に解説してきました。

クラウンのような高級車こそ、初期費用をドカンと支払うのではなく、カーリースを活用してリスクを分散し、キャッシュを手元に残しておくのが現代の賢い乗り方です。

法人・個人事業主の方はもちろん、個人の方でも「所有」にこだわらず「利用」にシフトすることで、ワンランク上のカーライフがぐっと身近になります。

特に「SOMPOで乗ーる」のように、輸入車も含めて検討でき、契約期間やオプションの柔軟性が高いサービスを選べば、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できるでしょう。

ぜひ一度、公式サイトでご自身の希望するグレードやプランでシミュレーションをして、あなたにぴったりの「クラウンのある生活」をイメージしてみてくださいね。

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