「カーリースなんて貧乏人が使うものだ」そんな心無い言葉やネットの書き込みを見て、利用をためらっていませんか?
あるいは、審査が甘いという噂を聞いて、ブラックリストの自分でも乗れるのか、それとも月々5000円のような格安リースには裏があるのではないかと不安に感じている方もいるかもしれません。
また、ナンバープレートでリースだとバレて恥ずかしい思いをするのではないか、結局はやめとけと言われるような後悔をするのではないかと、様々な情報に翻弄されてしまいますよね。
実は、カーリースは単にお金がない人のためのサービスではなく、資金を賢く管理したい人や、ライフスタイルに合わせて車を乗り換えたい人にとっての合理的な選択肢なのです。
この記事では、私が運営者として見てきた実態をもとに、カーリースにまつわる誤解を解き明かし、後悔しないための選び方を本音で語ります。
記事のポイント
- カーリースが「貧乏人向け」と誤解される社会的な背景と経済的な理由
- 格安の中古車リースや審査の仕組み、ブラックリストとの関係性
- ナンバープレートや契約後のトラブルなど、利用前に知っておくべきリスク
- 輸入車も選べてステータスも満たせる「SOMPOで乗ーる」の活用法
カーリースは貧乏人の選択肢ではない理由と実態
なぜカーリースにはネガティブなイメージがつきまとうのでしょうか。ここでは、その根本的な原因となっている社会的な偏見や、実際に契約する際に直面する経済的な構造について、詳しく掘り下げていきます。
表面的な噂に惑わされず、仕組みを正しく理解することで、自分にとって本当に必要なサービスかどうかがご自身で見えてくるはずですよ。
貧乏人と言われる理由と世間の誤解
ネット検索で「カーリース 貧乏人」という言葉が出てくる背景には、日本特有の「所有=ステータス」という価値観が根強く残っていることが挙げられます。
特に年配の方や地方にお住まいの方の中には、「車は現金一括で買ってこそ一人前」であり、ローンやリースを利用することは「手元にお金がない証拠」だと捉える方が少なからずいらっしゃいます。
確かに、カーリースは「頭金0円(初期費用なし)」で新車に乗り出せるのが最大の特徴です。通常、車を購入するには車両価格の10〜20%程度の諸費用を現金で用意する必要がありますが、リースならこれを月額料金に組み込めます。
この仕組みが、「貯金がない人が使う苦肉の策」というイメージを助長している面は否めません。
しかし、実際のユーザー層を見てみると、必ずしも経済的に困窮している人ばかりではありません。
むしろ、手元にある数百万円の現金を車という減価償却資産に固定せず、投資や事業資金、あるいは子どもの教育費や老後の備えとして手元に残しておきたいと考える、金融リテラシーの高い層も積極的に利用しています。
これは「機会費用(オポチュニティ・コスト)」を考慮した非常に合理的な判断であり、決して「貧乏だから」という理由だけではないのです。
現代では、音楽や動画も「所有」から「利用(サブスクリプション)」へと移行しています。車に関しても、「所有すること」にこだわらず「賢く利用すること」を選ぶのは、新しい時代のスマートなライフスタイルだと言えるのではないでしょうか。
カーリースはやめとけという声の真実
「カーリースはやめとけ」という意見の多くは、支払総額の比較に基づいています。正直にお話しすると、現金一括購入と比較すれば、カーリースの支払総額は確実に高くなります。
これは、リース会社の手数料や金利相当分、そして契約期間中のメンテナンス管理費が含まれているためです。
「総額が高くなるなら損だ」と考える人にとっては、確かにカーリースはおすすめできません。しかし、カーリースの価値は「安さ」ではなく、「支出の平準化(フラット化)」にあります。
車検のたびに十数万円、毎年の自動車税で数万円といった不定期な大型出費は、家計管理にとって大きなストレスになりますよね。これらをすべて月額料金に一本化し、毎月定額の引き落としにするだけで済むというのは、家計の管理コストを劇的に下げるメリットがあります。
中途解約リスクは最大の懸念点
「やめとけ」と言われるもう一つの大きな理由が、原則として中途解約ができないこと、そして解約時の違約金が高額になることです。例えば、5年契約の車を1年で解約する場合、残り4年分のリース料相当額を一括で請求される可能性があります。転勤や結婚など、ライフプランが変わりやすい時期にある方は、契約年数を慎重に選ぶ必要があります。
つまり、「金銭的な総額」を最優先するなら購入が有利ですが、「管理の手間や突発的な出費リスク」を避けたいならカーリースが有利、というのが真実です。どちらを重視するかで、正解は変わってくるのです。
中古の月々5000円リースに潜む罠
街中の看板やウェブ広告で「月々5,000円で車に乗れる!」という魅力的なキャッチコピーを見かけたことはありませんか?「これなら今の収入でも余裕だ」と飛びつきたくなる気持ちは分かりますが、ここには大きな落とし穴があることが多いので注意が必要です。
まず、その5,000円という金額は、年2回のボーナス払いを併用した場合の金額であることがほとんどです。ボーナス月には3万円〜5万円、場合によっては10万円近くが加算される契約になっていませんか?
もしボーナスが出ない雇用形態だったり、支給額が減ったりした場合、支払いが一気に行き詰まってしまいます。
さらに、対象車両の状態も重要です。格安リースの場合、初度登録から10年以上経過していたり、走行距離が10万キロを超えていたりする「低年式・過走行車」が割り当てられることが一般的です。
車は10年・10万キロを超えると、タイミングベルトやエアコンコンプレッサー、オルタネーター(発電機)といった重要部品が寿命を迎え始めます。
| 10万キロ超えの車で発生しやすい高額修理一覧 | ||
|---|---|---|
| 部品名 | 交換費用目安(工賃込) | 故障時のリスク |
| タイミングベルト | 5万円~10万円 | 切れるとエンジンが壊れ廃車になる可能性も |
| エアコンコンプレッサー | 5万円~8万円 | 夏場に冷房が効かなくなり熱中症の危険 |
| オルタネーター | 5万円~10万円 | 発電しなくなり走行中にエンジン停止 |
| ハブベアリング | 片側1.5万円~ | 走行中にゴーという異音が発生 |
※費用は車種や工場により異なります。
もし契約プランが「現状渡し(メンテナンスなし)」だった場合、これらの修理費用はすべて自己負担です。月額は安くても、修理代で数十万円が飛んでいけば元も子もありません。
「安物買いの銭失い」にならないよう、メンテナンスが含まれているか、保証範囲はどこまでかは必ず確認しましょう。
審査が甘い会社とブラックリストの壁
「カーリースなら審査が甘いから、誰でも通る」という噂もよく耳にしますが、これは半分正解で半分間違いです。多くの大手カーリース会社(定額カルモくんやKINTOなど)は、提携している信販会社(オリコ、ジャックスなど)を通じて審査を行います。
彼らは信用情報機関(CICやJICC)のデータを照会するため、過去にクレジットカードの長期滞納があったり、自己破産や任意整理をしていたりする、いわゆる「ブラックリスト」入りの状態だと、審査に通るのは非常に厳しいのが現実です。
信用情報機関に登録された事故情報(異動情報)は、完済または契約終了から5年間は保持されます。この期間中は、通常の信販系カーリースの審査はほぼ通らないと考えておいた方が良いでしょう。
(出典:株式会社シー・アイ・シー『信用情報開示報告書の見方』)
しかし、諦めるのはまだ早いです。信販会社を通さずに、リース会社独自の基準で審査を行う「自社審査(独自審査)」を採用している会社も存在します。「オトロン」や「noruca(ノルカ)」などが代表的ですね。
これらは過去の信用情報よりも、「現在働いていて収入があるか」を重視するため、ブラックの方でも契約できる可能性があります。
その代わり、こうした自社審査系のリースでは、車両にGPSデバイス(MCCS等)の取り付けを条件とされることが多いです。万が一支払いが滞った場合、遠隔操作でエンジンの再始動をできなくするための装置です。
「監視されているようで嫌だ」と感じるか、「そこまでして車を提供してくれるセーフティネット」と捉えるかは人それぞれですが、どうしても車が必要な方にとっては最後の頼みの綱となるでしょう。
-

参考カーリースの審査が甘いのはどこ?SOMPOで乗ーるがおすすめな理由
続きを見る
契約後に後悔しないためのポイント
いざカーリースを契約してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、契約内容の「縛り」を正しく理解しておく必要があります。特に注意すべきは以下の3点です。
- 走行距離制限の超過:多くのカーリースでは、月間1,000kmや1,500kmといった走行距離の上限が設定されています。これを超過して走行した場合、返却時に「1kmあたり10円〜20円」といった追加料金を請求されます。通勤距離が長い方や、週末に頻繁に遠出をする方は、契約前に自分の走行距離をシミュレーションし、余裕を持ったプランを選ぶか、走行距離無制限のプラン(MOTAカーリースなど)を検討すべきです。
- カスタマイズと原状回復:リース車はあくまで「借り物」です。返却時には借りた時の状態に戻す「原状回復」が義務付けられています。タイヤのホイール交換やナビの付け替え程度なら元に戻せればOKな場合が多いですが、ボディへの穴あけや内装の加工などはNGです。また、タバコの臭いやペットの汚れも高額なクリーニング費用請求の対象になるので注意が必要です。
- 残価精算(オープンエンド方式)のリスク:これが最もトラブルになりやすいポイントです。契約方式には「オープンエンド」と「クローズドエンド」の2種類があります。オープンエンド方式では、契約満了時の車の査定額が、当初設定した残価を下回った場合、その差額を現金で支払う必要があります。中古車相場が暴落していたり、車に傷が多かったりすると、最後に数十万円の請求が来ることも。「月額が安いから」という理由だけでオープンエンドを選ぶと、最後に痛い目を見るかもしれません。
貧乏人に見られないカーリースの賢い選び方
ここまでネガティブな側面も含めて解説してきましたが、選び方さえ間違えなければ、カーリースは非常にスマートな選択肢になります。ここからは、「貧乏人の妥協」ではなく「賢い選択」としてカーリースを活用するための具体的な方法をお伝えします。
ナンバープレートでバレる心配はない
「カーリースにすると、ナンバープレートが『わ』や『れ』になって、周りにリースだとバレるのが恥ずかしい」という悩みをよく聞きます。結論から言うと、これは完全に誤解です。
「わ」ナンバーや「れ」ナンバーが付くのは、レンタカーやカーシェアリングといった「貸渡用車両」だけです。カーリースの場合、使用者はあなた自身として登録されるため、購入した場合と全く同じ通常のナンバープレートが発行されます。
もちろん、希望ナンバー制度を利用して、自分の好きな4桁の数字を選ぶことも可能です。
また、車検証の「所有者」欄にはリース会社名が記載されますが、「使用者」欄にはあなたの名前が記載されます。
普段、車検証を他人に見せることなんてありませんよね?外見からも、書類上も、他人が見てカーリースだと見抜くことはまず不可能です。
ご近所の目や世間体を気にする必要は全くないので、堂々と乗ってください。
維持費や残価設定のメリットとデメリット
カーリースの経済的な仕組みを正しく理解すると、なぜ富裕層や法人が好んで利用するのかが見えてきます。その鍵は「残価設定(リデュース)」にあります。
例えば、300万円の新車を購入する場合、通常は300万円全額を支払いますよね。しかしカーリースでは、数年後の下取り予想価格(残価)が例えば100万円だとすると、車両価格からその100万円を差し引いた「200万円分」だけを契約期間中に支払えば良い仕組みになっています。
残価設定のメリット
- 支払う車両本体価格が圧縮されるため、月々の支払額が安くなる。
- 同じ予算でも、ワンランク上のグレードや高級車に乗れる可能性がある。
- 市場価値が下がりにくい人気車種ほど、残価が高く設定されるためお得になる。
これにより、購入では手が届かなかった憧れの車に乗れるチャンスが生まれます。ただし、デメリットとして「車を綺麗に乗る義務」が生じます。返却時に車がボロボロだと、設定した残価の価値がないとみなされ、追加費用が発生します。
つまり、「丁寧に車を扱い、定期的に乗り換える」というスタイルの方にとっては、最もコストパフォーマンスが良い仕組みなのです。
輸入車も選べて賢く乗れるSOMPOで乗ーるの魅力
「貧乏人」というイメージを完全に払拭し、むしろ「こだわりを持って車を選んでいる」という印象を与えたいなら、私が個人的におすすめしたいのが「SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)」です。
多くのカーリース会社は国産車のみの取り扱いですが、SOMPOで乗ーるはDeNAとSOMPOホールディングスが共同運営しており、輸入車(外車)も選択可能なんです。
メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ジープなど、憧れの輸入車を頭金0円で所有できるのは大きな魅力ですよね。
輸入車は故障時の修理費が高額になりがちですが、リースならメンテナンス込みのプランにすることで、突発的な出費に怯えることなく輸入車ライフを楽しめます。
また、SOMPOならではの特徴として、カーリース専用の自動車保険(任意保険)が用意されている点も見逃せません。通常、リース料には自賠責保険しか含まれておらず、任意保険は別途契約が必要です。
しかしSOMPOで乗ーるなら、任意保険料も月額料金にコミコミにでき、万が一事故で保険を使っても、リース期間中は保険料が上がらない(等級ダウンの影響を受けない)プランなども選べます。
これは特に、保険料が高くなりがちな若い世代や、等級が低い方にとって強力なメリットになります。
SOMPOで乗ーるの審査や評判を解説
「輸入車も選べるなんて、審査が相当厳しいんじゃないの?」と不安に思うかもしれませんね。SOMPOで乗ーるの審査は、ジャックスやオリコなどの信販会社と提携して行われるため、決して「誰でも通る甘い審査」ではありません。ブラックリストの方は難しいでしょう。
しかし、評判を調べてみると「仮審査が早くて助かった」という声が多く聞かれます。SOMPOで乗ーるには、ウェブ上で数分で完了する「仮審査」の仕組みがあります。
本契約の前に、まずは自分が審査の土俵に乗れるかどうかを気軽に確認できるのです。この段階では車種やグレードを確定させる必要はないので、とりあえず予算感だけで審査を通しておくことも可能です。
もし審査に不安がある場合は、連帯保証人を立てることで通過率を上げることができます。安定した収入のあるご家族に相談してみるのも一つの手です。
デメリットとしては、契約方式が「オープンエンド方式」であることが多いため、返却時の残価精算リスクがある点です。また、中途解約オプションを付けないと解約できない点も注意が必要です。
しかし、「残価保証オプション」などをうまく組み合わせることで、リスクをコントロールすることは可能です。
カーリースは貧乏人とは無縁の賢い選択
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。結論として、「カーリース=貧乏人」というのは、現代の多様なライフスタイルや金融リテラシーに追いついていない、古い価値観による偏見に過ぎません。
初期費用を抑えて手元のキャッシュフローを厚くし、税金やメンテナンスの手間をアウトソーシングして時間を買う。そして、ライフステージの変化に合わせて柔軟に車を乗り換えていく。これは、「貧乏人の妥協」ではなく、現代を生きる「賢い人のライフハック」です。
もちろん、何も考えずに契約すれば割高になったり、違約金のリスクを背負ったりすることもあります。しかし、今回お伝えしたようなポイント(残価設定の仕組み、メンテナンスの範囲、契約方式の違い)をしっかり理解して選べば、カーリースはあなたの生活を豊かにする強力なツールになります。
周りの「やめとけ」という無責任な声に惑わされず、ご自身のライフプランにとって何が最適かを基準に選んでみてください。「SOMPOで乗ーる」のように、輸入車も含めた自由な選択肢を提供してくれるサービスも増えています。
まずは一度、見積もりや仮審査で「自分ならどんな車に乗れるのか」をシミュレーションしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
