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シエンタの残価率は高い?年数・グレード・色別に徹底調査

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シエンタの購入を考えている時、やっぱり気になるのが「シエンタの残価率」ですよね。「3年落ちや5年落ちでどれくらい価値が残るんだろう?」とか、「7年落ち、10年落ちでも値段はつくのかな?」って。

特にシエンタはモデルチェンジがあったので、現行(10系)と旧型(170系)で残価率がどう違うのか、気になるところです。

さらに、ハイブリッドとガソリン車でどっちがお得なのか、人気のグレード(Z、G、X)や、旧型で人気のGクエロはどうなのか。

人気色による差や、ディーラーの残価設定(残クレ)の仕組みと実際の買取価格(市場残価率)の関係も複雑で、調べ始めるとキリがないかもしれません。

この記事では、そんなシエンタの残価率に関する疑問を、年数別、モデル別、グレード別に分かりやすく掘り下げていきます。

記事のポイント

  • シエンタの年数別(3年・5年・7年)の残価率データ
  • 現行(10系)と旧型(170系)の残価率の違い
  • ハイブリッド車とガソリン車の残価率を比較
  • 残価率が高いグレードや人気色の選び方

シエンタの残価率の全体像と年数別推移

駐車場に並ぶ年式の異なるトヨタ・シエンタの旧型モデル(170系)数台の上に、年数経過と残価率の推移を示すグラフが重ねられている。

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まずは、シエンタの残価率が年数の経過でどう変わっていくのか、具体的なデータを見ながらチェックしていきましょう。特に「3年落ち」と「5年落ち」は乗り換えの目安になるので、注目ですね。

シエンタの残価率、3年落ちは何%?

新車から最初の車検を迎える3年落ち。ここは中古車市場でも需要が高く、シエンタはかなり高い残価率をキープしています。

データを見ると、旧型(170系)の場合、ガソリン車の特別仕様車「G Cuero(クエロ)」や「G Safety Edition」で66%という数値が出ています。標準グレードでも60%台前半を維持していることが多いようです。

ハイブリッド車も「ハイブリッド G Cuero」などで61%と高いですが、この時点ではガソリン車の方がやや残価率(%)で有利な傾向が見られますね。

3年落ち(170系)の傾向

  • ガソリン車(最高): 66% (G Cuero / G Safety Edition)
  • ハイブリッド車(最高): 61% (ハイブリッド G Cueroなど)
  • 全体: 50%台後半~60%台

多くの車が新車価格の半値近くまで下がる中で、60%台を維持しているのは、シエンタの人気がいかに根強いかを示しているかなと思います。

5年落ちシエンタの残価率は平均50%?

乗り換えを検討する人が最も多くなるタイミング、5年落ち。ここでの残価率が、その車の本当の資産価値を示すと言ってもいいかもしれません。

シエンタ(170系)は、この5年落ち時点でも平均して50%前後という驚異的な残価率を維持しているデータがあります。5年で新車価格の半分も価値が残るのは、かなりスゴイことです。

もちろん、これはあくまで平均的な目安。他のデータでは、5年落ちの残価率の幅が「13.0%~82.1%」や「76.1%~37.3%」となっているものもありました。これは、車の状態やグレード、色によって、実際の査定額には大きな幅が出ることを示していますね。

ただ、人気のグレードであれば50%を超える実力があるのは間違いなさそうです。例えば、あるデータではガソリン車の「G Cuero」で53%、ハイブリッド車でも「ハイブリッド FUNBASE G」が49%となっています。

データの「幅」に注意

残価率のデータは、調査時期や対象台数によって数値が異なる場合があります。市場トレンドが「前月から下降」しているという情報もあるので、あくまで「目安」として捉え、実際の売却時は複数の買取店で査定してもらうのがベストです。

7年・10年落ちの残価率はどうなる?

さらに長く乗った場合はどうでしょうか。

7年落ちの残価率 (170系)

2回目の車検を終えた7年落ち。旧型(170系)のデータでは、ガソリン車「G」や「X」で36%、ハイブリッド車「ハイブリッドG」で35%という数値があります。

7年が経過しても、新車価格の1/3以上の価値が残る可能性があるというのは、さすがトヨタ車、といったところでしょうか。

面白いのは、3年落ちや5年落ちの時点ではガソリン車の方が残価率で優位でしたが、7年経つとハイブリッド車との差がほとんどなくなっている点ですね。

10年落ちの残価率 (80系)

10年落ちとなると、対象は主に初代シエンタ(80系)の後期モデルになります。

データによると、10年落ちの80系後期モデルで残価率10%(買取額 約24万円)という記録があります。他のデータでも10%~15%程度と、10年経過しても一定の価値(20万円前後)が残るようです。

これは、シエンタが持つ「コンパクトな3列シートミニバン」という独自のポジションが、年式が古くなっても一定の需要に支えられている証拠かなと思います。

現行(10系)の残価率は異常に高い?

最新の自動車ショールームで、新型トヨタ・シエンタ(10系)のハイブリッドZが展示され、その後ろの大型ディスプレイには、現行モデルの残価率が非常に高いことを示す棒グラフが表示されている。

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さて、今まさに新車で買える現行モデル(10系)。こちらの残価率が、今ちょっと「異常」とも言える状況になっています。

市場のデータを見ると、発売から1年未満の「ほぼ新車」のような個体で、なんと「ハイブリッド Z」が88.3%、「ガソリン Z」でも84.7%という、新車価格に迫るような残価率が記録されています。

実際の買取実績を見ても、2023年式や2024年式の高年式モデルが300万円を超える価格で取引されている例もあります。

現行10系の残価率 (1年未満目安)

  • ハイブリッド Z: 88.3%
  • ガソリン Z: 84.7%
  • ハイブリッド G: 82.5%
  • ガソリン G: 81.1%

これは、シエンタ本来の人気に加えて、新車の長納期化(半導体不足など)が大きく影響していると考えられます。「新車が待てない」という人が、すぐに乗れる中古車市場に流れ込んだ結果、特に人気のハイブリッドモデルの価格が異常に高騰している状態ですね。

この高騰は、新車の供給が安定してくれば、いずれ落ち着いて「正常化」していくと私は見ています。将来的な目安としては、旧型(170系)の1年落ち残価率(70%~75%程度)あたりが参考になるかもしれません。

旧型(170系)の残価率を徹底分析

中古車販売店で、旧型トヨタ・シエンタ(170系)の「Gクエロ」が展示され、その奥のディスプレイには170系の残価率分析グラフが示されている。

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中古車市場で今いちばん多く流通していて、購入を検討している人も多いのが、旧型(170系、2015年~2022年)だと思います。

このモデルの残価率は、一言でいうと「非常に安定的」です。

先ほども触れましたが、3年落ちで60%台(最高66%)、5年落ちで50%台(最高53%)を維持しているのが最大の特徴。急激な値崩れがしにくい、まさに「価値が落ちにくい車」のお手本のような推移をしています。

特に人気が高いのは、後ほど詳しく触れますが、特別仕様車の「Gクエロ」です。3年落ちで68%~69%という高い残価率を記録したデータもあります。

旧型オーナーが注意すべき「フルモデルチェンジ」

旧型(170系)の残価率は安定していますが、資産価値が大きく動く唯一のタイミングが「フルモデルチェンジ」です。

新型(10系)が登場したことで、旧型は「型落ち」となり、中古車市場での需要が新型に移行します。もし170系に乗っていて、一番高く売りたいと考えていたなら、ベストな売却タイミングは「新型が発表される直前」だった、ということになりますね。

シエンタ残価率を高める重要ポイント

ここからは、シエンタの残価率を最大化するために知っておきたい「選び方」のポイントを解説します。パワートレイン(ハイブリッドかガソリンか)、グレード、そしてボディカラー。この3つがめちゃくちゃ重要です。

ハイブリッドとガソリンの残価率比較

自動車ショールームで、赤色のハイブリッド車と黒色のガソリン車の新型トヨタ・シエンタ(10系)が向かい合って展示され、その後ろの大型スクリーンには、それぞれの残価率を示す比較グラフが映し出されている。

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「ハイブリッドとガソリン、どっちがリセールで有利?」これはシエンタ選びで最も悩ましいポイントの一つだと思いますが、実はこの答え、モデル(年式)によって「正反対」になるんです。

ケース1: 旧型(170系)は「ガソリン車」が有利

現在の中古車市場のメインである旧型(170系)では、一貫してガソリン車の方がハイブリッド車よりも高い残価率を示しています。

  • 1年後: ガソリン車 (最高 75%) vs. ハイブリッド車 (最高 70%)
  • 3年後: ガソリン車 (最高 66%) vs. ハイブリッド車 (最高 61%)
  • 5年後: ガソリン車 (最高 53%) vs. ハイブリッド車 (最高 49%)

「買取額はほぼ変わらない」という市場実態もあるようです。ハイブリッド車は新車価格が数十万円高いのに、売る時の価格がガソリン車と変わらない…となると、新車時に払ったハイブリッドシステムのコストは、売却時に回収できていない、ということになりますね。

これは、海外の輸出市場で構造がシンプルなガソリン車が好まれることや、中古車として買う場合のバッテリー劣化への懸念などが影響していると考えられます。

ケース2: 現行(10系)は「ハイブリッド車」が有利

ところが、2022年に登場した現行(10系)では、このトレンドが完全に逆転しました。

先ほど見た通り、現行10系ではすべての主要グレードでハイブリッド車がガソリン車の残価率を明確に上回っています

  • ハイブリッド Z (88.3%) > ガソリン Z (84.7%)
  • ハイブリッド G (82.5%) > ガソリン G (81.1%)

これは、近年のガソリン価格高騰による燃費性能への注目度アップや、新車供給不足の中で、特に人気の高いハイブリッドモデルに需要が殺到した結果だと分析できます。

まとめ: パワートレインの選び方

旧型(170系)を買う/売るなら、トータルコストでガソリン車が有利。

新車(10系)を買うなら、将来の残価率を重視するならハイブリッド車が有利。

グレード別残価率(Z、G、X)

残価率を最大化するためのグレード選びの戦略は、新旧モデル問わず共通しています。それは、「ベースグレード(X)を避け、上位グレード(Z, G)を選ぶ」ことです。

現行(10系)は「Z」が圧倒的

現行10系では、最上位グレード「Z」の残価率が圧倒的に高くなっています。

  • ハイブリッド: Z (88.3%) vs. G (82.5%)
  • ガソリン: Z (84.7%) vs. G (81.1%)

「Z」に標準装備される上級ファブリックシートや、オプション設定のパワーバックドアなどの快適装備が、新車時の価格差以上に中古車市場で高く評価されている証拠ですね。実際の買取実績でも「Z」グレードが上位を占めています。

旧型(170系)は「G」以上が必須

旧型(170系)のデータを見ても、ベースグレード「X」は一貫して最も低い残価率になっています。

  • 3年落ち: G (65%) vs. X (59%)
  • 5年落ち: G (51%) vs. X (48%)

「X」は新車価格が安いので、残価「率」も高くなりそうに思えますが、実際は買取「額」の落ち込みがそれ以上に大きいんです。

新車時に「G」との価格差(約15万円)を節約しても、3年後には残価率で6%以上の差がつくため、売却時の手取り額を考えると「G」を選んだ方がトータルで得する可能性が高い、と分析できますね。

旧型のGクエロは残価率が高い?

旧型(170系)のグレード選びで、もう一つ見逃せないのが特別仕様車「G Cuero(クエロ)」の存在です。

この「Gクエロ」、標準グレードを上回る高い残価率を誇っています。

  • 3年落ちデータ: G Cuero (66%) vs. 標準 G (65%)
  • 5年落ちデータ: G Cuero (53%) vs. 標準 G (51%)

別のデータでは、3年落ち(走行距離2万km台)で「Gクエロ」が68%、「ファンベース Gクエロ」が69%という、さらに高い数値を記録しています。

「クエロ」の特徴である合成皮革とファブリックを組み合わせたシートや、専用の内装デザインといった「ちょっとイイ感じ」の付加価値が、中古車市場でも高く評価され続けているんですね。

旧型170系の中古車を探すなら、Gクエロは「狙い目」と言えるかもしれません。

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残価率が高い人気色(白・黒・ベージュ)

ボディカラー選びは、単なる好みの問題じゃありません。売却時の査定額に数万円から10万円以上の差を生む、重要な「経済的選択」です。

最強の定番色「ホワイトパール」と「ブラック」

リセールバリュー(残価率)で最強の「鉄板」カラーは、やはりこの2色です。

  • ホワイトパールクリスタルシャイン (有料色)
    • 人気・流通量ともにNo.1。新車時に有料オプション(33,000円)ですが、売却時には「他の色より数万円~10万円以上高い」査定が期待できるため、オプション代を払っても「お釣りがくる」可能性が最も高い色です。
  • ブラック (無料色)
    • 無料カラー(オプション料金なし)の中では、最もリセールが高いと評価されています。堅実な選択肢ですね。

注目のトレンドカラー「ベージュ」

最近、この「白・黒」の2強体制に割って入る注目株が「ベージュ」です。

1年落ち時点の市場データでは、なんと「ベージュ」が基準色のホワイトパールに対し「+6万円」という、最も高い評価を得ているというデータがあります。(同データでは「ブラックマイカ」も「+3万円」と白を上回っています)

これは現行10系の登場とも連動した近年の「アースカラー」ブームを反映したもので、「アーバンカーキ」などと共に、新たな高リセールカラーとして定着しつつあります。

リセールで不利になる色

逆に、注意したい色もあります。データでは「シルバーメタリック」が、基準色のホワイトパールに対し「-9万円」という厳しい評価になっています。汚れが目立たないなど管理は楽なんですが、リセール面では明確に不利なようです。

赤や青といった個性的な色も、中古車市場では買い手が限定されるため、定番色に比べると不利になるのが一般的ですね。

ディーラーの残価設定は損か得か?

自動車ディーラーのショールームで、男性の営業担当者が女性客に新型トヨタ・シエンタの残価設定ローンについて説明している。背後のスクリーンには、市場残価率とディーラー設定残価率の比較、そしてその差額を示すグラフが表示されている。

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シエンタの購入方法として「残価設定ローン(残クレ)」を検討する人も多いと思います。この時、必ず目にするのが「ディーラーの設定残価率」です。

例えば、トヨタの公式な設定では、3年プランで50.0%、5年プランで38.0%といった数値が示されています。(※金利1.9%の場合のシミュレーション例)ここで、絶対に知っておかないといけないことがあります。

それは、この記事でずっと見てきた「市場残価率(リセールバリュー)」と、ディーラーがローン用に設定する「設定残価率」は、全くの別物だということです。

「市場残価」 vs. 「設定残価」

  • 市場残価率 (リセール): 実際の買取市場での「時価」。シエンタは5年落ちで50%を超える実力があります。
  • 設定残価率 (残クレ): ディーラーがローンのために「設定」した価格。将来のリスクを避けるため、市場価格より低く設定されるのが普通です。(例: 5年で38.0%)

もし5年後に、あなたのシエンタの「市場残価(時価)」が53%(仮に130万円)なのに、「設定残価」が38%(仮に95万円)だった場合…。

この時、もしあなたが「車両をディーラーに返却する」を選ぶと、この差額35万円(130万 - 95万)を丸ごと損することになってしまいます。

シエンタのような高残価率車での賢い戦略は、最終回に「車両を(設定残価の95万円で)自分で買い取る」手続きをして、即座に「中古車買取店に持ち込み、市場価格(130万円)で売却する」ことです。

これにより、差額の35万円を自分の手元に残すことができます。残クレを利用する場合、この「出口戦略」を知っているかどうかで、数十万円の差がつく可能性があるんです。

※上記はあくまで一例です。実際の残価や買取額は、車両の状態や市場動向によって大きく変動します。必ず専門の買取店にご相談ください。

残価が保証されて、契約終了時の手間もない『カーリース』という選択肢もありますよ。

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シエンタ残価率を最大化する戦略(まとめ)

最後に、これまで見てきた情報を総まとめして、「シエンタの残価率を最大化する」ための具体的な戦略を整理します。

シエンタ残価率を最大化する「選び方」4選

  1. パワートレイン旧型(170系)なら、経済合理性の高い「ガソリン車」を選ぶ。・新車(10系)なら、高リセールが期待できる「ハイブリッド車」を選ぶ。
  2. グレード・ベースグレード「X」は避ける。・「G」以上、可能なら「Z」(10系)または「G Cuero」(170系)を選ぶ。
  3. カラー・シルバーメタリックなど、リセールで不利になる色は避ける。・定番の「ホワイトパール」「ブラック」、またはトレンドの「ベージュ系」を選ぶ。
  4. 売却タイミング・最大のリスクである「フルモデルチェンジ」の直前に売却する。

もちろん、これらは「残価率」という側面だけを切り取った戦略です。ご自身のライフスタイルや予算、そして何より「乗りたい!」と思う気持ちを一番大切にして、ベストなシエンタを選んでいただければと思います。

本記事に記載されている残価率や買取価格のデータは、過去の実績や市場調査に基づいた一例であり、あくまで目安です。将来の買取価格を保証するものではありません。車両の状態(走行距離、傷、修復歴など)や市場の動向によって、実際の査定額は大きく変動します。正確な情報を得るためには、必ず複数の買取専門店で査定を受けることをお勧めします。

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