急な転勤が決まったり次の車が納車されるまでの繋ぎが必要になったりと、あと1年だけ車が必要になる場面は人生で意外と訪れるものです。
そんなとき真っ先に頭に浮かぶのはレンタカーかもしれませんが、1年間ずっと借り続けるとなると数十万円という高額な費用がかかってしまうのが悩みの種ではないでしょうか。
そこで今、賢い選択肢として注目を集めているのが中古車を利用した1年契約のカーリースです。新車リースのような長期契約の縛りがなく、レンタカーよりも月額料金が圧倒的に安くなる傾向にあるため、費用を少しでも抑えたいと考えている方には非常に魅力的なサービスといえます。
しかし契約期間が短いからこそ気をつけるべき審査の基準や中途解約時のトラブル、デメリットといった落とし穴も確かに存在します。ホンダやニコリースといった人気サービスの比較も含め、失敗しないための選び方を私自身の視点で詳しく解説していきます。
記事のポイント
- 1年契約の中古車リースがレンタカーや購入より安くなる仕組み
- 短期利用に特化したおすすめの格安カーリース業者の特徴比較
- 契約前に知っておくべき審査基準や中途解約に関するリスク
- 返却時のトラブルを避けるための原状回復や保険の重要ポイント
カーリースを1年だけ中古で利用するメリットと費用
カーリースといえば「新車を5年や7年で乗るもの」というイメージが強いかもしれませんが、実は「中古車を1年だけ」という使い方が、コストパフォーマンスの面で最強の選択肢になることをご存知でしょうか。
なぜなら、自動車という資産の特性と、リースという契約形態の相性が抜群に良いのがこの期間だからです。ここでは、なぜ1年限定の場面で中古車リースが選ばれるのか、その経済的な理由と具体的なサービス内容について深掘りしていきます。
1年契約ならレンタカーより安い理由
結論から申し上げますと、1年間の利用であれば、一般的なマンスリーレンタカーよりも中古車リースの方がトータルコストを大幅に抑えられる可能性が高いです。これには明確な経済的根拠があります。
まず、レンタカーの料金設定には「空車リスク」が含まれています。レンタカーは「いつでも返せる」「1日単位で借りられる」という高い利便性がある反面、貸し出されていない期間(在庫リスク)のコストも利用料金に上乗せされています。
一方、カーリースはあらかじめ「1年間借りる」と期間をコミット(約束)する契約です。業者側としては、1年間確実に収益が得られることが確定するため、その分、月々の料金をディスカウントできるのです。
さらに重要なのが「減価償却(車の価値の目減り)」の仕組みです。新車は登録した瞬間に価値が2〜3割下がると言われていますが、中古車、特に製造から5年以上経過した車両は、価値の下落カーブが非常に緩やかになります。
カーリースの料金は基本的に「(車両本体価格 - 返却時の残価)÷ 契約月数」で算出されるため、車両価格の目減りが少ない中古車を使うことで、月額料金を劇的に下げることができるのです。
ここがポイント
レンタカーは「いつでも返せる自由(利便性)」にお金を払うサービスですが、カーリースは「期間を約束する」ことで安さを手に入れるサービスです。利用期間が「1年」と決まっているなら、期間を約束してしまった方がお財布には圧倒的に優しくなります。
短期利用におすすめの格安業者ランキング

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「じゃあ、どこで借りればいいの?」という疑問にお答えするために、私が実際にリサーチして「これは使える!」と感じたサービスを厳選しました。1年利用に特化したサービスはそれほど多くありませんが、以下の2社は要チェックです。
1. ニコリース(ニコニコレンタカー系列)
短期中古車リースの代名詞とも言えるのが「ニコリース」です。このサービスの最大の特徴は、最短1ヶ月からの契約が可能である点です。「1年」といっても、急な予定変更で10ヶ月になるかもしれないし、14ヶ月になるかもしれない。そんな「期間のゆらぎ」に対応できるのが強みです。
また、信販会社の審査を通さないプランも用意されており、クレジットカード決済が可能であれば利用できるケースが多いのも特徴です。車両は「Kクラス(軽自動車)」「Sクラス(コンパクトカー)」といったカテゴリーで選ぶ形式なので、特定の車種にこだわりがなければ、月額29,000円(税込)〜という驚異的な安さで車を確保できます。
2. Honda Monthly Owner(ホンダ マンスリー オーナー)
もしあなたが「安心感」と「保険料の安さ」を重視するなら、メーカー公式の「Honda Monthly Owner」が最強の選択肢になります。これは厳密にはサブスクリプションサービスですが、最短1ヶ月から最長11ヶ月(再契約で延長可)まで利用できます。
特筆すべきは、「月額料金に任意保険が含まれている」という点です。通常、カーリースでは任意保険は別途自分で加入しなければならず、特に若い方や等級を持っていない方の場合、保険料だけで月1〜2万円かかってしまうことも珍しくありません。
それがコミコミで月額29,800円〜というのは、ハッキリ言って破格です。ただし、在庫は各ディーラーにある車両に限られるため、近所に希望の車があるかどうかが運命の分かれ道になります。
その他の選択肢
「定額カルモくん」や「コスモMyカーリース」といった大手リース会社も1年契約に対応していますが、基本的には長期契約(3年以上)を主力としています。1年契約だと割高になる傾向がありますが、整備品質やサポート体制は手厚いため、予算に余裕があるなら検討の余地ありです。
【番外編】輸入車や新車にこだわりたいなら「SOMPOで乗ーる」
もしあなたが、「1年などの短期でも、ボロボロの中古車は嫌だ」「どうせ乗るなら憧れの輸入車に乗りたい」と考えているなら、SOMPOで乗ーるも検討の価値があります。
こちらは基本的に新車リース(3年〜)がメインとなりますが、最大の特徴は「使わない時はカーシェア(Anyca)で貸し出して維持費を安くできる」という点です。「中古車並みの実質負担額で、新車や輸入車に乗れるチャンスがある」という新しい選択肢として、最近注目を集めています。
1年利用のデメリットと後悔しない対策

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安くて便利な中古車リースですが、当然ながらデメリットも存在します。契約してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、ネガティブな側面もしっかり把握しておきましょう。
最大のリスクは「車両コンディションの個体差」です。新車であればどこで借りても同じ品質ですが、中古車は前のオーナーの使い方によって状態が千差万別です。
「納車されたら車内がタバコ臭かった」「シートに目立つシミがあった」「タイヤの溝がギリギリだった」といったトラブルは、格安リースでは残念ながらゼロではありません。
また、1年という期間中に発生する「故障リスク」も無視できません。特にエアコンの故障やバッテリー上がりは、中古車では頻発するトラブルです。
多くのリース会社では基本的な整備はしてくれますが、消耗品の交換費用までフルカバーしてくれるプランは有料オプションになることが一般的です。契約前に、以下の3点を必ず確認してください。
後悔しないための対策
タイヤの製造年と残り溝:すり減っていると、1年以内に数万円の交換費用が発生します。
禁煙車・喫煙車の区別:ニオイは後からどうにもなりません。
保証範囲:「エアコンが壊れたら誰が修理費を払うのか?」を明確にしておきましょう。
ここまで読んで、「やっぱり中古車の故障や他人の使用感がどうしても不安…」と感じた方もいるかもしれません。そんな方は、無理に中古車を選ばず、SOMPOで乗ーるのようなサービスを活用して「新車」を選ぶのが精神衛生上もっとも安全です。
「新車は高い」と思われがちですが、SOMPOで乗ーるなら、ご自身が車を使わない日に「Anyca(エニカ)」というサービスを通じて他人に車をシェアすることで、月々のリース料を大幅に軽減することも可能です。
「リスクのある中古車」か、「工夫して安く乗る新車」か。この視点で比較してみるのも賢い選び方の一つです。
ホンダやニコリースなど人気サービスの比較

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主要なサービスのスペックを比較表にまとめました。表面上の月額料金だけでなく、「何が含まれていて、何が含まれていないか」を見極めるのが賢い選び方です。
| サービス名 | 月額目安(軽自動車) | 任意保険 | 初期費用 | 契約期間 | こんな人におすすめ |
| ニコリース | 29,000円〜 | 別契約 | 保証金が必要な場合あり | 1ヶ月〜 | とにかく安く借りたい人、審査が不安な人 |
| Honda Monthly Owner | 29,800円〜 | 込み | なし | 1ヶ月〜11ヶ月 | 任意保険の等級がない人、若年層 |
| 定額カルモくん | 要見積もり | 別契約 | なし | 1年〜 | 高品質な車に乗りたい人、色や車種を選びたい人 |
| マンスリーレンタカー | 45,000円〜 | 込み | なし | 1ヶ月〜 | 審査なしですぐに借りたい人、ナンバーを気にしない人 |
この表から分かる通り、もしあなたが「任意保険の等級を持っていない(または6等級など低い)」なら、保険料込みのHonda Monthly Ownerが圧倒的にお得になります。
逆に、すでに20等級などの高い保険等級を持っていて、車両入替で引き継げるなら、ニコリースなどで車両代自体を抑えるのが賢い戦略でしょう。
購入やサブスクとの違いと料金シミュレーション
「いっそのこと、激安の中古車を買って、1年後に売ればいいのでは?」と考える方もいるでしょう。確かに、計算上はそれが最も安く済むケースもあります。しかし、そこには「見えないコスト」と「手間」が潜んでいます。
まず、車を購入するには「登録諸費用」として、車両価格とは別に10万円〜20万円程度の現金が必要です。さらに、1年後に車を手放す際、いくらで売れるかはその時の市場相場次第。
もし人気のない車種なら、査定額がゼロに近い可能性もあります。そして何より、購入時の名義変更、車庫証明の取得、売却時の査定手続きや引き渡しなど、膨大な手間がかかります。
一方、カーリースやサブスクなら、初期費用を数万円(あるいは0円)に抑えられ、終わったら「返すだけ」です。「1年後の面倒な売却手続きや相場変動リスクをお金で解決する」と考えれば、多少の手数料は必要経費として十分に正当化できるのではないでしょうか。
特に、仕事で忙しい転勤期間中などに、車の売却手続きで時間を取られるのは避けたいところです。
カーリースを1年だけ中古で契約する際の審査と注意点

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料金のイメージが湧いてきたところで、次は契約の実務的な部分に目を向けましょう。「1年だけだし簡単でしょ」と高を括っていると、思わぬ落とし穴にハマることもあります。
特に審査や解約ルール、トラブル時の対応については、業者によってかなり対応が異なるため、契約のハンコを押す前に必ず確認が必要です。
審査なしやブラック対応の独自基準
通常、カーリースを利用するには信販会社(オリコやジャックスなど)の審査が必要です。ここでは、CICなどの信用情報機関のデータを参照し、過去のクレジットカード支払いやローンの履歴がチェックされます。
もし過去に「異動情報(いわゆるブラック)」があると、審査に通るのは難しくなります。
しかし、中古車の短期リース市場には、信販会社を通さない「自社審査」を行っている業者が存在します。彼らは過去の信用情報よりも、「今、定職についていて支払い能力があるか」を重視してくれます。ニコリースなども、クレジットカード払いを選択することで審査基準が柔軟になるケースがあります。
ただし、リスクヘッジのために以下のような条件が付くことがあります。
- GPS遠隔制御装置の搭載:支払いが滞った場合、遠隔操作でエンジンの再始動をできなくするデバイスを車両に取り付けます。
- 高額な保証金(デポジット):万が一の回収不能に備え、あらかじめ数ヶ月分の保証金を預ける必要があります。
「審査なし」と謳っていても、実際にはこういった独自基準での審査や担保設定があることは理解しておきましょう。審査に不安がある方は、手当たり次第に申し込むのではなく、まずはこういった独自審査系の業者に相談してみるのが近道です。
中途解約の違約金と解約トラブルの回避
ここがカーリース最大のトラブルポイントです。原則として、カーリースは契約期間中の解約(中途解約)が認められていません。
もし1年契約を結んで、急な事情で8ヶ月目に車が不要になったとしましょう。「車を返すから、残りの支払いは無しにして」というのは通りません。
一般的には、残り4ヶ月分のリース料を一括で支払う上に、事務手数料や解約違約金まで請求されます。実質的に、「車を使用していない期間に対しても対価を支払い続ける」ことになるのです。
さらに、国民生活センターからも、カーリースの中途解約に関するトラブルについて注意喚起がなされています。契約時には「いつでも解約できる」と思い込んでいたものの、実際には高額な請求を受けたという事例が後を絶ちません。(出典:国民生活センター『カーリースに関する消費者トラブルにご注意!』)
トラブル回避のコツ
期間が「確実に1年」と決まっていないなら、1年契約の縛りがあるリースではなく、ニコリースやHonda Monthly Ownerのような「1ヶ月更新のサブスク型」を選びましょう。月額が多少高くても、違約金リスクがない安心感には代えられません。
返却時の傷やへこみによる原状回復費用
リース車はあくまで「借り物」ですから、返すときには借りた時の状態に戻す「原状回復義務」があります。
中古車の場合、最初から小傷があることも多いですが、「あなたが利用中に付けた新しい傷」については修理費用を請求される可能性があります。特に注意したいのが、外装の傷だけでなく、内装の汚れやニオイです。
ペットの同乗や車内での喫煙は、クリーニング費用や脱臭費用として数万円単位の高額請求の対象になりやすいので要注意です。また、契約方式には「オープンエンド」と「クローズドエンド」の2種類があります。
- オープンエンド:返却時の車の価値(査定額)が予定より下がっていたら、差額を支払う義務がある。
- クローズドエンド:返却時の車の価値に関わらず、差額の精算はしない(過度な損傷を除く)。
傷や汚れによる追加精算のリスクを避けたいなら、断然「クローズドエンド」方式の契約をおすすめします。
走行距離制限の目安と超過料金の相場
カーリースには、車の価値を保つために走行距離制限が設けられています。一般的な中古車リースでは、月間1,000km〜1,500km程度が目安です。
これを1年で計算すると12,000km〜18,000kmとなります。近所の買い物や週末のドライブ程度なら全く問題ありませんが、毎日往復50kmの長距離通勤に使うとなると、年間で約12,000km〜13,000kmとなり、かなりギリギリのラインになります。
もし超過してしまうと、返却時に「1kmあたり5円〜10円」ほどの追加料金が発生します。例えば3,000kmオーバーしたら、約1.5万円〜3万円の出費です。
「バレないだろう」と思っても、オドメーター(走行距離計)を見れば一目瞭然ですので、ごまかしは利きません。契約前にご自身の想定走行距離をGoogleマップなどでシミュレーションし、余裕のあるプランを選びましょう。
事故時の強制解約リスクと保険の必要性
最後に、絶対に知っておいてほしい最大のリスクの話をします。もしリース期間中に事故を起こして車が「全損(修理不能)」になってしまった場合、その時点で契約は強制終了(強制解約)となります。
そして恐ろしいことに、「残りの期間のリース料+車の残価(設定されていた将来の価値)」を一括で請求されるケースがほとんどです。車はもう手元にないのに、数十万円の借金だけが残る…なんてことになりかねません。
これを防ぐためには、自賠責保険だけでなく、必ず「任意保険(車両保険付き)」に入ってください。さらに言えば、通常の車両保険だけでなく、「リースカー車両費用特約」を付けておけば、全損時の違約金までカバーできるので安心です。
Honda Monthly Ownerのように保険込みのサービスなら、この心配が最初からパッケージに含まれて解消されているのが、実は最大のメリットなのです。
輸入車や新車を賢く維持する選択肢も
今回は「1年の中古車リース」に焦点を当てましたが、もし予算に少し余裕があり、「どうせなら綺麗な新車や輸入車に乗りたい」という希望があるなら、SOMPOで乗ーるもチェックしてみてください。
SOMPOとDeNAがタッグを組んだこのサービスは、輸入車のラインナップが豊富なうえ、カーシェア機能を使って維持費をペイできる仕組みがあります。「短期の中古」か「シェアして乗る新車」か、ご自身のライフスタイルに合う方を天秤にかけてみてください。
まとめ:カーリースを1年だけ中古で賢く使う
1年という限定的な期間において、中古車リースはコストパフォーマンスに優れた非常に賢い選択肢です。レンタカーのように高額にならず、購入のような手間もかかりません。
しかし、ただ「安いから」という理由だけで業者を選ぶと、整備不良や解約時の高額請求トラブルに巻き込まれるリスクもあります。
- 任意保険料が高い(等級が低い)人 → Honda Monthly Owner などの保険込みプラン
- とにかく安く済ませたい・審査が不安な人 → ニコリース などの独立系サービス
- 品質重視で安心して乗りたい人 → 大手リース会社 の認定中古車リース
このように、ご自身の状況(保険等級、資金力、期間の確実性)に合わせてサービスを使い分けることが成功の鍵です。
まずは気になる業者の公式サイトで、最新の在庫状況や見積もりを確認してみてくださいね。たった1年の付き合いになる車ですが、その1年が快適で無駄のないカーライフになることを応援しています!