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シエンタのラゲッジボード|純正・社外・自作を耐荷重で比べる

※構成・執筆の一部に生成AIを活用し、内容は筆者が確認・編集したうえで公開しています。

夕方の公園で開けたミニバンの荷室に渡した板と上下に分けた荷物

トヨタの用品で「ラゲージボード」と呼ばれているのは、7人乗りの3列目を床下に格納したときの隙間をふさぐ床板で、荷室を2段にする板は「ラゲージアッパーボード」という別の用品です。

荷室を上下に分けたいなら、10系は5人乗りでも7人乗りでも付く純正アッパーボードが、耐荷重5kgと固定のしかたがはっきりしていて迷いの少ない選択肢になります。

バーを使わない社外品や自作は形の自由がききますが、耐荷重の記載がない品が多いため、純正の5kgを目安に軽い物だけを上に載せる前提で選びます。

記事のポイント

  • 「ラゲージボード」は3列目の隙間をふさぐ板、2段にするのは「ラゲージアッパーボード」
  • 10系の純正アッパーボードは5人乗り・7人乗りとも設定があり、耐荷重は5kgでネット固定が条件
  • 社外品で耐荷重と適合をはっきり書いているのは、10系5人乗り専用のプロダックス製など一部だけ
  • 自作はユーティリティホール1か所3kg(板の重さ込み)とねじ込み10mmまでを守る

シエンタの「ラゲッジボード」は3つの物を指す

「シエンタ ラゲッジボード」で調べると、役割の違う3つの板が同じ名前で並びます。

買い間違えを防ぐために、まず呼び名と役割を分けておきます。

呼び名何をする板か10系(2022年8月〜)170系(2015年7月〜2022年8月)
デッキボード荷室の床そのもの。下にデッキアンダートレイがある標準装備標準装備(5人乗りは前後2枚)
ラゲージボード(純正用品 11,000円)3列目を床下に格納したときの隙間と凹凸をふさぎ、床を平らにする3列シート車に設定2列シート車・車いす仕様車を除いて設定
ラゲージアッパーボード(純正用品 単品13,200円)荷室を上下2段に仕切る乗車定員の制限なし2列シート車(5人乗り)だけ

価格は消費税込みのメーカー希望小売価格で、10系は2026年10月時点のトヨタ公式アクセサリーの案内、170系は販売当時の用品案内の金額です。

「荷物の隙間への落下を防ぎたい」なら純正ラゲージボード、「上下に分けて荷物を整理したい」ならアッパーボードと、目的で選ぶ物が決まります。

通販では、他車種用の車中泊ベッドキットまで「ラゲッジボード」の名前で出てくることがあります。

寝るための床を作りたい場合は板選びの考え方が変わるため、5人乗り・7人乗りのフラット化と車中泊の道具を先に確かめてください。

純正・社外・自作を耐荷重で比べる

荷室を2段にする板は、純正・社外品・自作の3通りで手に入ります。

見た目や価格より先に、上に何kgまで載せられると書かれているかと、自分の車に合うと書かれているかで比べます。

種類価格の目安耐荷重適合固定のしかた
純正アッパーボードセット(10系)47,300円5kg10系の全車型フック4個とシステムバー2本に載せ、走行時はネットで固定
プロダックス カーゴトレイ約3万円5kg10系5人乗りだけ(ラゲージにACコンセント付きの車は不可)ユーティリティホールにねじで留める
ノーブランドの置くだけ型約1.6万〜2.6万円記載なし商品ごとの説明だけ載せるだけの品が多い
自作(10系5人乗りの例)材料費12,556円根拠となる数字なし自分で型を取るホールに付けた受けに載せる

純正は2026年10月時点のトヨタの案内、社外品はAmazonの掲載(2026年10月)、自作は個人の作例の材料費です。

耐荷重が「記載なし」の品は、重い物を載せてよいという意味ではなく、メーカーが数字を示していないという意味です。

表から、選び方は次のように分かれます。

  • 10系で、乗車定員を問わず数字の裏付けがほしい人は純正セット
  • 10系5人乗りで、純正のバー2本を邪魔に感じる人はプロダックスのカーゴトレイ
  • 7人乗りや170系で、バーを使わない板がほしい人は、耐荷重の記載がない前提でノーブランド品か自作

これから買う人は、5人乗りか7人乗りかで付けられる板の選択肢が変わる点も、車選びの材料になります。

荷室の広さを自分の荷物で確かめたい場合は、試乗で5人乗りと7人乗りを見比べる点を参考にしてください。

純正ラゲージアッパーボードの価格と適合

純正のアッパーボードは、ボード単体ではなく、ラゲージの左右にあるユーティリティホールにフックを付け、システムバーを渡した上に載せる仕組みです。

10系は5人乗りにも7人乗りにも付く

トヨタ公式のカスタマイズカーの案内では、ラゲージアッパーボードセットに乗車定員の設定が書かれていません。

同じページに「設定のない商品は、全車型に適用」とあるため、10系では5人乗りにも7人乗りにも付けられます。

ボードの耐荷重は5kgで、荷物を載せて走るときはラゲージマルチネットで固定するよう案内されています。

(参考:トヨタ シエンタ FAMILY with SIENTA)

10系の主な純正用品の価格は次のとおりです。

用品価格(税込)中身・条件
ラゲージアッパーボードセット47,300円フック4個・システムバー2本・ラゲージマルチネット・アッパーボード
ラゲージアッパーボード(単品)13,200円耐荷重5kg
システムバー(1本)13,200円使用時の長さ約1,247mm、耐荷重5kg
ユーティリティフック(2個入)4,400円バーやネットを付ける土台
ラゲージマルチネット(単品)12,100円荷崩れを防ぐネット
FUN×FUNラゲージセット64,900円上のセットにラゲージソフトトレイを加えた品。2列シート車用と3列シート車用がある

2026年10月時点のトヨタ公式アクセサリーの案内による価格です。

セットと同じ数を単品でそろえると、計算上は合計60,500円になり、セットのほうが13,200円安くなります。

2列用と3列用に分かれているのはFUN×FUNラゲージセットのほうで、アッパーボードセットは定員で分かれていません。

取り付けでは、フックを付けられる位置に決まりがあります。

2列シート車は左右の①②③の合計6か所、3列シート車は②③の合計4か所にフックを付けられます。

2列シート車のいちばん上にあるホール①にシステムバーを付けると、SRSサイドエアバッグとSRSカーテンシールドエアバッグが正常に作動しなくなるおそれがあると、トヨタは案内しています。

ボードを支えるバーは、②③に付けたフックに渡します。

ホール②③のフックにバー2本を渡しボードとネットを重ねる2段の構造図
上段の板はフックとバーで支え、ネットで押さえる

3列シート車はフックを付けられる場所がちょうど4か所なので、アッパーボードに要るフック4個で全部の場所を使うことになります。

ホールの位置や、フック・ネットの使い分けは、ユーティリティホールの位置とフックの付け方にまとめています。

170系は5人乗り(FUNBASE)だけの設定

先代の170系では、ラゲージアッパーボードは2列シート車、つまり5人乗りのFUNBASEだけの用品でした。

販売当時の用品案内では、ボードは単品13,200円、大きさはW1,206×L660mm(最大部の厚さ46mm)、耐荷重は5kgです。

フック4個・システムバー2本・ネットを含むセットは、2列シート車用で41,800円でした。

170系の7人乗り・6人乗りには純正のアッパーボードがないため、2段にするなら社外品か自作になります。

170系はすでに生産を終えているので、純正用品をいま新品で注文できるかは販売店で確かめてください。

社外品は耐荷重と適合の書き方で選ぶ

社外のアッパーボードは、価格よりも、耐荷重と適合をメーカーがどこまで書いているかで差がつきます。

2026年10月にAmazonで確かめた範囲では、耐荷重と適合の両方をはっきり書いているのは、国内の木工メーカーであるプロダックスの10系用カーゴトレイだけでした。

商品ページには、10系の5人乗り専用で全グレード(ハイブリッド車を含む)に対応、7人乗りには非適合と書かれています。

耐荷重は5kgで、純正と同じ数字です。

ラゲージデッキサイドに純正のアクセサリーコンセントを付けた車には取り付けられない、という注意もあります。

アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)は、10系のハイブリッド車にメーカーオプションで設定され、ラゲージ側は右のデッキサイドに付きます。

ハイブリッドの5人乗りに乗っている人は、荷室の右側にコンセントがあるかを先に見てください。

純正のバー2本が荷物の出し入れの邪魔になると感じる10系5人乗りの人にとって、ねじで留める板で耐荷重が書かれている品は、選べる数が限られます。

コンセントのない10系5人乗りなら、この条件に合うのがプロダックスのカーゴトレイです。

購入前に、商品ページで対応する型式と年式を確認してください。

7人乗りや170系向けに見つかったのは、ノーブランドの「置くだけ」型でした。

「10系の5人乗り・7人乗り全てに合う」とうたう品や、170系の7人乗り・6人乗り専用とうたう品があります。

ただし、どれも耐荷重の記載がなく、説明が商品名だけの品もあります。

使うなら、純正と同じ5kgを上限の目安にして、タオルや軽いバッグのような物だけを上に置く使い方にとどめるのが無難です。

下段の床を整えてから2段にする

2段にすると、重い物や背の高い物は下段に置くことになるため、下段の床の状態も使い勝手を左右します。

10系7人乗りで3列目を床下に格納すると、床に隙間と凹凸ができます。

この隙間をふさいで平らにするのが純正のラゲージボード(11,000円、3列シート車に設定)で、3列目を使うときは荷台部分に折りたたんで収納できます。

170系の5人乗りは、デッキボードが前側とうしろ側の2枚に分かれ、うしろ側を裏返すと背の高い荷物を積むときに使えると取扱説明書にあります。

床下のデッキアンダートレイは、10系のハイブリッド車では5人乗りのFF車だけに記載があるなど、パワートレインと駆動方式で違いがあります。

ラゲッジスペースの寸法や床下の容量の違いは、5人乗りと7人乗りの荷室と装備の違いで比べています。

10系5人乗りでは、床に置くだけの社外の床板もあります。

プロダックスのフロアパネルは、2022年8月以降の10系5人乗り専用(7人乗りには非対応)で、15mm厚の木材にクッションフロアを貼った置くだけの板です。

メーカーは、同じプロダックスのカーゴトレイと組み合わせて荷室を2段にする使い方を案内しています。

床の傷や汚れを気にせず下段に重い物を置きたい人にとって、上段のカーゴトレイと組み合わせる前提で作られている点が選ぶ理由になります。

購入前に、商品ページで対応する型式と年式を確認してください。

ラゲッジボードを自作するときの数字

自作は、トヨタが示している数字を超えないように作るのが前提です。

自作ボードに何kg載せてよいかを示す資料はないため、私は使える数字を取扱説明書の範囲に限って考えています。

確認できた自作の例

公開されている自作の記録には、10系5人乗りのハイブリッド車で作った例があります。

純正のバー2本が邪魔なこと、テーブルとしても使いたいことが、自作を選んだ理由として書かれています。

作り方の要点は次のとおりです。

  • 厚さ18mmのパイン集成材を1250×545mmに切り、左右の曲線と車内の突起を型紙からジグソーで切る
  • 荷室四隅のふたを外したM6のねじ穴に、戸当たりゴムをボルトで付けてボードの受けにする
  • 給電システム(AC電源)のスイッチを避ける切り欠きを入れる
  • 取り外し用の穴を4隅にあけ、水性ニスで仕上げる

材料費は12,556円で、純正セットの価格より安く収まっています。

一方で、この記録にはボードの強度や載せてよい重さの数字はありません。

ホールは1か所3kg・ねじ込み10mmまで

受けをユーティリティホールに付けるなら、取扱説明書の数字が上限になります。

  • ねじはM6(ピッチ1.0mm)
  • 取り付け面からの深さは10.0mm
  • 耐荷重は1か所3kgで、取り付けるフックなどの重さも含む

板の重さもこの3kgに入るため、作ったボードは載せる前に量っておきます。

4か所で受けても、荷物の位置によって重さは偏るので、4か所分を足した数字まで載せられるとは考えないでください。

載せる量は、純正アッパーボードの5kgを目安に軽い物だけにし、重い物は下段の床へ置きます。

2列シート車では、公式にシステムバーをホール①に付けないよう案内されているため、棒や板を渡す自作の受けも①を避けるのが筋だと私は考えます。

取扱説明書には、デッキボードの上に立ったり無理な力をかけたりしないよう注意も書かれています。

取り付けや改造を伴う作業は、必ず整備工場や販売店へ相談してください。

受けにユーティリティフックを使う場合、市販のフックには長いビスが付いている品があります。

付属ビスがM6×25mmの品なら、フックの厚みを差し引いて、ホールにねじ込まれる長さが10mm以内に収まるかを先に確かめ、超えるなら短いビスに替えます。

2段にしたときに載せてよい物と固定

板を付けたあとは、何を上に置くかと、走行中に動かないかが使い勝手と安全を分けます。

取扱説明書には、荷室に積むときの注意として次の4つが書かれています。

  • シートの背もたれより高い物を積まない
  • 積んだ荷物はすべてしっかり安定させる
  • 荷物を積み過ぎない
  • 荷重を不均等にかけない

上段に向くのは、ティッシュ、タオル、たたんだ上着、軽い布バッグのような、合計で5kgに収まる物です。

クーラーボックスや飲み物の箱、工具のような重い物は下段に置きます。

純正のアッパーボードは、荷物を載せて走るならラゲージマルチネットでの固定が条件です。

ネットのない社外品や自作の板でも、急ブレーキで前に飛ばないよう、ベルトやネットで押さえる方法を決めてから使い始めてください。

モデリスタのバックドアネットは、ラゲージアッパーボードやラゲージボードを付けた車には設定がないと案内されています。

バックドア側の収納を足す予定がある人は、板と同時に使えるかを販売店で確かめてから選ぶと二度手間を防げます。

シエンタのラゲッジボードに関するよくある質問

シエンタのラゲッジボードは7人乗りにも付けられますか?

10系なら、純正のラゲージアッパーボードは7人乗りにも付けられます。

170系の純正アッパーボードは5人乗りだけの設定だったため、7人乗りでは社外品か自作になります。

170系のシエンタのラゲージボードは10系に使えますか?

使えるという案内はなく、トヨタは世代ごとに別の用品として案内しています。

10系の7人乗りには、10系用として案内されている3列シート車向けのラゲージボードを選んでください。

シエンタのラゲッジボードには何kgまで載せられますか?

純正のラゲージアッパーボードは5kgまでで、載せて走るときはネットでの固定が条件です。

耐荷重の記載がない社外品や自作の板は、純正の5kgを目安に軽い物だけにしてください。

バーを使わない置くだけのシエンタのラゲッジボードはありますか?

社外品にあり、10系用と170系用の両方が通販で売られています。

ただし見つかった品はどれも耐荷重の記載がないため、上に置く物は軽い物に限ってください。

シエンタのラゲッジボード選びのまとめ

シエンタの純正「ラゲージボード」は7人乗りの3列目の隙間をふさぐ板で、荷室を2段にするのは「ラゲージアッパーボード」です。

10系の純正アッパーボードは5人乗り・7人乗りとも付き、耐荷重5kgでネット固定が条件です。

170系の純正アッパーボードは5人乗りのFUNBASEだけの設定でした。

社外品は、耐荷重と適合をメーカーが書いているかで選び、書いていない品は軽い物専用と考えます。

自作は、ホール1か所3kg(板の重さ込み)とねじ込み10mmまでを守り、上に載せる量は純正の5kgを目安にします。

純正アッパーボードの価格や設定は変わることがあるため、注文前にトヨタの販売店で今の内容を確かめてください。

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篠原 航

DRIVE SHIFTの運営者・篠原 航(ペンネーム)です。シエンタは所有していないため体験談は書かず、トヨタ公式の主要諸元表や取扱説明書、国の資料を読み比べて、年式やグレードによる違いと費用を表と計算で示しています。

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