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シエンタのガソリン容量!新型と旧型(170系)の違い

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トヨタの人気コンパクトミニバン「シエンタ」の購入を検討する際、多くの方が気になるのが日々の使い勝手や維持費に直結する燃料タンクの容量ではないでしょうか?

特に、シエンタのガソリン容量について、新型と旧型でどのような違いがあるのか、自分の使い方にどちらが合っているのか詳しく知りたいと考えている方も多いはずです。

この記事では、旧型シエンタのガソリン燃料タンク容量から、技術の進化と共に最適化された新型シエンタの燃料タンク容量まで、モデルチェンジによる具体的な違いを徹底的に掘り下げて解説します。

また、中古車市場で囁かれる「旧型は燃費が悪い」という噂の真相や、経済性に優れるシエンタハイブリッドの燃料タンク容量との比較も詳細に行います。

さらに、特徴的な170系モデルのタンク容量が持つ意味や、実際にガソリンを満タンにするといくらになるのか、といった現実的な疑問にもお答えします。

「シエンタの給油容量は?」という基本的な問いから、あなたのカーライフに最適な一台を見つけるための、詳細かつ信頼性の高い情報をお届けします。

記事のポイント

  • 新型・旧型シエンタのガソリンタンク容量の具体的な違いとその理由
  • ガソリン車とハイブリッド車の燃費性能と驚くほどの航続距離の差
  • 満タン時の航続距離や料金を現実的な数値でシミュレーション
  • 旧型シエンタ(170系)の燃費に関する注意点と賢い中古車の選び方

シエンタのガソリン容量はモデルでどう違う?

  • そもそもシエンタの給油容量は?
  • 新型シエンタの燃料タンク容量の進化
  • 旧型シエンタのガソリン燃料タンク容量
  • 170系シエンタのタンク容量と特徴
  • シエンタハイブリッドの燃料タンク容量

そもそもシエンタの給油容量は?

シエンタの給油容量は、日本の道路事情やファミリー層のライフスタイルを深く考慮し、日常の使い勝手と経済性の最適なバランスを追求して設計されています。

結論から言うと、現行の3代目モデル(10系)の燃料タンク容量は40リットル、そして先代の2代目モデル(170系)は42リットルという仕様になっています。

この40~42リットルという容量は、競合車種であるホンダ フリード(2WDガソリン車で36L)などと比較しても、コンパクトミニバンというカテゴリーにおいては標準的、あるいはやや余裕のあるサイズと言えます。

大きすぎるタンクは車両重量を増加させ、燃費の悪化や運動性能の低下に繋がるため、不必要に大容量にはしません。逆に小さすぎると、給油の頻度が増えてしまい、利便性を損ないます。

シエンタは、日常の買い物や子供の送迎から、週末の少し遠出のドライブまで、頻繁な給油を気にすることなくカバーできる絶妙な設定が施されているのです。

特にストップ&ゴーが多い市街地走行がメインとなる日本のファミリー層にとって、この設計思想は大きなメリットとなります。

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「40リットル」と聞くと、一昔前のセダンなどと比べて少なく感じるかもしれませんね。しかし、現代の車は燃費性能が格段に向上しているため、単純な容量の大小だけでは実用性を測れないのがポイントです。

新型シエンタの燃料タンク容量の進化

進化した燃費性能を象徴する、未来的な道路を走行する新型シエンタ

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2022年にフルモデルチェンジを果たした新型シエンタ(3代目・10系)では、燃料タンク容量が40リットルへと変更されました。

旧型の42リットルから2リットル減少したと聞くと、一見デメリットのように思えるかもしれませんが、これはシエンタが遂げた「進化」の証左に他なりません。

この変更の最大の理由は、車両全体の効率化と燃費性能の飛躍的な向上にあります。新型シエンタは、軽量でありながら高い剛性を誇る最新のTNGAプラットフォーム(GA-B)を基盤に開発されました。

さらに、新開発の1.5Lダイナミックフォースエンジンや、効率を極限まで高めた新世代のハイブリッドシステムが搭載されています。

これにより、燃費性能が劇的に向上し、例えばガソリンモデル(2WD)のWLTCモード燃費は18.3km/Lという優れた数値を達成しています。

つまり、タンク容量を2リットル減らして車両を軽量化しつつも、向上した燃費によって満タン時の航続距離は旧型と同等以上を確保しているのです。

これは、走行性能の向上や環境性能への配慮といった、現代の自動車に求められる多様な要素を高いレベルで両立させるための、計算され尽くした合理的な進化と言えるでしょう。

新型シエンタのポイント:技術による最適化

タンク容量の微減は、燃費性能という強力なアドバンテージを得たことによる最適化の結果です。トヨタのTNGA(Toyota New Global Architecture)という設計思想に基づき、より少ない燃料でより長く走れる、効率的なパッケージングが実現されました。

旧型シエンタのガソリン燃料タンク容量

中古車市場でも根強い人気を誇る旧型シエンタ、特に2015年から2022年にかけて販売された2代目(170系)のガソリンモデルは、42リットルの燃料タンク容量を備えています。

この数値は、当時のコンパクトミニバンとしては平均的で、ユーザーに安心感を与える十分なサイズでした。

この42リットルという容量は、ファミリーカーとしての多様な利用シーンを想定したものです。例えば、当時の燃費基準であったJC08モードで20.6km/Lというカタログ燃費を基に計算すると、単純計算上は865kmもの航続が可能となります。

これは、長距離の帰省や夏休みの家族旅行といった場面でも、給油計画に神経質になることなくドライブを楽しめることを意味します。

ただし、後ほど詳しく解説しますが、燃費測定モードの違いや実用燃費との乖離は考慮に入れる必要があります。

特にストップ&ゴーの多い市街地走行では実燃費がカタログ値を下回る傾向があるため、この42リットルという容量は、あらゆる状況で実用上の安心感を確保するための重要なスペックであったと言えるでしょう。

170系シエンタのタンク容量と特徴

家族でのキャンプに活躍する旧型シエンタ(170系)の広いラゲッジスペース

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前述の通り、ユニークなエクステリアデザインと優れた室内ユーティリティで一世を風靡した170系シエンタのタンク容量は42リットルです。このスペックは、170系というモデルのキャラクターと深く結びついています。

この時代のガソリンエンジンは、現行のダイナミックフォースエンジンのように熱効率が極限まで追求されていたわけではありません。

そのため、一定の航続距離をユーザーに提供するためには、ある程度のタンク容量を確保することが設計上の必然でした。

特にシエンタの主要な用途である多人数乗車時や、ルーフキャリアに荷物を満載したキャンプなどのシーンでは、車重の増加が燃費に直接影響します。

このような状況下でも、42Lという余裕のあるタンク容量は、ドライバーにとって大きな精神的な安心材料となっていたのです。

中古車選びの視点

これから中古で170系シエンタの購入を検討する際には、この「42L」という数値を覚えておくと良いでしょう。日常の足として使い、給油の頻度を少しでも減らしたいと考える方にとっては、新型の40Lよりも心理的な余裕を感じられるかもしれません。ただし、燃費性能と合わせてトータルコストを考えることが賢い選択の鍵となります。

シエンタハイブリッドの燃料タンク容量

シエンタハイブリッドのエネルギー効率の良さを示すインパネのエネルギーモニター

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シエンタの経済性を象徴するハイブリッドモデルですが、意外なことにその燃料タンク容量は、新型・旧型ともにガソリン車と基本的に同じ(新型40L、旧型42L)です。

「ハイブリッドなのにタンク容量が同じでメリットはあるの?」と思われるかもしれませんが、まさにここにハイブリッドシステムの真価が隠されています。同じ量の燃料で、どれだけ遠くまで行けるかが全く異なるのです。

その差は歴然です。新型シエンタ(2WD)のガソリン車とハイブリッド車のスペックを比較した以下の表をご覧ください。

項目ガソリン車 (Z, 2WD)ハイブリッド車 (Z, 2WD)
燃料タンク容量40 L40 L
燃費 (WLTCモード)18.3 km/L28.2 km/L
単純計算での航続距離約732 km約1,128 km

ご覧の通り、同じ40リットルの燃料で走行できる距離が、ハイブリッド車はガソリン車を約400kmも上回ります。これは東京から姫路あたりまでの距離に匹敵します。

給油の回数が劇的に減るため、貴重な時間を節約できるだけでなく、長期的に見て経済的なメリットも非常に大きいことがお分かりいただけるでしょう。

日々の燃料費を抑えたい方、そして長距離ドライブを快適に楽しみたい方にとって、ハイブリッドモデルは極めて合理的な選択です。(参照:トヨタ公式サイト シエンタ主要諸元表

シエンタのガソリン容量から見る経済性と実用性

  • 旧型は燃費が悪いと言われる理由
  • ガソリン満タンでの航続距離の目安
  • シエンタのガソリンは満タンでいくら?
  • 給油ランプ点灯後も走行できる?
  • 燃費から見るガソリンとハイブリッドの選び方
  • まとめ:シエンタのガソリン容量のポイント

旧型は燃費が悪いと言われる理由

中古車市場で手頃な価格帯となり、今なお高い人気を維持する旧型シエンタ(170系)ですが、オーナーの声として時折「燃費が期待したほど良くない」という意見が聞かれます。

これには、設計された時代背景と車両の特性に起因する、いくつかの明確な理由が存在します。

第一の理由は、ミニバンという構造が持つ物理的な宿命、つまり車両重量です。シエンタはコンパクトな外観ながら、後席スライドドアや3列目シートといった便利な装備を備えるため、同排気量のセダンやハッチバックに比べて車両重量が重くなります。

物理の法則として、重い物体を動かすにはより多くのエネルギーが必要であり、特に信号待ちからの発進や加速を頻繁に繰り返す日本の市街地走行では、この重さが燃費に直接的な悪影響を及ぼします。

第二に、当時のエンジン技術とトランスミッション(CVT)の特性が挙げられます。

170系に搭載された1.5Lガソリンエンジン「2NR-FKE」は、アトキンソンサイクルを採用するなど、当時としては燃費に配慮した設計でしたが、最新のダイナミックフォースエンジンと比較すると、燃焼効率やフリクション低減の技術において見劣りする点は否めません。

また、CVTの制御も、燃費効率の最大化よりも、ドライバーがストレスを感じないスムーズな加速感を優先するセッティングになっている傾向がありました。

市街地での「チョイ乗り」は燃費に厳しい

特に片道数キロ程度の買い物や送迎といった「チョイ乗り」が多い環境では、エンジンが十分に暖まらないうちに目的地に到着してしまい、最も燃料を消費する冷間始動の割合が高くなります。このような使い方では、実燃費が10km/L前後、あるいはそれを下回るケースも報告されています。旧型ガソリンモデルを検討する際は、カタログ燃費(JC08モード:20.6km/L)を鵜呑みにせず、ご自身の主な運転スタイルに合わせた実燃費を想定しておくことが、購入後の満足度に繋がる重要なポイントです。

もちろん、これらの要因は旧型シエンタに限った話ではありません。しかし、特に燃費性能を最優先に考えるユーザーにとっては「燃費が悪い」という印象に繋がることがあるのです。

一方で、乗り方や交通環境によっては、高速道路巡航などで良好な燃費を記録することも十分に可能です。

ガソリン満タンでの航続距離の目安

シエンタのハンドルを握るなら、満タンの状態で一体どれくらいの距離を安心して走れるのか、という点は非常に気になるところです。

ここでは、公平な比較のために国土交通省が定める燃費測定基準である「WLTCモード」の数値を基に、理論上の航続距離の目安をモデル別に算出しました。

モデルタンク容量燃費 (WLTCモード)航続距離の目安 (理論値)
新型 (ガソリン・2WD)40 L18.3 km/L約732 km
新型 (ハイブリッド・2WD)40 L28.8 km/L約1,152 km
旧型 (ガソリン・2WD)42 L17.0 km/L ※約714 km

WLTCモードとは?

※WLTCモードは「市街地」「郊外」「高速道路」の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した、より実態に近い国際的な燃費測定基準です。旧型モデルの数値は、後期型で公表されたWLTCモードの値を記載しています。ただし、実際の燃費は運転スタイル、道路状況、エアコンの使用、乗車人数や荷物の量によって大きく変動するため、これらの数値はあくまで一つの理想的な目安としてご活用ください。

この表から読み取れるのは、新型ハイブリッドモデルの圧倒的な航続性能です。満タンにすれば、理論上は東京から福岡まで無給油で到達できる計算になります。

これは給油の手間を大幅に削減し、長距離ドライブの計画を非常に楽にしてくれます。また、新型・旧型のガソリンモデルも700kmを超える航続距離を確保しており、日常使いはもちろん、週末の家族旅行などでも十分な性能を持っていることがわかります。

シエンタのガソリンは満タンでいくら?

ガソリンスタンドでシエンタに給油している様子

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航続距離と並んで、家計に直接影響するのが満タン給油にかかる費用です。ガソリン価格は社会情勢によって常に変動しますが、ここでは具体的なイメージを掴むために、一つの目安としてシミュレーションを行います。

経済産業省資源エネルギー庁が公表する石油製品価格調査を参考に、レギュラーガソリンの全国平均価格を1リットルあたり175円と仮定して計算してみましょう。(※2025年10月時点の想定価格)

モデルタンク容量満タン給油の費用目安
新型シエンタ (全グレード)40 L175円/L × 40L = 7,000円
旧型シエンタ (全グレード)42 L175円/L × 42L = 7,350円

1回の給油費用は、タンク容量の大きい旧型の方が350円ほど高くなります。ガソリン価格が200円/Lに高騰した場合は、その差は400円となり、新型が8,000円、旧型が8,400円となります。

この一回あたりの差は小さいと感じるかもしれませんが、本当に重要なのは「給油の頻度」です。圧倒的な低燃費を誇る新型ハイブリッドであれば、給油のためにガソリンスタンドへ立ち寄る回数そのものを減らすことができます。

その結果、月単位、年単位で見ると、ガソリン代の総額を大きく節約できる可能性があるのです。

給油ランプ点灯後も走行できる?

高速道路や慣れない土地で運転中に、メーター内の給油ランプ(燃料残量警告灯)がオレンジ色に点灯すると、誰しも少し焦りを感じるものです。ランプが点灯してから、果たしてあとどれくらいの距離を走行できるのでしょうか。

これは車種によって異なりますが、一般的に、国産車の給油ランプは燃料タンクの残量が全容量の約10%~15%程度になった際に点灯するように設計されています。シエンタの場合、おおよそ残量が6~7リットルになったタイミングで点灯すると言われています。

仮に安全マージンを見て残量が6リットルで点灯したと仮定しましょう。新型ガソリン車(燃費18.3km/L)であれば、単純計算で「6L × 18.3km/L = 109.8km」走行できることになります。思ったより走れますね。でも、これはあくまで平坦な道を一定速度で走った場合の理論値です!

実際には、上り坂や市街地の渋滞、エアコンの強力な使用といった悪条件下では燃料の消費量は急激に増加します。

さらに、燃料切れ(ガス欠)を起こしてしまうと、単に車が止まるだけでなく、エンジンや燃料ポンプといった高価な部品に深刻なダメージを与える危険性があります。

燃料ポンプが空転して焼付きを起こしたり、タンクの底に溜まった不純物を吸い込んでインジェクターを詰まらせたりする可能性があるのです。

最近の車は「航続可能距離」がメーターに表示されますが、この数値を過信するのは禁物です。燃料の残量が少なくなると、正確な計算が難しくなり、急に距離が減ることもあります。

給油ランプが点灯したら、「まだ走れる」ではなく「すぐに給油が必要」というサインだと認識し、できるだけ早く最寄りのガソリンスタンドで給油することを強く推奨します。

特にガソリンスタンドが少ない高速道路や山間部を走行する際は、常に燃料計を意識し、余裕を持った給油計画を立てることが安全運転の基本です。

燃費から見るガソリンとハイブリッドの選び方

シエンタのガソリン車とハイブリッド車の維持費を比較検討している夫婦

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シエンタの購入を最終決定する段階で、多くの方が最も頭を悩ませるのが「ガソリン車とハイブリッド車のどちらを選ぶべきか」という問題でしょう。

車両本体価格はハイブリッド車の方が数十万円高価ですが、その初期投資の差を、日々の燃料費で回収することは可能なのでしょうか。

この問いに対する答えを導き出す上で、最も重要な指標となるのがご自身の「年間走行距離」です。シンプルに言えば、走れば走るほど、燃費の良いハイブリッド車の恩恵は大きくなります。

具体的なイメージを持つために、新型シエンタGグレード(2WD)を例に考えてみましょう。車両本体価格の差は約35万円です。

レギュラーガソリン価格を175円/Lと仮定し、年間の走行距離ごとにガソリン代の差額がどれくらいになるか、シミュレーションしてみます。

年間走行距離ガソリン車の年間燃料代
(燃費18.3km/L)
ハイブリッド車の年間燃料代
(燃費28.2km/L)
年間の差額
5,000 km約47,800円約31,000円約16,800円
10,000 km約95,600円約62,000円約33,600円
15,000 km約143,400円約93,100円約50,300円

このシミュレーション結果を見ると、年間1万km走行する平均的なドライバーの場合、初期費用の35万円を燃料費の差額だけで回収するには、計算上10年以上かかることになります。この数字だけを見ると、ガソリン車の方が経済的に思えるかもしれません。

しかし、ハイブリッド車の価値は燃料費だけでは測れません。以下のような多くのメリットが存在します。

ハイブリッド車を選ぶ「燃料費以上」の価値

  • 圧倒的な静粛性:モーター走行時の静かさは、同乗者との会話や音楽をより快適なものにします。
  • スムーズな加速性能:モーターアシストによる滑らかで力強い発進・加速は、運転のストレスを軽減します。
  • 税金の優遇:購入時の環境性能割や、初回車検時の自動車重量税が免税または減税される「エコカー減税」の対象となります。
  • 高いリセールバリュー:中古車市場ではハイブリッド車の人気が高く、数年後に売却する際、ガソリン車よりも高い価格で取引される傾向にあります。

週末の買い物や近所の送迎がメインで走行距離が短い方はガソリン車、毎日の通勤や高速道路を使った長距離移動が多い方はハイブリッド車、という基本的な考え方に加え、こうした「乗っていて感じる快適さ」や「トータルでの資産価値」も考慮に入れて、ご自身のライフスタイルに最適な一台を選ぶことを強くおすすめします。

まとめ:シエンタのガソリン容量のポイント

この記事では、トヨタ シエンタの燃料タンク容量に焦点を当て、新型と旧型、ガソリン車とハイブリッド車の違いから、経済性や実用性までを詳しく解説しました。最後に、賢いシエンタ選びのための重要なポイントを文章で総括します。

まず、タンク容量の基本として、新型(3代目・10系)が40リットル、旧型(2代目・170系)が42リットルです。

新型は容量が2L減りましたが、燃費性能が飛躍的に向上したため、航続距離の目安はガソリン車で約732kmと、実用上十分な性能を確保しています。

特にハイブリッドモデルはガソリン車と同じタンク容量でありながら、圧倒的な低燃費により航続距離は約1,128kmにも達し、給油の手間を大幅に削減できる点が最大の魅力です。

モデル選びでは、旧型ガソリン車が市街地での短距離走行で燃費が伸び悩む傾向にある点も考慮しましょう。また、満タン時の費用はガソリン価格175円/Lの場合で約7,000円〜7,400円が目安となります。

万が一給油ランプが点灯した際の残量は約6〜7Lが一般的ですが、ガス欠は高価な部品の故障に繋がるため、警告灯が点灯したら速やかに給油することが鉄則です。

最終的にガソリン車とハイブリッド車のどちらを選ぶべきか、その判断基準はご自身の年間走行距離にあります。年間走行距離が1万km未満など短い場合は、車両価格の安いガソリン車も十分に経済的な選択肢となります。

一方で、毎日の通勤や長距離移動が多いなら、燃料費のメリットが大きいハイブリッド車が断然おすすめです。

さらに、ハイブリッド車には優れた静粛性や加速性能、税金の優遇、高いリセールバリューといった燃料費以外の多くの価値があることも、総合的な判断材料として考慮すると、より満足度の高い一台を見つけられるでしょう。

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