カーリースで普通車に乗るならどこ？料金相場や審査、おすすめを解説

「そろそろ軽自動車を卒業して、家族のために安全性の高い普通車に乗り換えたい。でも、3ナンバーのSUVやミニバンとなると、維持費や車検代が跳ね上がりそうで家計が心配…」そんなふうに、理想と現実の狭間で悩んでいませんか？

確かに、普通車は軽自動車に比べて車両本体価格が高いだけでなく、毎年の自動車税（種別割）や、車検ごとの重量税も高額になります。購入時に必要な諸費用だけでも数十万円が飛んでいくので、二の足を踏んでしまうのは当然のことです。

そこで選択肢に入ってくるのが「カーリース（車のサブスク）」という新しい乗り方ですが、ネットで検索しようとすると「やめとけ」「後悔する」「高すぎる」といったネガティブな関連キーワードが目に飛び込んできて、余計に不安になってしまいますよね。

実は私自身も、最初は「車は現金かローンで買うもの」という固定観念があり、リースの仕組みがよくわからず敬遠していました。

しかし、業界の構造や各社のプランを徹底的にリサーチしてみると、正しい知識を持ってプランさえ選べば、カーリースは普通車をお得に、そして賢く乗りこなすための最強のツールになることに気づいたんです。

この記事では、普通車リースのメリットやデメリット、審査を通過するための具体的なポイント、そして私が個人的に「これなら推せる！」と注目しているおすすめのサービスについて、実際の市場調査データや私の経験を交えながら、どこよりも分かりやすく解説します。

カーリースで普通車に乗るメリットと注意点

まずは、なぜ今「カーリースで普通車」を選ぶ人が増えているのか、そして一方でなぜ頑なに「やめとけ」という意見がなくならないのか、その構造的な理由を深掘りしていきましょう。

表面的な安さだけでなく、仕組みの裏側にあるリスクとリターンを正しく理解しておくことが、後悔のない選択をするための第一歩です。

普通車リースはやめとけと言われる理由

ネット上や口コミで「普通車のカーリースはやめとけ」と声高に言われる最大の理由は、「契約終了時に、想定外の高額請求（残価精算）が発生するリスクがあるから」です。これは特に普通車において顕著な問題です。

カーリースの月額料金は、車両本体価格から契約満了時の予想下取り価格（残価）を差し引くことで安く抑えられています。しかし、契約方式によっては、この「残価」の責任をユーザーが負わなければならないケースがあります。これを「オープンエンド方式」と呼びます。

例えば、あなたがカッコいいSUVをオープンエンド方式で契約したとしましょう。リース会社は月額を安く見せるために、5年後の残価を相場より高めの「150万円」に設定しました。

あなたは「月々が安い！」と喜びますが、5年後に返却した際、中古車市場の変動や事故修復歴などで、実際の車の価値が「100万円」にしかならなかったとします。この場合、差額の50万円を一括で現金で支払わなければならないのです。

国民生活センターにも、こうした「契約終了時の精算トラブル」に関する相談が寄せられており、注意喚起がなされています。

また、もう一つの大きな理由は「中途解約が原則不可」である点です。カーリースは金融商品の一種（ファイナンスリース）であるため、契約期間中に「飽きたから」「家族が増えたから」といって簡単に解約することはできません。

もし全損事故などで車が物理的に消滅し、強制解約となった場合、残りの期間のリース料相当額を一括で支払う「違約金」が発生します。普通車は車両価格が高いため、この違約金が数百万円単位になることも珍しくなく、これが「リースは怖い」と言われる所以です。

頭金なしで普通車に乗れるメリット

リスクがある一方で、私がそれでも普通車のカーリースを強く推奨する最大の理由は、「初期費用の巨大な障壁を完全に取り払えること」に尽きます。

普通車（登録車）を新車で購入しようとした場合、車両本体価格以外に発生する諸費用の額は、軽自動車の比ではありません。例えば、300万円クラスのミドルサイズSUVを購入する場合をシミュレーションしてみましょう。

ローンを組むにしても、これだけの現金を「頭金＋諸費用」として最初に支払う必要があります。合計で50万円〜100万円近くの現金が手元から一気になくなるのです。子育て世代や、これから資産形成をしていきたい若い世代にとって、このキャッシュアウトは痛手ですよね。

カーリースなら、これらの費用がすべて月額料金に組み込まれているため、正真正銘の「頭金0円」で新車の普通車に乗り出すことができます。手元の50万円を車に支払うのではなく、NISAなどの投資に回したり、子供の教育資金として温存したりできる。

この「機会費用の創出」こそが、現代においてカーリースを選ぶ最大の経済的メリットだと私は考えています。

普通車リースの月額料金相場を解説

「頭金0円は魅力だけど、結局月々の支払いは高いんでしょ？」と思うかもしれません。確かに、金利相当分やメンテナンス代が含まれる分、ローンの返済額より高く見えることがあります。

しかし、維持費を含めたトータルコストで考えると、意外とリーズナブルな相場感に収まっています。

実際に、人気車種を7年契約・メンテナンスプラン込み・ボーナス払いなし（均等払い）で契約した場合の相場を見てみましょう。

「えっ、ハリアーが月5万円？」と思うかもしれませんが、ここには毎年5月にやってくる憂鬱な自動車税（36,000円〜）や、車検ごとの重量税、自賠責保険料が含まれています。

自分で所有していると、月々のローン返済とは別に、年に一度数万円の税金請求書が届き、2年に一度10万円以上の車検代が飛んでいきます。カーリースなら、それらが全てフラットになり、家計の管理が劇的に楽になります。

特に、普通車は排気量によって自動車税が変わるため、維持費の変動が激しいのですが、リースなら最初から最後まで定額です。「来月は車検だから節約しなきゃ…」というストレスから解放される価値は、金額以上に大きいですよ。

気になる普通車リースの審査難易度

普通車リースを検討する上で避けて通れないのが「審査」の壁です。軽自動車に比べて車両本体価格が高いため、リース会社（信販会社）の審査基準も相応に厳しくなる傾向があります。

一般的に、カーリースの審査はオリコやジャックス、セディナといった信販会社が行います。審査で見られる主なポイントは以下の4つです。

もしご自身の属性に不安がある場合でも、諦めるのは早いです。最も効果的な対策は「安定収入のある連帯保証人を立てること」です。親族にお願いできれば、審査通過率はグッと上がります。

また、あえて車両価格の安いコンパクトカーを選んだり、「定額カルモくん」のように長期契約（11年など）を結んで月額料金を下げ、返済負担率を低く抑えるというテクニックも有効です。

残価精算トラブルを避ける契約のコツ

冒頭で触れた「残価精算トラブル」を回避するためには、契約方式の選び方が全てと言っても過言ではありません。ここだけは絶対にテストに出ると思って覚えてください。

トラブルを避けたい初心者が選ぶべきは、間違いなく「クローズドエンド方式」のカーリースです。

• クローズドエンド方式： 契約時に残価を公開しませんが、契約満了時の残価精算（差額の支払い）がありません。市場価格が暴落していても、ユーザーに追加請求がいくことはありません。リース会社がリスクを負ってくれる契約です。

代表的なサービスで言うと、「定額カルモくん」「KINTO（キント）」「ニコノリ」などがこの方式を採用しています。これらを選んでおけば、最後に数十万円を請求されるという悪夢は防げます。

一方で、輸入車に乗りたい場合などは選択肢が「オープンエンド方式」に限られることがあります。

• オープンエンド方式： 残価を公開し、満了時に精算を行います。月額は安くなりますが、最後のリスクはユーザー持ちです。

もしオープンエンド方式（例：SOMPOで乗ーる等）を選ぶ場合は、必ず「残価保証オプション」に加入してください。これは月額千円程度の掛け捨て保険のようなもので、万が一査定額が残価を下回っても、その差額を免除してくれるという神オプションです。

これに入らずにオープンエンド契約をするのは、命綱なしでバンジージャンプをするようなものです。絶対に加入しましょう。

さらに詳しい契約方式の違いについては、こちらの記事でも深掘りしています。

おすすめのカーリース普通車向けサービス

ここからは、数あるカーリース会社の中で、特に「普通車」を検討しているユーザーに向けて、私が自信を持っておすすめできるサービスを厳選してご紹介します。それぞれの特徴を比較して、あなたのライフスタイルに最適なパートナーを見つけてください。

走行距離制限や中途解約の条件を比較

普通車を選ぶということは、週末に家族で遠出をしたり、帰省や旅行に使ったりと、軽自動車よりも走行距離が伸びる傾向にあります。そこで重要になるのが「走行距離制限」です。

一般的なカーリースでは、月間1,000km〜1,500km程度の制限が設けられています。これを超過すると、返却時に1kmあたり5円〜15円程度の違約金を支払わなければなりません。「せっかくいい車に乗っているのに、距離を気にしてドライブを控える」なんて本末転倒ですよね。

そこでおすすめなのが、「最後に車がもらえるプラン」のある会社です。例えば「定額カルモくん（7年契約以上）」や「MOTAカーリース」は、契約満了時に車をそのまま自分のものにできます。

車が自分のものになるということは、返却の必要がないため、実質的に走行距離が無制限になり、カスタマイズも自由になります。

また、中途解約リスクへの備えとしては、トヨタのサブスク「KINTO」が優秀です。KINTOには「解約金フリープラン」というオプションがあり、最初に少し手数料を払っておけば、いつでも違約金なしで解約できます。

海外転勤の可能性がある方や、数年でライフスタイルが変わるかもしれない方にとって、この柔軟性は最強の保険になります。

月額が安い中古の普通車リースも検討

「新車の普通車はやっぱり高い…でも軽自動車は嫌だ」という方には、中古車リースという選択肢を強くおすすめします。

中古車リースのメリットは、なんといっても「納車の早さ」と「圧倒的な安さ」です。昨今、半導体不足の影響で新車の納期は半年待ち、1年待ちが当たり前になっていますが、中古車リースなら在庫さえあれば最短3週間程度で納車されます。このスピード感は素晴らしいです。

例えば、「定額カルモくん 中古車」や「ニコノリ 中古車」では、高年式で走行距離の少ない、状態の良い普通車が多数ラインナップされています。新車だと月額4万円するSUVが、中古車リースなら月額2万円台で見つかることもザラにあります。

浮いたお金をガソリン代やレジャー費に回せるので、生活の質を落とさずに普通車ライフをスタートできます。

ただし、中古車は一点ものなので、希望の車種やカラーがあるとは限りません。こまめにサイトをチェックして、良い車両が出たら即決するスピード感が求められます。

SOMPOで乗ーるがおすすめな理由

私が普通車、特に「ちょっと良い車」や「こだわりの一台」に乗りたい方に一番おすすめしたいのが、DeNAとSOMPOホールディングスがタッグを組んで運営する「SOMPOで乗ーる（そんぽでのーる）」です。

SOMPOで乗ーるの最大の特徴であり、私が推す理由は、先ほども触れた「残価保証オプション」の存在です。SOMPOで乗ーるは基本契約がオープンエンド方式なので、通常なら残価精算のリスクがあります。しかし、月額1,000円〜のオプションに加入することで、この精算リスクをゼロにできるのです。

つまり、「オープンエンド方式のメリット（残価を高く設定して月額を安くする）」と、「クローズドエンド方式のメリット（精算リスクがない）」のいいとこ取りができる稀有なサービスなんです。

輸入車の普通車も選べる豊富な車種

さらに「SOMPOで乗ーる」の独壇場とも言える魅力が、輸入車（外車）の取り扱いラインナップが圧倒的に豊富な点です。

一般的なカーリース会社は国産車しか扱っていないことが多いですが、SOMPOで乗ーるはメルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲン、ジープなど、主要な輸入車メーカーをほぼ網羅しています。

しかも、Webサイトから国産車と同じ感覚で簡単に見積もりが取れます。

「いつかは外車に乗ってみたいけど、故障した時の修理費が怖い…」と諦めていませんか？ SOMPOで乗ーるのメンテナンスプランに加入すれば、輸入車の高額になりがちなメンテナンス費用や車検代も定額化できます。

購入するよりも圧倒的に精神的なハードルを下げて、憧れの輸入車オーナーになれるチャンスです。普通車を選ぶなら、一度は輸入車の見積もりも取ってみてはいかがでしょうか？世界が変わるかもしれませんよ。

自分に合った普通車プランの選び方

ここまで様々なサービスを紹介してきましたが、「結局、私にはどれが合ってるの？」と迷ってしまう方もいるでしょう。そこで、重視するポイント別に最適なサービスを選べる比較表を作成しました。

普通車は長く乗るパートナーになります。単に「月額の安さ」という数字だけで飛びつかず、任意保険はどうするか、メンテナンスはどこまで含むか、そして契約終了後に車をどうしたいか（返却か、買取か、もらうか）という「出口戦略」まで考えて選ぶのが、失敗しないコツです。

カーリースで普通車をお得に利用しよう

最後までお読みいただき、ありがとうございます。「カーリースで普通車」という選択肢は、初期費用を抑えてワンランク上のカーライフを手に入れるための、現代における最も賢い選択肢の一つです。

確かにネット上には「やめとけ」と言われるリスク要因の情報が溢れています。しかし、この記事で解説した通り、オープンエンドとクローズドエンドの違いを理解し、残価保証オプションなどの対策を講じれば、そのリスクは十分にコントロール可能です。

特に、SOMPOで乗ーるのように柔軟なオプションがあるサービスや、定額カルモくんのように車がもらえるサービスを利用すれば、購入（ローン）よりも気楽に、そして家計に優しく、安全性の高い普通車に乗ることができます。

「貯金が貯まってから…」と先延ばしにするのではなく、カーリースを賢く利用して、家族との思い出作りや快適なドライブを「今すぐ」手に入れてみませんか？ ぜひ、あなたにぴったりの一台とプランを見つけて、素晴らしいカーライフをスタートさせてくださいね。

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